クロフネは10年連続でサイアーランキングトップ10入りしている名種牡馬です。ダートに強いイメージがありますが、果たしてどんなデータを見ることが出来るか見てみましょう。
今回の目次
クロフネのプロフィール
アメリカ生まれの外国産馬として日本で2000年10月の新馬戦でデビュー。
デビュー戦は2着になりますが、次戦で初勝利をあげる。続く500万特別のエリカ賞も勝ち、キャリア4戦目のラジオたんぱ杯3歳ステークスに挑戦する。
このレースではアグネスタキオン、ジャングルポケットに続く3着に敗れる。
翌3歳緒戦の毎日杯を勝利して重賞初勝利を飾ります。その後にはNHKマイルカップで圧倒的1番人気に押され、見事期待に応えてG1初制覇。
この波に乗ってダービーでの勝利も期待されたのですが、2400Mの距離適性の要因もあって5着に敗れる。
その年の9月の神戸新聞杯でも3着に敗れると、本格的にダート戦線に挑戦していくようになります。
10月の武蔵野ステークスと11月のジャパンカップダートを共に2着に1秒以上の大差をつけて圧勝します。驚異的なダート適性を示したのです。
その後屈腱炎を発症してしまったので、この年で引退。2001年の最優秀ダートホースのタイトルを手土産に4歳から種牡馬生活をスタート。
2007年から2016年まで10年連続でサイアーランキングトップ10入りを果たし、芝・ダート問わずに多くの産駒を輩出しています。
最優秀障害馬のアップトゥデイト、NHKマイルカップを制したクラリティスカイ、JBCレディクラシックを制したホワイトフーガ等の優秀な産駒が現在も活躍しています。
サイアーランキングの推移
- 2016年:7位
- 2015年:7位
- 2014年:9位
- 2013年:8位
- 2012年:5位
- 2011年:2位
種付け料
200万円
代表産駒
アップトゥデイト、カレンチャン、クラリティスカイ、ホエールキャプチャ、ユキチャン、ホワイトフーガ、ホワイトメロディー、アースソニック、マイネルクロップ、クロフネサプライズ、マルモセーラ等
血統
父のフレンチデュピティは、日本とアメリカで成功を収め、現在も産駒が活躍しているノーザンダンサー系の一流サイアーです。
クロフネは、日本におけるフレンチデュピティの代表的産駒といえます。さらに最良の後継サイアーと評価されています。
母のブルーアヴェニューは、アメリカの競馬で5勝をあげています。クロフネの半妹にミスパスカリがいます。
母父のクラシックゴーゴーは、アメリカのG3で2着になったこともあり、フェアフェイ系の後継者でもあります。
クロフネ産駒のデータ
これからクロフネ産駒の成績を見ていきましょう。これからご紹介するデータは2015年1月1日から2017年3月18日までのデータを掲載します。
場所別(芝コース)
まずは芝コースの場所別成績です。2015年以降では函館、福島、中山競馬場での複勝率が良いようです。
クロフネ産駒がこれら3つの競馬場の芝レースで走るときは期待値が高くなります。
逆に一番相性が悪いコースは札幌と中京競馬場です。連対率はかなり低くなってしまいます。
場所別(ダートコース)
ダートコースでは小倉競馬場での勝率が非常に高いです。複勝率だけを見ると、すべての競馬場でそれなりに走っていますが、単勝回収値が最も高いのは小倉競馬場だという事を覚えておいて下さい。
一番苦手なダートコースは新潟競馬場です。得意な福島競馬場よりも勝率が三分の一以下になってしまいます。
クラス別(芝コース)
次はクラス別の成績です。上の成績表を見る限りでは、芝のオープンクラスまでなら活躍できますが、重賞レースになると信頼度が下がります。
複勝率もG2までならなんとかなりますが、G1以上になるとかなり信頼性が下がってしまいます。
クラス別(ダートコース)
ダートコースの場合も同じで、重賞レース以上になると信頼性が落ちます。逆に下級条件のダートレースでは信頼性が高いです。
特に新馬戦と500万下クラスのレースだと、勝率も複勝率も高いです。
距離別(芝コース)
次に距離別の成績です。クロフネ産駒の場合は短距離は大丈夫ですが、長距離になるとかなり勝率が低くなります。
芝のレースでは、2000Mまでの距離の方が良いでしょう。
距離別(ダートコース)
ダートの場合は、短距離から 2400Mまでの方が成績が良く、2400を超える距離ではダートでも評価を割り引いた方が良さそうです。
馬場状態別
次に馬場状態別の成績です。まずは芝コースの場合、基本的に良馬場の時が一番信頼性があります。
データでは、不良馬場の勝率が高かったり、重馬場の複勝率が高いですが、これはデータの絶対数が少ないからこの様な数値になっていますが、芝コースでは良馬場の方が良いと思います。
ダートでは、逆に脚抜けの良い湿ったダートになった方が勝率が上がる傾向があります。
クロフネ産駒は芝でも走れるスピードを持っているので、スピードが出やすいダートの馬場でより力を発揮すると考えられます。
性別と年齢別
次は性別と年齢別に分かれたデータを見てみましょう。上のデータは牡馬とセン馬で、下の画像が牝馬の成績です。
まずは牡馬・セン馬でのデータを見ると、2歳や3歳よりも4歳以降の方が成績が安定する傾向があります。
連対率を基準に見れば、4歳から5歳春頃までが狙い目といえるでしょう。
牝馬に関しては、2歳戦の若いときの勝率が一番良いのが分かります。連対率や複勝率を考えると、早熟傾向が強いと思われます。
また、4歳後半までなら安定した複勝率があります。
クロフネ産駒の馬券の買い方
クロフネ産駒は基本的にダートで狙うべき血統で、芝のG1ホースも輩出してはいますが、総合的に評価した場合はやはりダートレースで買いたい馬です。
先ほどの場所別成績表のデータにもあるように、ダートの場合は小倉や阪神での成績が良いです。
年齢では、牡馬の場合は若い馬よりも4歳時、牝馬の場合は2歳時に最も信頼できる成績をだしているので、このデータも覚えておいて損は無いと思います。