1991年生まれのトワイニングはアメリカ生まれの競走馬で、現役時代の成績は6戦5勝を記録しました。
ウィザーズステークスやピーターパンステークスのG2タイトルが2つあり、ドワイヤーSでも2着と好走した事もあります。
デビューからわずか1年足らずで現役引退してしまったのですが、引退後は日本でも種牡馬として併用され、2015年には産駒のノンコノユメがG1タイトルを獲得しました。
しかし、その年の6月に大動脈破裂で亡くなってしまいました。今回はそんなトワイニングのデータを見ていきたいと思います。
今回の目次
トワイニングのプロフィール
1994年1月の3歳時にアメリカのフロリダ州にあるガルフストリーム競馬場でデビュー。このデビュー戦を勝利で飾る。
2戦目はデビュー戦から約1ヶ月後の2月。このレースでは、2着に13馬身差という圧倒的な差を見せつけて大勝。
4月のキャリア3戦目も勝利をおさめ、デビューから無傷の3連勝で4戦目にはG2のウィザーズステークスに挑戦することになった。
このレースでは2着に5馬身差を付けて圧勝し、続くピーターパンステークスでも7馬身差の大差で余裕の勝利を飾る。
6連勝を目指してドワイヤーSに挑戦するが、ここで初めて2着と敗れて連勝記録が止まった。そしてこのレース後に脚部不安を発症。デビューから半年あまりで引退を決断する事となった。
引退後はアメリカで種牡馬生活をスタート。ブラックアイドスーザンSを勝ったトゥーアイテムリミット、ニッカボッカーハンデキャップを勝ったドーンオブザコンドル等を輩出した。
2000年と2001年には日本にリース併用され、後にアメリカに帰国したが2004年には再び日本で併用されることになった。
日本での産駒ではフサイチアソートが2007年に初めて重賞を制し、その後も芝とダートで活躍する産駒を一定数輩出していたが、2015年にはノンコノユメが待望のG1タイトルを獲得した。
それによって、サイアーランキングが再び上昇する事となった。
サイアーランキングの推移
- 2015年:58位
- 2014年:71位
- 2013年:89位
- 2012年:54位
- 2011年:43位
種付け料
2015年死亡により不明
代表産駒
ノンコノユメ、セカンドテーブル、フサイチアソート、ロールオブザダイス等
血統
父のフォーティーナイナーは、アメリカだけでなく日本でも父系を発展させた名種牡馬である。
母のコートリーディーは、アメリカの一流繁殖牝馬であり、トワイニングの他にも半姉にアーカンソーダービーを制したアルセア、半兄にサプリングSを勝ったアリウープやカウディンSを勝ったケトーらがいる。
母系の姪には阪神3歳牝馬ステークスを制したヤマニンパラダイス等がいる。
トワイニング産駒のデータ
次にトワイニング産駒の成績を見ていきましょう。これからご紹介するデータは2014年1月1日から2016年7月21日までのデータを基に分析していきます。
場所別(芝コース)
トワイニング産駒自体が減少傾向にあり、データの信頼性に多少の不安がありますが、芝のデータから見ると、ダートよりは苦手の傾向にあります。
2014年以降では、東京、京都、小倉競馬場で1勝ずつしているだけであり、この3つ以外の競馬場では未勝利が続いています。
芝の出走数もダートより少ないので、どこが得意でどこが不得意なのかを決めつける事はしない方が良いと思います。
トワイニング産駒は、芝よりダートの様が力を発揮する産駒が多いという事を覚えて頂ければ十分かと思います。
場所別(ダートコース)
ダートになると、芝よりはデータサンプル数が多くなるので、データの信憑性が高くなると思います。
このデータを見ると、最も成績が良いのは中山のダートで、勝率9.3%、連対率が22.2%、複勝率が24.1%という数字になっています。
次に得意としているのは東京と京都で、単勝適性回収値も高めを推移しています。
逆に苦手としているのは新潟、阪神、小倉の3つです。函館も未勝利ですが、わずか3戦しかデータが無いので評価対象外にします。
クラス別(芝コース)
次にクラス別の成績です。芝のコースから見てみますが、基本的に芝ではなかなか勝てていません。
2014年以降では新馬戦で1勝、オープン特別クラスで1勝、G2で1勝したのみです。
この勝利はトワイニング産駒の一頭であるセカンドテーブルが挙げた3勝で、他の産駒は飼っていないという事になります。
基本的に芝では買いづらい馬券といっても良いでしょう。
クラス別(ダートコース)
ダートになると、新馬戦からオープン特別クラスまでステップアップしながら勝ちきれる産駒は確実にいるので、芝のレースよりは信頼度がかなり高いです。
ただし、オープン特別クラスから上のクラスで馬券になっているのはすべてノンコノユメで、それ以外の産駒はオープン特別クラス以上になると厳しい結果になる場合が多くなります。
距離別(芝コース)
トワイニング産駒の距離適性は、芝では短距離に最も適性を発揮します。勝率は1400mから1600mのレースと同じ4%ですが、連対率では1300以下は12%ととても高くなります。
複勝率もマイル戦の4%に対して、1300m以下のレースは18%と高くなっています。
芝では短距離線に強い事を覚えて下さい。
距離別(ダートコース)
ダートになると、短距離線でも2100mを超えるような長距離になっても問題なく走れる産駒が多いです。
連対率だけで評価した場合、最も確率が高くなるのが2100mから2400mのダートで、連対率が22.2%あります。
ダート戦では距離不問と思って頂いて問題ありません。
馬場状態別
馬場状態別にみると、芝に関しては良馬場限定で馬券を勝った方が良いです。馬場が渋ると成績が落ちる傾向があります。
ダートだと良馬場と稍重であれば信頼性が高まりますが、重馬場や不良馬場までダートが濡れると確率が下がります。
性別と年齢別
次に牡馬・セン馬と牝馬の年齢別の成績を分析してみましょう。下の2枚のデータがありますが、上が牡馬・セン馬、下の画像データは牝馬になります。
牡馬とセン馬の成績を見ると、2歳戦から5歳の前半まで長い期間にわたり力を発揮できる産駒が多いです。
特に注目なのは2歳の10月から12月までの時期で、この時期は単勝適性回収値と複勝回収率も100を超えています。
4歳期の確率と回収率も高いので、古馬になっても十分期待できるでしょう。
牝馬になると牡馬と違い、成績がかなり悪いです。上のデータで比較するとかなり違いがあります。
事実、2014年以降では牝馬は未勝利で、連対した事も2歳期に5回だけです。
トワイニング産駒は性別による違いが大きく、牝馬のレースでは馬券購入は避けた方が良いと思います。
トワイニング産駒の馬券の買い方
芝の重賞レースも勝っていますが、基本的にダート血統だと思って下さい。
どうしても芝で買ってみたいと思う方は、新馬戦の短距離がお勧めです。
ダートの場合はどんな競馬場でもそれなりにこなせますが、一番相性が良いのが中山競馬場です。
ダートでは1700mから2000mまでのレースで最も馬券に絡む確率が上がります。
馬場に関しては、芝もダートも乾いた馬場の方が良いでしょう。
性別による成績の違いが大きく、牝馬よりも牡馬の産駒を買うべきです。牝馬を買うとかなり確率が下がりますので、注意してください。