アグネスデジタルは、芝もダートもこなせる万能種牡馬。どちらかといえばダートが得意ですが、2015年には産駒が芝の重賞レースを制しました。
サイアーランキングでも、毎年30位以内と安定した種牡馬成績をおさめています。そんなアグネスデジタルのデータを見ていきましょう。
今回の目次
アグネスデジタルのプロフィール
デビューして暫くはダートを中心に走っていた。成績は500万下クラスでは快勝できるがオープンクラスになると、勝ちきれないレベルの成績であった。
本格化したのは3歳の秋以降で、11月のマイルチャンピオンシップを13番人気で制して一気に評価を高めた。
4歳の古馬になってからは、南部杯、天皇賞秋、香港カップ、フェブラリーステークス、安田記念を勝った。
芝もダートも馬場を問わない強さを発揮し、G1を6つも制した。
マイルチャンピオンシップと安田記念はレコード勝ちで、天皇賞秋ではテイエムオペラオーという強豪馬を破っての勝利であった。
7歳から種牡馬生活をスタート。産駒のヤマニンキングリーは芝とダート両方の重賞レースを勝ち、グランプリエンゼルは芝の短距離で活躍。
2014年には、カゼノコがジャパンダートダービーを勝った事でG1ホースを輩出した種牡馬となった。
サイアーランキングの推移
- 2015年:22位
- 2014年:25位
- 2013年:26位
- 2012年:22位
- 2011年:20位
種付け料
70万円
代表産駒
カゼノコ、ヤマニンキングリー、サウンドバリアー、メイショウスザンナ、ダイシンオレンジ、アスカノロマン等
血統
父のクラフティプロスペクターはミスタープロスペクター直系のアメリカの種牡馬で、日本ではアグネスデジタルの他に、根岸ステークスを勝ったストーンステッパー、フェアリーSを勝ったレディステラ等を輩出している。
母系では、半弟にジャリスコライト、シェルゲーム、叔父にロイヤルロッジSを勝ったロイヤルキングダムらがいる。
アグネスデジタル産駒のデータ
次にアグネスデジタル産駒の成績を見ていきましょう。これからご紹介するデータは2014年1月1日から2016年6月10日までのデータを基に分析していきます。
場所別(芝コース)
芝のレースで最も相性が良いのは中山競馬場です。函館と東京も悪くないです。中山では勝率もそこそこあるので、狙っても面白いと思います。
逆に苦手なのは、中京、阪神、小倉、新潟です。勝率も複勝率もかなり低いので、これら4つの場所では買わない方が良いです。
場所別(ダートコース)
アグネスデジタルはダートの方が相性が良く、特に札幌と京都のダートを得意としています。函館も高い勝率があります。
札幌と京都は複勝率が高いので、この2つで走るアグネスデジタル産駒はお勧めできます。
逆に福島と東京では成績が悪いので、この2つの競馬場のダートでは割り引いた方が良いでしょう。
クラス別(芝コース)
クラス別での成績を見ると、芝の場合はクラス別にムラがありますが、基本的に芝は下級クラスで買うべき血統だと思います。
上級クラスになればなるほど、苦しい結果になると思います。
クラス別(ダートコース)
ダートの場合は、芝よりも全体的に成績が良いのでオープン以上でも期待できます。特に重賞レースまでいける産駒は回収率が高い傾向があります。
ダートの重賞レースでは穴狙いで買っても良いと思います。
距離別(芝コース)
距離適性では、明らかに1700mから2000mまでの成績が高いです。2000m以上や短距離は苦手で、適性距離の範囲が狭いのが特徴です。
距離別(ダートコース)
ダートでも距離適性は1700mから2000mまで。1600mのマイルでもダートになると芝よりもずっと成績が良いですが、出来れば1700mから2000mの範囲が理想です。
芝では成績が悪い2000mから2400mですが、ダートでは時々穴を開けます。
馬場状態別
次に馬場状態別の成績です。このデータでは芝のサンプル数が少ないので、芝に関してはどんな馬場が得意かはよく分からないです。
ただ、なんとなく良馬場の方が良さそうな数字になっています。
ダートに関しては、馬場が湿った方が複勝率が高い傾向にあります。これはスピードを生かした馬場の方が得意なので、脚抜けが良い馬場の方が良いのでしょう。
性別と年齢別
次に牡馬・セン馬と牝馬の年齢別の成績を分析してみましょう。下の2枚のデータがありますが、上が牡馬・セン馬、下の画像データは牝馬になります。
年齢別の成績を見た場合、牡馬の場合は2歳戦よりも3歳から4歳後半までが最も良いです。特に4歳でピークを迎える産駒が多いようです。
性別では、明らかに牝馬より牡馬優勢のデータになっています。
牝馬の場合、2歳戦では殆ど結果を出せていません。成績が良くなってくるのは3歳の春以降で、4歳になると、成績が下降する産駒が多いです。
全体的な成績も牡馬に劣ります。
アグネスデジタル産駒の馬券の買い方
基本的にダートを得意としていますが、芝でも1700から2000までの距離であれば勝っても良いと思います。中山競馬場の芝でこの距離であればかなり面白い存在になるでしょう。
ダートでは札幌と京都が買いで、特に札幌の複勝率が40%を超えている。札幌ダートで人気薄であれば馬券妙味があるでしょう。
性別によって成績に違いがあり、アグネスデジタル産駒は牝馬が買いづらいので、出来れば牡馬の馬券を買って下さい。