2016年7月17日に函館競馬場の芝2000mで開催される、第52回 函館記念(G3)の予想をしてみたいと思います。
このレースは3歳以上のハンデ戦で、現時点で16頭の暫定出走予定になっています。
函館記念の過去の傾向
近5年の函館記念のレース結果を見ながら傾向を分析していきましょう。
配当性向
直近5年の結果を見ると、1番人気が1頭も馬券になっていないのがわかります。2番人気でも過去5年で1回だけ、3番人気は2回だけとなっています。
ハンデ戦なので斤量に差があり、人気のある馬でも苦戦する傾向にあるといえそうです。
こうなると配当も高配当になる傾向にあるので、穴党の人には楽しみなレースといえるかもしれません。
過去5年の血統傾向
下の画像は過去5年の血統別のデータです。これを見るとマヤノトップガンが3回馬券になっています。
マヤノトップガンはロベルト系ですが、他にもタニノギムレットやグラスワンダー、リアルシャダイの様なロベルト系がいるのが分かります。
ちなみに今回の出走予定馬の中でロベルト系の血が入っているのは、マイネルフロストとレッドレイヴンの2頭が該当しています。
前走の出走レースについて
次に前走にどんなレースに出走していた馬が強いかというデータも見ていきましょう。
これを見ると、前走で目黒記念に出走した馬は過去5年で3勝と強さを発揮しています。他にも新潟大賞典等の重賞レースを走っていた馬が強い傾向にあります。
今回の出走馬の中では、前走で目黒記念や新潟大賞典を走った馬はいません。
枠順別の傾向
枠順の傾向ですが、2枠の成績が抜群に良いのが分かります。勝率が30%、複勝率が60%と高く、単勝も複勝も回収率が200を超えています。
1枠も勝利こそ無いですが、複勝回収率が132と高いので、1枠か2枠に有利な展開になる事が多いといえると思います。
脚質別の傾向
脚質別の傾向では、一番良いのが先行馬です。勝率が12.5%、複勝率が43.8%と高い数字になっています。
次に良いのが逃げと差し馬というデータになっています。出来れば前で競馬できる馬を軸にした方が良さそうです。
スピード指数で比較
次に2つのスピード指数のデータを用いて分析していきましょう。
TARGETのZI指数で比較
まずはTARGETによるスピード指数を見てみましょう。斤量と書いてある右横のZIと書いてある数値がスピード指数の事です。
下のデータでは、123の指数を出しているレッドレイヴン、122のネオリアリズム、121のバイガエシ、120のマイネルミラノと続いています。
KLANのスピード指数で比較
今度はKLANのスピード指数を見てみましょう。
近5走のスピード指数になりますが、この中では96を出しているトーセンレーヴ、92のマイネルフロスト、90を出しているダービーフィズとマデイラが指数が高いです。
出走馬毎の評価
それでは、競走馬毎に近走データを見ながら評価していきたいと思います。今回は各馬をアルファベットのAからEの5段階で評価してみたいと思います。
オツウ:E
この馬は基本的にスタートで前に出していく競馬が好きなようです。過去に3着以内になったレースもありますが、この様な場合はRPCIが50より上のペースの時に限定されています。
つまり、前半がスローペースになって前残りの展開になって初めて馬券になる可能性があるという事です。
函館記念の過去10年のRPCIの平均は48.6なので、この馬の有利な展開にはならなそうな気がします。
ケイティープライド:B
今回の斤量が52キロという事で個人的に注目している馬の1頭です。前回の巴賞では6着に終わりましたが、最後の直線で前が詰まって不利な展開でした。
あの不利な展開が無ければ、もう少し伸びて着差も小さくなっていたと思っています。前走は56キロの斤量で、今回出走するライバルよりも少ない斤量になっているので面白い存在になると思っています。
ダービーフィズ:B
昨年の函館記念のチャンピオンであり、有力馬の1頭だと思っています。斤量が昨年より3キロ増えているのが気になりますが、昨年の王者という事で高評価とさせていただきます。
ツクバアズマオー:A
この馬は函館を比較的得意としていて、レースでも上がりタイムが常に上位の脚を使える馬です。
函館競馬場を得意としているステイゴールド産駒でもあるので、高評価としたいと思います。
トーセンレーヴ:C
8歳で斤量が57.5キロという事ですが、この馬は過去2000mのレースは4戦4勝という成績をおさめています。
距離適性があるので、穴馬候補として考えても面白いと思います。
トゥインクル:C
この馬は過去に函館を2回走っていて、距離は違いますが2回とも連帯しています。ステイゴールド産駒という事もあり、穴馬になりえる1頭だと思います。
ネオリアリズム:B
この馬の長所は、レースの上がりタイムが33秒台の速い末脚を持っている事と、RPCIが50未満の速いレースペースになっても勝てる力を秘めていると感じさせてくれる所だと思います。
バイガエシ:B
前走は今回と同じ函館の2000mのレースで2着に0.8秒差の大差を付けての圧勝でした。
この映像を見ると、今回も有力の1頭といっても良いと思います。上がりタイムも速いタイムを持っていますし、評価も高いと思います。
ファントムライト:A
函館でのレース経験はありませんが、2000mのレースは過去9戦あって、そのすべてが3着以内となっています。
間違いなく距離適性は文句なしだと思います。
フェイマスエンド:D
前走は函館の巴賞で4着となっています。レース展開によると思いますが、この馬は比較的前の位置で競馬が出来る事が長所だと思います。
しかし、特別に末脚があるわけでもなく、データを見ると、少し物足りないと思ってしまいます。
ホッコーブレーヴ:D
若いときは速い末脚を持っていましたが、8歳になって最近では少し衰えが見えると感じています。
距離が2000mと短縮されますが、すこし厳しいかもしれません。
マイネルフロスト:D
このレースと相性の良いロベルト系の血が入っているマイネルフロストですが、上のデータを見ると、なかなか厳しいかもしれません。
最近は期待に添える走りが出来ていないのが気になります。
マイネルミラノ:E
逃げ馬のマイネルミラノですが、1800mの距離であれば面白いと思いますが、2000mとなると少し厳しいのではないかと思います。
マテンロウボス:B
前走の巴賞で2着となったレースはまずまずの力を発揮したと思いますし、大敗することが少なく安定した走りが出来るのが魅力だと思います。
上がりタイムも33秒台で走れるのも良いですね。
マデイラ:D
7歳のマデイラですが、最近はピークを過ぎた印象が強く、馬券に絡めるかは正直不安があります。
ただし、斤量が52キロと軽いのでもしかしたら1発があるかもしれません。評価はDにしたいと思います。
レッドレイヴン:A
前走の巴賞は強い競馬で快勝しました。それ以外でも重賞レースの常連でもあるので、今回のレースでも軸馬にしても良いと思える位の高評価です。
まとめ
現時点で私が気になる馬をピックアップしてみました。
- ケイティープライド
- ツクバアズマオー
- トーセンレーヴ
- ネオリアリズム
- バイガエシ
- ファントムライト
- レッドレイヴン
以上の7頭が気になる存在です。皆さんも参考にしてみて下さい。
馬券戦略
※下記は7月16日21時更新
今回の函館記念は、三連複フォーメーションの3-7-7の31点で勝負したいと思います。
下記が最終的な私の印です。
- ◎マイネルミラノ
- ○ケイティープライド
- ▲レッドレイヴン
- △トーセンレーヴ
- △ツクバアズマオー
- △ネオリアリズム
- △フェイマスエンド
今回は逃げ馬のマイネルミラノが3着以内に粘ってくれる事を願ってマイネルミラノを本命にしました。
対抗はケイティープライド、▲がレッドレイヴンにしました。人気馬の1頭のバイガエシは思い切って外しました。
具体的には、③⑥⑧-②⑩⑪⑫-②⑩⑪⑫というフォーメーションです。
皆さんも良かったら参考にして下さい。