スペシャルウィークは現役時代に17戦のキャリアがあるのですが、3着以外に敗れたのはわずか1回だけで、16回は3着以内でレースをしています。
抜群の安定感を示し、種牡馬としてもブエナビスタやシーザリオなどの名牝を産みだしています。
しかし、近年はサイアーランキングが下降傾向にあり、新たなG1ホースの誕生が待たれています。そんなスペシャルウィークのデータをご紹介します。
今回の目次
スペシャルウィークのプロフィール
1997年11月に新馬戦でデビュー。武豊ジョッキーとのコンビで快勝する。年明け1月の白梅賞では伏兵のアサヒクリークに敗れて2着になる。
2月のきさらぎ賞と弥生賞を連勝してクラシック候補に名乗りをあげる。
3月の皐月賞では1番人気に推されるも、セイウンスカイ、キングヘイローに敗れて3着に終わる。
ダービーでも1番人気に推される。当日のレースでは見事に期待に応えて2着に5馬身もの大差を付けて圧勝し、文句なしにクラシックホースの栄光を手にした。
菊花賞ではセイウンスカイに敗れて2着。
4歳の古馬になってからは、天皇賞春、天皇賞秋、ジャパンカップで優勝。宝塚記念と有馬記念では2着となった。4歳の有馬記念が現役最後のレースとなった。
引退後は種牡馬入りし、G1タイトルを6つ獲得したブエナビスタ、日米のオークスを制したシーザリオらを輩出。
強い牝馬をだしていたが、牡馬でもトーホウジャッカルが菊花賞のタイトルを獲ったことで、牡馬のクラシックホースも誕生。
2015年には代表産駒のトーホウジャッカルのスランプの影響で、サイアーランキングを落としてしまった。
サイアーランキングの推移
- 2015年:37位
- 2014年:18位
- 2013年:22位
- 2012年:17位
- 2011年:12位
種付け料
100万円
代表産駒
ブエナビスタ、トーホウジャッカル、シーザリオ、ゴルトブリッツ、ローマンレジェンド、リーチザクラウン等
血統
父のサンデーサイレンスを言わずと知れた大種牡馬。母のキャンペンガールは未出走馬で競争戦績は無い。
母系の血統は日本で発展した名牝系のシラオキ系で、G1で7つのタイトルを獲得したウォッカや桜花賞馬のシスタートウショウ、菊花賞馬のマチカネフクキタル等がいる。
母父のマルゼンスキーはキャリア8戦全勝の名馬であり、ブルードメアサイアーとしてもダービーを勝ったウイニングチケットや菊花賞を制したライスシャワーを輩出している。
スペシャルウィーク産駒のデータ
次にスペシャルウィーク産駒の成績を見ていきましょう。これからご紹介するデータは2014年1月1日から2016年6月28日までのデータを基に分析していきます。
場所別(芝コース)
まずは芝のレースから見ていきましょう。芝のコースで相性が良いのは、中山、中京、京都の3つです。
この3つの競馬場では、単勝適性回収値も複勝回収値も高いのでマークした方が良いでしょう。
苦手なのは、札幌、函館、東京の3つを苦手としています。これら3つの競馬場では1ランク評価を下げた方が良さそうです。
場所別(ダートコース)
ダートでは、札幌、函館、京都での成績が良いです。
福島競馬場でも連対率や複勝率は高いですが、回収値を見ると低い数値になっているという事なので、人気よりも走らない産駒が多いという事です。
福島では少し注意深く見た方が良いと思います。
ダートで成績が悪いのは、新潟、東京、小倉での勝率と回収率が低いです。
クラス別(芝コース)
クラス別の成績を見ると、芝のレースでは新馬戦から重賞レースまでクラスを問わずに好走できる産駒が多いようです。
特に1600万下では勝率が21%と高く、回収率も100を超えています。
2015年にはトーホウジャッカルがG1の菊花賞を制しており、2014年もウインフルブルームが菊花賞で3着になっています。
クラス別(ダートコース)
ダートではG1での勝ちが無いですが、G3の勝ち鞍が一つあります。
芝と同じでダートでも1600万下クラスでの回収率が高いことも覚えておいて下さい。
距離別(芝コース)
距離適性に関しては、2500m以上の長距離は苦手ですが、それ以外であれば短距離から2400mまでそつなくこなせる産駒が多いです。
そんな中でも一番確率が上がるのは1600m前後の距離です。単勝適性回収値も複勝回収値も高いレベルで安定しています。
距離別(ダートコース)
ダートでも基本的に芝と同様で、長距離以外であればどんな距離でも対応できます。
ただし、芝では2100mから2400mまでの確率は悪くないですが、ダートでは確率がかなり下がりますので、注意して下さい。
馬場状態別
馬場状態別に見てみると、芝では不良馬場以外での成績はあまり変わりません。回収率を見ても大きな変化が無いので、不良馬場以外で狙いたいです。
ダートになると、良馬場でも不良馬場でも複勝率の違いが無く、馬場不問の産駒と評価しても良いと思います。
古いデータを用いている書籍などでは良馬場限定という趣旨の事が書かれていますが、2014年以降のこのデータではそんな事はありません。
性別と年齢別
次に牡馬・セン馬と牝馬の年齢別の成績を分析してみましょう。下の2枚のデータがありますが、上が牡馬・セン馬、下の画像データは牝馬になります。
2歳戦から十分戦える産駒も多いですが、充実期を迎えるのは3歳の後半からが多いです。
上のデータでは、3歳の7月から4歳の6月までの回収率が高いです。さらに5歳以降になっても複勝率が下がるどころが上昇傾向にあります。
特に6歳期の回収率が素晴らしいので、高齢になっても割り引くことはせず、馬券をおさえてみると面白いと思います。
牝馬も牡馬と同じで、2歳から走れる馬が多いです。ただし、単勝回収値は牡馬の方が優勢といえるでしょう。
スペシャルウィーク産駒の馬券の買い方
スペシャルウィーク産駒のトーホウジャッカルが菊花賞馬になった事で、長距離でも買える血統だと思われがちですが、実際はマイル戦で力を発揮する産駒が殆どです。
ダートでも長距離が苦手なので、基本的に芝もダートもマイル戦を中心に買って下さい。
芝では中山、中京、京都、ダートでは札幌、函館、京都でマークする事をお勧めします。
馬場状態も芝の不良馬場以外であればどんな馬場状態でも回収率の変化が少ないです。
牡馬の方が若干勝率が高く、6歳以降の牡馬の回収率の高さにも注目しておいて下さい。