ロージズインメイは、現役時代にドバイワールドカップやホイットニーハンデキャップ等のG1を制し、主にアメリカで活躍していました。
2012年にはサイアーランキングで15位まで躍進しましたが、2015年はランキングを下げて39位となりました。
今後の巻き返しが期待されるロージズインメイのデータを分析してみましょう。
今回の目次
ロージズインメイのプロフィール
2003年5月の新馬戦でデビュー。このデビュー戦では2着に敗れる。3歳時は5戦2勝で終える。
翌年2004年の4歳時には、G3のコーンハスカーBCHで初めて重賞レースを制し、続くホイットニーHでも勝利してG!初制覇を果たす。
さらにケンタッキーカップクラシックハンデキャップも勝って連勝を5に伸ばして一躍評価を上げた。
この勢いでブリーダーズカップ・クラシックに挑戦するも、ゴーストザッパーに敗れて2着になる。
5歳時には、ドンハンデキャップで2着となるも、ドバイワールドカップでは快勝。このレース語に屈腱炎を発症した事で現役を終えた。
引退後は日本で種牡馬生活をスタート。2012年にコスモオオゾラが弥生賞を勝ち、函館スプリントステークスではドリームバレンチノが制した。
この時の函館スプリントにはロードカナロアがいたが、その強敵を破っての勝利だった。この年にはサイアーランキングで15位と躍進した。
2014年はドリームバレンチノがJBCスプリントを制して悲願のG1タイトルホースとなったり、サミットストーンがNAR(地方競馬全国協会)の年度代表馬に選ばれた。
しかし2015年には、前年活躍した産駒が低迷した影響で、ランキングを39位まで下げてしまった。
サイアーランキングの推移
- 2015年:39位
- 2014年:21位
- 2013年:17位
- 2012年:15位
- 2011年:22位
種付け料
70万円
代表産駒
ドリームバレンチノ、コスモアオゾラ、サミットストーン、マイネルバイカ、コスモソーンパーク、サンマルデューク、ロイヤルクレスト等
血統
父のデビルヒズデューは、ウッドメモリアル招待ステークスなどのG1を5勝している名馬であり、ロージズインメイ自身はその代表産駒といえる。
母のテルアシークレットは、アメリカでキャリア9勝をあげている。
母系の、姪にグリーフリー、アメリカG3のザベリワンHを勝ったダイナマイトラスらがいる。
母父のスピークジョンはガーデンステートS等を勝っているプリンスローズ系のマイラーだった。
ロージズインメイ産駒のデータ
次にロージズインメイ産駒の成績を見ていきましょう。これからご紹介するデータは2014年1月1日から2016年6月30日までのデータを基に分析していきます。
場所別(芝コース)
ロージズインメイ産駒が芝で走る場合、確率が高いのは札幌、函館、阪神、小倉の3つの競馬場です。
一番勝率が良いのは札幌で13.6%あります。次に高いのは小倉の9.4%。単勝適性回収値だけで見ると、小倉、札幌、中山の順番で高いです。
ただし、中山の場合は複勝率自体がそれほど高くないので、馬券の軸にするのは躊躇してしまいます。
ロージズインメイ産駒が芝で苦手としているのは、福島、新潟、東京、中京、京都です。
新潟、中京、京都の3つでは2014年以降未勝利の状況が続いています。
場所別(ダートコース)
ダートで最も得意なのは小倉競馬場で、勝率が12%、連対率が28%、複勝率が36%もあります。
小倉の次に優秀なのは函館で回収率も100を超えています。他にも単勝適性回収値が100を超えているのは、函館、東京、中山、京都などでも100を超えています。
逆にダートで苦手としている競馬場は札幌と中京の2つで、これらの競馬場ではマイナス評価にして下さい。
クラス別(芝コース)
クラス別の成績を見ると、回収率が良いのは500万下と1000万下クラスの2つです。他にもオープン特別クラスでの成績も悪くないです。
重賞レースのレベルになると苦戦傾向にあり、馬券を買うときはオープン特別クラスまでにした方が無難だと思います。
クラス別(ダートコース)
ダートの場合はオープン特別クラスでの成績が抜群に良く、勝率が27.3%で複勝率も40%を超えています。
単勝回収値も複勝率回収値もオープン特別クラスではとてもおいしい馬券になっているようです。
1600万下クラスでの単勝適性回収値も281と高いので、ロージズインメイ産駒がダートで走る場合は、1600万下クラスとオープン特別クラスで買うことをお勧めします。
距離別(芝コース)
距離適性を見ると、芝では1700mから2000mでの成績が一番良く、回収率も高いです。2100mから2400mまでに距離が伸びても十分走れる産駒が多いです。
1300m以下の短距離や、2500m以上の長距離では買わない方が良いと思います。
距離別(ダートコース)
ダートでも中距離から2400mまでのレースで安定した結果を期待できます。
1300m以下の距離音レースを見ると連対率や複勝率が高いですが、回収率が100以下になっているので、好走するのは人気のある馬だけなのかもしれません。
一番おいしい馬券なのは1700mから2000mまでです。これは芝でも同じと考えて下さい。
馬場状態別
馬場状態別のデータを見ていきましょう。まずは芝のデータですが、複勝率が高いのは不良馬場と重馬場ですが、これはサンプル数が少ないので過信しない方が良いです。
基本的に良馬場の方が良い産駒だと思います。ダートでも同様に乾いた馬場の方が信頼度が高いです。
性別と年齢別
次に牡馬・セン馬と牝馬の年齢別の成績を分析してみましょう。下の2枚のデータがありますが、上が牡馬・セン馬、下の画像データは牝馬になります。
ロージズインメイ産駒の特徴の一つに、高齢になってもそこそこ走れる産駒が多いという事があります。
これは牡馬に限っての現象ですが、上の牡馬のデータを見ると6歳や7歳期での回収率が良い事が分かります。
牝馬になると牡馬と違って5歳の前半までなら買えますが、5歳後半以降になると回収率がガクンと落ちる傾向があります。
ロージズインメイ産駒の馬券の買い方
芝もダートもこなせる産駒が多く、芝の場合は札幌、函館、小倉の3つの競馬場で馬券を買うことをお勧めします。
ダートの場合は、函館、中山、京都、小倉を得意としているので、この4つで馬券を買うべきです。
ダートでの1600万下とオープン特別クラスの回収率が特にに良いので、これに該当するレースが有った時は狙いたいです。
最も適性がある距離は1700mから2000mまでの中距離で、芝でもダートでも最も得意としています。
牡馬にいえる事ですが、6歳以降の高齢になっても強さを発揮する産駒も多いので、年齢が高いからといって軽視しない方が良いと思います。