ゴールドアリュールは歴史に名を残すダート馬を輩出する名サイアーです。そんなゴールドアリュール産駒の最近のデータを分析してみましょう。
今回の目次
ゴールドアリュールのプロフィール
2歳11月の新馬戦で2着になり、次戦で快勝して2戦目で初勝利を果たす。3歳4月に端午ステークスのダート戦を勝利。5月にはダービーに挑戦し、13番人気ながら5着と健闘。
その後はダート重賞戦線に専念する。7月のジャパンダートダービーを2着に1.3秒差の大差で勝利しG1初制覇を果たす。
次戦の9月に盛岡競馬場で開催されたダービーグランプリも2着に1.6秒差の差を付けて圧勝します。
11月には古馬との初対決でジャパンカップダートに挑戦するも5着に敗れますが、年末の東京大賞典を勝ち、3つめのG1タイトルを獲得します。
この年の2002年には最優秀ダートホースに選出される。
4歳緒戦のフェブラリーステークスでは、ビワシンセイキと激闘を繰り広げ、クビ差で勝利。
4月のアンタレスステークスでも2着に8馬身の圧倒的な差を見せつけて勝利。続く6月の帝王賞で圧倒的な一番人気に押されるも、まさかの11着に敗れる。このレースが現役最後のレースとなりました。
種牡馬になってもG1を9つも勝ったエスポワールシチーや、19もの重賞タイトルを獲得したスマートファルコン、フェブラリーステークスを史上初めて連覇したコパノリッキー等を輩出し、名サイアーとしても君臨しています。
産駒はダートだけでなく、フーラブブライト、タケミカヅチ、トウカイパラダイス、トップカミングの様に芝のレースでも好走する馬も少なくありません。
2015年も、通算3度目のサイアーランキングトップ10入りをしています。
2017年2月18日、心臓疾患の為に亡くなってしまいました。
サイアーランキングの推移
- 2016年:12位
- 2015年:6位
- 2014年:5位
- 2013年:11位
- 2012年:10位
- 2011年:19位
種付け料
300万円
代表産駒
スマートファルコン、エスポワールシチー、コパノリッキー、クリソライト、タケミカヅチ、レッドアルヴィス、ランウェイワルツ、ルベーゼドランジェ、ゴールドドリーム等
血統
父のサンデーサイレンスは米2冠で、ブリーダーズCクラシックを制した名サイアー。ゴールドアリュールはサンデーサイレンスが輩出した代表的なダートホースといえます。
母のニキーヤはアメリカ生まれで、主にフランス競馬で3勝しています。ゴールドアリュールの半弟にゴールスキー、全妹にオリエントチャームがいます。
母系の血統は名門で、祖母のリラクタントゲストはアメリカの芝G1のビヴァリーヒルズHの勝ち馬です。
また甥のソロルや従兄弟のディアマイダーリンといったダート重賞馬も一族にいます。
母父のヌレイエフはノーザンダンサー系の一流サイアーで、子孫に圧倒的なスピードを伝えるといわれています。
ゴールドアリュール産駒のデータ
これからゴールドアリュール産駒の成績を見ていきましょう。これからご紹介するデータは2015年1月1日から2017年3月5日までのデータを掲載します。
場所別(芝コース)
まずは芝コースでの競馬場別の成績です。上のデータを見ると、小倉競馬場での勝率が突出して高いのが分かります。
それ以外では、勝率や連対率もあまり高くないようです。やはりゴールドアリュールは基本的にダート以外では買いづらいデータになっています。
唯一買えるとすれば、小倉競馬場だけでしょう。
場所別(ダートコース)
次にダートコースのデータを見てみましょう。このデータを見る限りでは札幌、新潟、中京で特に成績が良いようです。
複勝率だけを見ると、どんな競馬場でも信頼性は高いでしょう。その中でも函館では最近、あまり成績が良くないようです。
クラス別(芝コース)
次に条件別のデータを見てみましょう。このデータではクラスが上がっていくに従って成績が下降気味になります。
ゴールドアリュール産駒は芝のレースでは下級クラスでしか良い成績を残せていません。上のクラスでは割引評価にした方が良さそうです。
クラス別(ダートコース)
ダートの場合は、クラスが上がってもそれほど極端な成績の変化は無いようです。G2とG1での数値が高いですが、出走数が少ないのでデータの信頼度は高くないです。
ダートの場合は、新馬戦と未勝利戦で馬券に絡む確率が高いので、下級クラスでは是非狙っていきたい産駒ですね。
距離別(芝コース)
距離別の成績を見ていきましょう。基本的に1700から2000までが適性距離といえるでしょう。
短距離になっても、長距離になっても成績が落ちるので、ゴールドアリュール産駒の馬券を買うときは距離に注意して下さい。
距離別(ダートコース)
ダートの場合では、1000から2000までの広い範囲の距離のレースで買える血統というデータになっています。
短距離のレースに関しては芝のレースよりは成績が良いです。芝の短距離の勝率も悪くないですが、複勝率まで総合的に評価した場合はやはり短距離は割引という考えて良いと思っています。
馬場状態別
次に馬場状態による成績の違いです。まず芝コースに関して評価すると、良馬場よりも湿った馬場で、力の要る馬場状態に強い結果になっています。
芝のレースではあまり買いたくない血統ですが、距離が1600から2000で馬場が重くなっている時には狙っても良いと思います。
ダートの場合では乾いた馬場に強いです。やはりパワー型血統なので、脚抜けの良い重馬場よりは、乾いてより力の要る馬場状態の方が良いかもしれません。
性別と年齢別
次は性別と年齢別に分かれたデータを見てみましょう。上のデータは牡馬とセン馬で、下の画像が牝馬の成績です。
牡馬の場合は、2歳戦から3歳の春頃までの成績が良いです。3歳以降も成績は比較的安定していて4歳後半までにピークを迎えます。
牝馬の場合は、牡馬より2歳戦の成績が落ちます。牡馬の場合は2歳でも買って良い産駒といえますが、牝馬の2歳戦は少し疑ってみた方が賢明な判断だと思われます。
牝馬の場合は、3歳から4歳後半までの範囲で買うと確率が高まると思われます。
ゴールドアリュール産駒の馬券の買い方
ダート向き血統の色が年々濃くなっている種牡馬で、2013年から2015年までの3年間の勝ち鞍の9割がダートというデータが出ています。
ダート戦であればどんな競馬場でも安定した成績が望めますが、特に信頼度が高くなるのが札幌、新潟、中京でのレースです。
新馬戦や未勝利戦は、牝馬よりも牡馬の方がより信頼度が高まるので、牡馬の2歳戦ダートで人気になっているゴールドアリュール産駒は素直に軸に据えた方が良いと思います。
牝馬の2歳戦や未勝利戦でも基本的能力がある馬が多いので、馬券に組み入れた方が良い場合も多いので、みなさんも参考にしてみてください。