2017年3月19日に中山競馬場の芝1800mで開催される第66回 スプリングステークス(G2)の予想をしてみたいと思います。
3歳クラシック戦線での活躍をにらみ、優秀な3歳が参戦するレースになります。今年のスプリングステークスには、昨年の朝日杯フューチュリティステークスを制したサトノアレス、2着のモンドキャンノ、共同通信杯2着のエトルディーニュらが参戦予定になっています。
火曜日時点では、14頭の出走予定になっています。
スプリングステークスの過去の傾向
スプリングステークスの過去のデータを見ながら、傾向を分析していきましょう。
過去5年のスプリングステークスでは、毎年1番人気が馬券に絡んでいます。2番人気や3番人気の馬も馬券に絡む事が多く、同じ日に阪神競馬場で開催される阪神大賞典と同様、堅い決着が多いようです。
3着以内になっている馬の単勝オッズを見ても、10倍以下の馬が多いです。時々人気薄の馬が3着に来ているようですが、1,2着は人気馬同士が多いようです。
スプリングステークスの過去10年の配当データ
過去10年のスプリングステークスの払い戻し結果も見ていきましょう。
一番右の三連単の結果を見ても、10万以上の配当になっているのは、過去10年で2008年の18万円だけで、三連単も比較的堅い決着になります。
スプリングステークスの過去5年の血統傾向
過去5回のスプリングステークスで、3着以内になった馬の血統も見てみましょう。
下のデータを見ると、ディープインパクト産駒がよく馬券に絡んでいるのが分かります。
サイアーランキング上位のキングカメハメハ産駒はそれほど目立っていません。
2017年のスプリングステークス出走馬の血統データ
次に、今回出走予定の14頭の種牡馬と母父の血統表も見てみましょう。
注目のディープインパクト産駒は今回2頭で、サトノアレスとダノンケンリュウになります。
中山競馬場の芝1800mの種牡馬別成績
次に、スプリングステークスのコース設定になっている中山競馬場の芝1800mの種牡馬別の成績も見ていきたいと思います。
下のデータは、今回出走予定の14頭の種牡馬に限定したデータで、2014年以降の統計になります。
やはり、ディープインパクト産駒がとても強いデータを示しています。ルーラーシップ産駒も高い勝率があるのですが、全部で7回しかデータがないので信頼性に欠ける数字になっています。
エンパイアメーカーや、ルーラーシップはミスプロ系の血統なのですが、ミスプロ系としてはあまり良い成績とはいえないと思います。
個人的に注目しているのはステイゴールド産駒のデータです。複勝率はディープインパクト産駒と遜色なく、複勝回収率も100とディープインパクト産駒よりおいしい馬券といえそうです。
今回は、オールザゴー、ウインブライト、トリコロールブルーの3頭がステイゴールド産駒です。
スプリングステークスの過去10年の枠順別傾向
次にスプリングステークスの過去10回の枠順別成績です。下記のデータを見ると、全体的に内枠の成績が良い事が分かります。
中山競馬場の芝1800m全体の枠順別成績は、これほど偏りはありません。
しかし、スプリングステークスの様な重賞レースになると、基本的に良い馬ばかりなので、少しでも距離ロスが無い馬の方が良いのかもしれません。
スプリングステークスの過去5年の脚質別傾向
脚質別の成績も見てみましょう。基本的に逃げや先行馬が良いのは当然の傾向ですが、このレースでも先行脚質の馬の回収率が高いです。
内目の枠で先行できる脚質の馬であれば、狙ってみても面白いと思います。
スピード指数で比較
次にスピード指数での比較をしていきたいと思います。
TARGETのZI指数で比較
TARGETのスピード指数では、135を出しているサトノアレスが1番良い指数になっています。
次に良いのが、132のモンドキャンノ、3番手以降は大きく指数を落としていて、117のアウトライアーズ、115のトリコロールブルーとなっています。
やはり、サトノアレスとモンドキャンノの昨年の朝日杯FSの成績が良かった影響だと思います。
KLANのスピード指数で比較
続いてKLANのスピード指数です。この指数でも一番良いのが82という指数を出しているサトノアレスです。
続いて、81を出しているのが、モンドキャンノ、エトルディーニュ、ウインブライトとなっています。
注目馬のデータ
次は、人気になりそうな上位5頭の競走成績のデータを見ていきましょう。
サトノアレス
まずは1番人気が予想されるサトノアレスから。今まで5回のレースに出走していて、全て2着以内という安定感のある成績です。
3戦目には未勝利戦で、今回と同じ舞台の中山競馬場の芝1800を勝っていますので、コース適性も不安は無いと思いますし、相性の良いディープインパクト産駒なので注目だと思います。
トリコロールブルー
続いてトリコロールブルー。過去3戦はいずれも2000mのレースに出走していて、2勝、2着1回とこちらも良い成績を出しています。
今回中山競馬場は初めてのレースですが、個人的に注目しているステイゴールド産駒なので、この馬も高評価にしても良いのではないでしょうか。
アウトライアーズ
アウトライアーズのデータにも注目して下さい。「上速度」という項目には、65.65、64.48という数字があります。
この数字は、最後の直線のトップスピードの数値なのですが、サトノアレスやトリコロールブルーよりも良い数値が出ています。
この数値が高いからといっても、同じレースではないし、レースペース等も違うので絶対的な評価ではないのですが、このトップスピードは魅力的だと思います。
中山コースは2戦2勝(2000mと1600m)で相性も良いかもしれません。
先日の弥生賞を勝ったカデナと接戦のレースをしているのも評価出来ると思います。
モンドキャンノ
モンドキャンノも4回出走して、すべて2着以内という好成績をおさめています。
不安材料と言えば、今回の1800mが初めての出走という事になります。今までは1200mから1600mまでのレースしか使っていないので、距離適性がポイントになると思われます。
キンシャサノキセキ産駒は、1600より距離が伸びると成績が落ちる傾向があるので少し不安もありますね。
ウインブライト
運転免許証も中山競馬場と相性が良い馬だと思います。
前走の若竹賞という500万クラスのレースでも同じコース設定で圧勝しており、馬券に絡む可能性も十分あると思われます。
今回はメンバー強化になりますが、オッズ的に丁度良い感じの馬だと思います。
予想オッズ
火曜日時点でのnetkeiba.comさんの予想オッズになります。
現時点では、サトノアレスが1番人気で2.5倍、続いてトリコロールブルーの3.6倍、アウトライアーズの3.8倍となっています。
本番当日も、基本的にはこれに近いオッズになる可能性があります。人気薄のダイシンクイントのオッズが1000倍を超えていますが、これに関しては当日はもう少し馬券が買われて違うオッズになるでしょう。
まとめ
同日に開催される阪神大賞典も固めの決着になりそうですが、このスプリングステークスも比較的固めの決着になる可能性が高いと思います。
個人的には、サトノアレスをどうするか迷っています。しかし、先日の金鯱賞の三連単フォーメーションでヤマカツエースを2着付けにして外しているので、そのトラウマで結局サトノアレスの馬券も買うと思います。
現時点での注目馬を記します。
- アウトライアーズ
- トリコロールブルー
- ウインブライト
- エトルディーニュ
- サトノアレス
現時点ではこの5頭に注目しています。モンドキャンノは外そうか検討中です。
馬券戦略
※3月18日21時更新
今回は、個人的に好きな馬で先日弥生賞を快勝したカデナと接戦を演じ、前走のひいらぎ賞で快勝したアウトライアーズを本命としたいと思います。
サトノアレスの取捨をどうするか迷ったのですが、一応買う事にしました。どうもサトノアレスの強さを私自身はまだ完全に受け入れられないのですが、強い事は強いと思うので印を付けました。
下記が最終的な私の印になります。
- ◎⑧アウトライアーズ
- 〇⑩ウインブライト
- ▲⑪トリコロールブルー
- △⑨サトノアレス
- △⑤エトルディーニュ
- △③オールザゴー
- △⑦プラチナヴォイス
現時点でのオッズを見ると、アウトライアーズが1番人気になっていますが、レース当日はサトノアレスが1番人気になる可能性も十分あり得ます。
ウインブライトは、ひいらぎ賞でアウトライアーズに敗れているのですが、前走の若竹賞で圧勝した所を見ると、対抗にする価値はあると思いました。
さらにステイゴールド産駒という事もプラス評価です。
同じステイゴールド産駒だと、トリコロールブルーも高評価ですし、オールザゴーもステイゴールド産駒なので、馬券を買います。
馬券の買い目は、阪神大賞典と同じく三連単フォーメーションで買いたいと思います。
買い目は、下記の様に⑧アウトライアーズが3着以内に来る事を想定した45点の三連単フォーメーションです。
- ⑧-⑨⑩⑪-③⑤⑦⑨⑩⑪(15点)
- ⑨⑩⑪-⑧-③⑤⑦⑨⑩⑪(15点)
- ⑨⑩⑪-③⑤⑦⑨⑩⑪-⑧(15点)
一応、サトノアレスの1着の馬券もこれに含まれているのですが、出来ればサトノアレスが4着以降になってもらうと配当がおいしくなります。
とにかく、アウトライアーズが3着以内に来ないとハズレる馬券になっています。
良かったら、参考にしてみてください。
予想結果とレース回顧
※3月19日更新
今回のレースでは、サトノアレスの取捨に最後まで迷ったのですが、一応馬券を購入する事にしました。
しかし、結果的にはサトノアレスは4着になり、私が買った3連単馬券(45点×各300円購入)の配当も約340倍とまずまずの結果になり、10万円超えの払い戻しを得ることが出来ました。
今回は本命にしたアウトライアーズが2着で、対抗のウインブライトが1着、ヒモ候補の1頭だったプラチナヴォイスが3着に来てくれました。
ウインブライトは、ひいらぎ賞でアウトライアーズに敗れていて、逆転できるかどうかは微妙だと思ったのですが、見事なレース運びでアウトライアーズに勝ちました。
モンドキャンノは、距離適性が不安で馬券を買わなくて正解でした。レース中も終始前に行きたがるような感じで、ジョッキーが折り合いに苦労していたように見えました。
サトノアレスもスタートで出遅れて良いポジションを取れなかった影響もあって、特に見せ場も無かったように思います。
朝日杯FS組はそこまで強くなかったという事なのかもしれません。
兎に角、本命と対抗にした馬が両方2着以内に来てくれたので、正直嬉しかったですね。
明日のフラワーカップの軍資金も手に入れたので、ちょっと明日の重賞レースも馬券を買ってみようかと思います。