1999年生まれのアドマイヤドンは、芝もダートもこなす素晴らしいサラブレッドでした。
通算キャリアは25戦10勝。フェブラリーステークスやJBCクラシック三連覇、朝日杯フューチュリティステークス等多くのビッグレースを制した事もあります。
素晴らしい牝系の血脈を持ち、親族にも数々の名馬がいるアドマイヤドン。そんなアドマイヤドンのデータを見ていきましょう。
今回の目次
アドマイヤドンのプロフィール
2001年の10月の新馬戦でデビュー。このデビュー戦はダートの1400mで行われたが、2着に8馬身差で大勝する。
翌月11月に京都2歳ステークスに出走し、ここでも2着に4馬身差で快勝する。
12月には朝日杯フューチュリティステークスに挑戦。1番人気の期待に応えて見事に勝利。デビューから3連勝でG1タイトルも獲得した。
この年の活躍で2001年に最優秀2歳牡馬に選出された。翌年のクラシック候補として注目されるようになる。
しかし、皐月賞7着、ダービー6着、菊花賞4着とクラシックレースでは勝ちきることは出来なかった。
11月にはデビュー戦以来となるダートレースに出走。盛岡競馬場で開催されたJBCクラシックで2着に7馬身差をつけて圧勝する。
このレースを機にダート戦線に路線変更。4歳になると、南部杯、JBCクラシック、5歳の時にはフェブラリーステークス、帝王賞、JBCクラシックのタイトルを獲得した。
6歳の4月には芝のG2の大阪杯に挑戦したが、6着に敗れた。この年で現役引退し、種牡馬生活を始める。
2011年からは韓国でも併用され、2016年現在でも種牡馬生活を続けている。
2015年には産駒のアドマイヤデウスが日経新春杯と日経賞を連勝、アルバートがステイヤーズステークスを制するなど、再び種牡馬として注目されるようになった。
サイアーランキングの推移
- 2015年:60位
- 2014年:61位
- 2013年:64位
- 2012年:70位
- 2011年:92位
種付け料
現在は韓国で供用されている為不明
代表産駒
アドマイヤデウス、アルバート、トーセンアレス、アウトジェネラル、ドンスキマー、ラガートモヒーロ、アドマイヤケルン等
血統
父のティンバーカントリーは、アメリカ2歳牡馬チャンピオンで、3歳時にはプリークネスSというG1タイトルを獲得している。
母のベガは、日本でオークスと桜花賞の牝馬2冠を達成し、繁殖牝馬としてもアドマイヤドンの半兄にダービーを制したアドマイヤベガ、セントライト記念を勝ったアドマイヤボスを産んでおり、まさに歴史に名を残す名牝である。
さらにアドマイヤドンの姪には、桜花賞を制したパープスターがいる。
アドマイヤドン産駒のデータ
次にアドマイヤドン産駒の成績を見ていきましょう。これからご紹介するデータは2014年1月1日から2016年7月22日までのデータを基に分析していきます。
場所別(芝コース)
アドマイヤドン自身は、芝とダート両方のビッグタイトルを獲得しており、その産駒も芝やダートにこだわらない成績を出しています。
全体的な出走数が少ないのですが、そんな中でも東京や京都でも成績が良いです。東京では勝率15.4%、複勝率が32.1%あります。
京都でも勝率20%、連対率26.7%、複勝率が46.7%という水準になっています。
函館や福島では勝てていないですが、東京と京都であれば狙えると思います。
場所別(ダートコース)
ダートになると京都が最も勝率が高いです。勝率がが25%というのは素晴らしく、単勝適性回収値も425となっています。
他にも中京や東京でも単勝適性回収値が100を超えているので、狙い目だと思います。
逆に苦手なのは、福島、新潟、中山、阪神あたりです。
クラス別(芝コース)
クラス別の成績を見ると、芝に関しては新馬戦や未勝利戦ではだめですが、500万下クラスまで上げってくる産駒であれば十分勝負できます。
重賞レースになっても勝ちきれる産駒が多く、期待できます。
クラス別(ダートコース)
ダートでも新馬戦や未勝利戦ではだめですが、500万下クラスから1600万下クラスまでなら買える馬券になるでしょう。
特に1,600万下での回収率が高いので、このクラスで時々穴を開けるようです。
距離別(芝コース)
芝の距離適性に関しては、短距離より中長距離が最も適性があります。
1600m以下では前々駄目ですが、1700m以上の距離になると回収率がかなり高くなります。
特に良いのが2100mから2400mの成績で、勝率が21.1%、複勝率が36.8%と信頼度が高くなります。
距離別(ダートコース)
ダートで最も適性を発揮するのは1700mから2000mまでの中間距離で、この距離の範囲であれば勝率が8.9%あり、単勝適性回収値も234と高い水準にあります。
1300m以下の短距離でも勝利がありますが、基本的には1700mから2000mのレースを狙った方が良いです。
馬場状態別
馬場状態別の成績では、芝に関しては良馬場が最も良く、湿った馬場になるとあまり得意とはいえません。
ダートの場合は逆で、良馬場よりも重馬場の様な脚抜けの良い馬場状態になった方が人気よ好走する時があるようです。
性別と年齢別
次に牡馬・セン馬と牝馬の年齢別の成績を分析してみましょう。下の2枚のデータがありますが、上が牡馬・セン馬、下の画像データは牝馬になります。
すでにアドマイヤドン産駒の数自体が少ないので、あまり当てにならないデータですが、一応見てみたいと思います。
牡馬に関しては3歳と4歳期が最も強く、5歳後半から力の衰えが見え始めます。
牝馬に関しては、頭数が少なすぎるのでデータ分析は難しいです。今回は評価対象外とさせて頂きます。
アドマイヤドン産駒の馬券の買い方
アドマイヤドン自身が芝にもダートにも適性を示したので、産駒も芝やダート両方走れる産駒が多いです。
そんな中でも、アルバートやアドマイヤデウスが芝の重賞を勝った事で、芝の方が適性があるのではないかという説が強いです。
芝と得意としている京都で、適性距離の1700mから2400mまでの芝のレースであれば是非狙ってみた産駒です。
スピードの持続力に秀でているので、ダートの中長距離になっても好走する産駒が少なくないです。
そのかわり、スピードの絶対値を必要とする短距離やマイル戦では買わない方が無難です。