2003年生まれのシニスターミニスターは、アメリカで競走生活を送り、13戦2勝のキャリアの馬でした。
引退後は日本で種牡馬になって、ダート重賞馬のインカンテーションを輩出しています。
しかし、最近は重賞を勝つような産駒が出ていないので、サイアーランキングでも下降傾向にあります。
そんなシニスターミニスターのデータを見ていきたいと思います。
今回の目次
シニスターミニスターのプロフィール
3歳時にブルーグラスステークスで2着に12馬身以上の差を付けて圧勝。初のG1タイトルを圧倒的に差で勝った事で、アメリカ競馬界に強烈なインパクトを残す。
次戦のケンタッキーダービーでは5番人気に推されるも、16着に大敗。このレースを制したバーバロからは30馬身も離されるという屈辱的な大敗であった。
その後は結局7回のレースに出走するが、1度も勝つことが出来ずに引退することになった。
引退後は日本に輸入されて種牡馬生活をスタート。初年度産駒は目立った成績を残せずに、フレッシュサイアーランキングでも13位と地味な結果に終わった。
2年目になると産駒のインカンテーションがG3のレパードステークスを制した事で、サイアーランキングでも37位と上昇。
2014年、2015年もインカンテーションは活躍したが、そのほかの産駒に目立った結果が無く、サイアーランキングでも43位、51位と下降傾向にある。
しかし、ダート適性があるので地方競馬ではそこそこの活躍が可能になっており、地方競馬のサイアーランキングでは19位とまずまずのポジションにいる。
サイアーランキングの推移
- 2015年:51位
- 2014年:43位
- 2013年:37位
- 2012年:74位
- 2011年:197位
種付け料
80万円
代表産駒
インカンテーション、ダブルスター、ハイジャ、キニナルーイ、キングズガード等
血統
父のオールドトリエステは、アメリカのスワップスステークス等の重賞レースを4つ勝っている中距離馬である。
種牡馬としてBCスプリントを制したシルヴァートレイン、フェアリーステークスを勝ったマルターズヒート等を輩出している。
シアトルスルーからエーピーインディと続いているアメリカの主流血統である。
母のスイートミニスターはアメリカで7勝をあげており、母父のザ・プライムミニスターはアメリカのG2勝利馬で、中距離適性を発揮した馬である。
シニスターミニスター産駒のデータ
次にシニスターミニスター産駒の成績を見ていきましょう。これからご紹介するデータは2014年1月1日から2016年7月13日までのデータを基に分析していきます。
場所別(芝コース)
シニスターミニスター産駒の多くは芝よりもダートレースに出走しており、芝のレースでは2014年以降未勝利の状態です。
2着も無く、3着になった事が3回ある程度で、このデータを見る限りでは芝では買いにくい血統だと思います。
場所別(ダートコース)
芝ではすべての競馬場で勝利しており、回収率も高い競馬場が複数有ります。
単勝適性回収値と複勝回収率が両方ともに100を超えているのは、札幌、函館、新潟の3つです。
これら3つの競馬場では30%以上の複勝率があるので、シニスターミニスター産駒がダートで走るときは要チェックだと思います。
他にも中山や京都も相性が良い競馬場といえます。特に京都競馬場では2014年以降13勝あげており、一番勝ち鞍が多い競馬場でもあります。
クラス別(芝コース)
クラス別の成績も見ていきましょう。まずは芝のレースからですが、芝では勝っていないのでどうしても下級クラスでのレースが多くなります。
クラス別(ダートコース)
ダートでのクラス別の成績を見ると、新馬戦から高い勝率がある事が分かります。単勝適性回収値も174と高いので、新馬戦から狙っていけると思います。
勝ち進んでクラスが上がっても勝てる場合もあり、オープン特別クラスやG3での回収率の高さが特徴の一つです。
オープン特別クラスまで上がってきたシニスターミニスター産駒であれば、重賞レースで穴を開ける場合も期待できるかもしれません。
距離別(芝コース)
距離適性に関しては、芝の場合は短距離のレースで3回だけ3着になっています。それ以外の距離では1度も馬券になっていません。
距離別(ダートコース)
ダートになると、最も適性があるのは1400mから2000mまでの中距離です。特に1700mから2000mまでの距離での勝率は10.8%と一番高く、単勝適性回収値も125と高い数字になっています。
だからといって短距離が苦手というほどでもなく、勝率は5.4%ですが回収率が高いので短距離でも十分走れる産駒はいるようです。
逆に2100mを超えるような長い距離は苦手としていて、2014年以降に21回走って3着が3回と分が悪いです。
馬場状態別
馬場状態のデータを見ると、芝のデータは評価対象外ですが、ダートだと良馬場が一番良い成績になっています。
勝率と複勝率は良馬場の時が一番高く、単勝適性回収値も良馬場が114と一番高いです。
シニスターミニスター産駒は良馬場で狙うべき産駒といえます。
性別と年齢別
次に牡馬・セン馬と牝馬の年齢別の成績を分析してみましょう。下の2枚のデータがありますが、上が牡馬・セン馬、下の画像データは牝馬になります。
牡馬とセン馬は2歳戦から力を発揮できる産駒が多く、4歳以降の古馬になっても力の衰えを見せる事が少ないです。
牝馬よりも明らかに牡馬の方が安定感があり、回収率も高くなる傾向にあります。
牝馬になると成績にムラがあり、なかなか安定しないデータになっています。勝率や複勝率も牡馬よりは牝馬の方が悪いです。
シニスターミニスター産駒の馬券の買い方
シニスターミニスター産駒は誰が見ても明らかにダート血統で、芝ではお勧めできません。
強いて言えば芝の短距離で3着がある程度なので、どうしても芝で買いたい場合は短距離限定で買ってみて下さい。それ以外の距離では芝では買わない方が良いです。
ダートだと短距離でも中距離でも問題なく走れます。下級クラスから勝ち進んで、オープン特別クラスまで上がってきた産駒は十分馬券になる可能性があります。
重賞レースでも穴を開ける事もあるので、軽視する必要はないと思います。得意としている札幌、函館、新潟であれば尚更チェックしておいた方が良いと思います。
性別で比べると牡馬の方が成績が安定しているので、牝馬よりも牡馬の馬券を買って下さい。出来れば良馬場がおすすめです。