現役時代はアメリカで走り、引退後は日本で種牡馬生活を送ったブライアンズタイム。
歴史的名馬を輩出し、日本では記録にも記憶にも残る名馬として永遠に語り継がれる事でしょう。そんなブライアンズタイムの素晴らしい軌跡を辿ってみましょう。
今回の目次
ブライアンズタイムのプロフィール
3歳時、アメリカのフロリダダービーでフォーティーナイナーを破ってG1初勝利を果たす。
この勝利で一躍クラシック候補に名乗りをあげるが、ケンタッキーダービーで5着、プリークネスSは2着、ベルモントSでは3着と勝利はならなかった。
引退後は日本に来て種牡馬生活をスタートさせる。初年度から3冠馬のナリタブライアンを輩出。さらにオークスを勝ったチョウカイキャロルも誕生。
その後もマヤノトップガンやサニーブライアン、タニノギムレット、フリオーソ等の名馬を何頭も輩出している。
2013年に放牧中の転倒が原因で大腿骨を骨折。予後不良と診断されて安楽死となった。
亡くなった後の2015年には、カフェブリリアントが阪神牝馬ステークスを勝っている。
産駒の最終世代は2014年に生まれた2頭のみとなっている。
サイアーランキングの推移
- 2015年:27位
- 2014年:20位
- 2013年:23位
- 2012年:19位
- 2011年:16位
種付け料
2013年死亡により不明
代表産駒
ナリタブライアン、マヤノトップガン、サニーブライアン、タニノギムレット、ファレノプシス等
血統
父のロベルトはイギリスのダービーを制し、種牡馬としてもシルヴァーホーク、リアルシャダイ、クリスエス等、日本でも活躍した種牡馬を輩出している。
母のKelley's Dayは、アメリカで5勝している。
母系の従兄弟にサンシャインフォーエヴァー、近親にダイナフォーマー等がいる。母父のグロースタークはリボー系の血を受け継ぐ名種牡馬である。
ブライアンズタイム産駒のデータ
次にブライアンズタイム産駒の成績を見ていきましょう。これからご紹介するデータは2014年1月1日から2016年6月18日までのデータを基に分析していきます。
場所別(芝コース)
ブライアンズタイム産駒は芝よりもダートの出走回数が多いですが、芝のレースでもダートに劣らない成績を出しています。
芝のレースでは、札幌、函館、新潟、東京、小倉と様々なコースで高い回収率を誇ります。
唯一勝てていない競馬場は福島です。他にも京都と阪神では比較的複勝率は低いです。
しかし、全体的に芝でも回収率が高いので、ダートイメージのあるブライアンズタイム産駒ですが、芝でも十分面白い血統だと思います。
場所別(ダートコース)
ダートで得意な場所は、中京と阪神での相性が良いです。中山でも回収率が100に近いので悪くないといえるでしょう。
ダートで苦手な場所といえば、小倉と福島です。福島は芝でも苦手としています。
一見すると、福島の複勝率は高いですが、複勝回収値(複回値)の欄を見ると69と低めなので、人気より好走する確率は低いという事だと思います。
クラス別(芝コース)
次にクラス別の成績です。ダートよりも全体的に勝率が高いです。重賞レースでも2014年以降はG2で2勝しています。
どんなクラスでも、人気より好走する産駒が時々出現しています。
クラス別(ダートコース)
ダートでは2014年以降では重賞勝ち鞍が無く、オープン特別クラスまでのレースで馬券を買うようにした方が良いです。
回収率を芝と比較すると、芝の方が良いのが意外です。
距離別(芝コース)
芝のレースでは2000m以下であれば、たとえ短距離になっても勝率が良いです。特に1600m以下は二桁の勝率になっています。
2100mより長い距離になると、勝率や複勝率が明らかに下がります。
距離別(ダートコース)
ダートでは、1600m前後の距離を最も得意としており、この距離での複勝率が高くなっています。
2100m以上の距離になっても好走する産駒がいるので、ダートの長距離では穴狙いで狙っても面白いと思います。
馬場状態別
馬場状態別の成績も見てみましょう。良馬場とそれ以外の馬場状態のデータサンプル数が違いすぎるので、芝では性格に比較するのは難しいです。
基本的に芝であれば馬場不問で、どんな馬場状態でも問題ないのではないでしょうか。
ダートでも複勝率を基準に比較すると、どんな馬場状態でも問題ない様にみえます。重馬場が他よりも少し低いですが、この辺りはそれほど意識しなくても良いと思います。
つまり、芝もダートも馬場不問の産駒といえそうです。
性別と年齢別
次に牡馬・セン馬と牝馬の年齢別の成績を分析してみましょう。下の2枚のデータがありますが、上が牡馬・セン馬、下の画像データは牝馬になります。
牡馬とセン馬のデータから見ていきましょう。2歳戦から十分力を発揮できる産駒が多く、本格化するのは4歳になってからだと思います。
最も信頼性が増すのが4歳で、5歳になっても時々穴を開けます。
牝馬になると、2歳戦は苦戦気味で2014年以降では2歳は未勝利です。勝ち始めるのは3歳になってからで、ピークは4歳から5歳にかけてです。
5歳後半になると衰えが見えるようになるので、割り引いた方が良いです。
ブライアンズタイム産駒の馬券の買い方
ダートに適性があるイメージがありますが、近年は芝の方で好走する産駒が多いのは是非覚えておいてほしいデータです。
特に新潟や東京の芝が相性が良く、これらの得意の場所で2000m以下のレースであればマークした方が良いと思います。
ダートでは中京と阪神が相対的に成績が良く、距離適性はマイル前後がもっとも信頼度が高いと思います。
さらにダートであれば2100m以上のレースでも回収率が高いです。つまり人気より好走する事があるので、ダート長距離でも穴狙いで時々勝っても面白いと思います。
性別では、牡馬であれば2歳戦から勝っても良いですが、牝馬は3歳以降の方が良いでしょう。