2009年に亡くなったアグネスタキオンは、サンデーサイレンスの直仔として初めてリーディングサイアーに輝いた馬です。
産駒の最終世代はすでに2016年で6歳になっており、アグネスタキオンを父にもつ現役のサラブレッドはまもなくこの世からいなくなってしまいます。
そう思うととても寂しいですが、そんなアグネスタキオンのデータを見ていきたいと思います。
今回の目次
アグネスタキオンのプロフィール
2歳の12月に新馬戦でデビュー。この時に2着に3馬身半の大差を付けて圧勝する。
2戦目には同じ12月に開催されたラジオたんぱ杯3歳ステークスでも、強敵のクロフネやジャングルポケットらを下して重賞初制覇を果たす。
年明け3歳の3月の弥生賞では単勝オッズ1.2倍の圧倒的人気に推され、その期待に見事に応えてデューから無傷の3連勝を飾る。この時は2着のボーンキングに5馬身もの大差を付けた。
皐月賞でも単勝オッズで1.3倍の人気になり、ジャングルポケットやダンツフレームらを破ってG1初制覇してクラシックホースの仲間入りを果たした。
その圧倒的な力を見せつけ、無敗の3冠馬の期待が掛かるが、ダービー前に屈腱炎を発症していることが発表される。
大変大きな期待を背負いながらも引退を余儀なくされた。結局キャリアは4戦4勝の無敵のキャリアであった。引退後は種牡馬入り。
種牡馬入りしてからは、2005年にファーストシーズンリーディングサイアーに輝く。
その後もダービーを制したディープスカイや桜花賞馬のダイワスカーレット、皐月賞馬のキャプテントゥーレ等の名馬を輩出した。
そして2008年にはサンデーサイレンスの直仔として初めてのリーディングサイアーになった。
さらなる大物産駒の輩出が期待されていたが、2009年の6月に急性心不全で急逝。
2016年の6歳世代が最終世代となっている。
サイアーランキングの推移
- 2015年:36位
- 2014年:15位
- 2013年:12位
- 2012年:8位
- 2011年:10位
種付け料
2009年死亡により不明
代表産駒
ディープスカイ、ダイワスカーレット、キャプテントゥーレ、リトルアマポーラ、ロジック等
血統
父のサンデーサイレンスは13年連続のリーディングサイアーに輝いた歴史的名種牡馬。
母のアグネスフローラは、G1の桜花賞を勝った名牝。母としてもアグネスタキオンの全兄にダービーを勝ったアグネスフライトを輩出している。
母系の祖母にオークスを勝ったアグネスレディー、従兄弟にチューリップ賞を勝ったアグネスパレードらがいる。
母父のロイヤルスキーはエアジハードのブルードメアサイアーとして名高い。
アグネスタキオン産駒のデータ
次にアグネスタキオン産駒の成績を見ていきましょう。これからご紹介するデータは2014年1月1日から2016年6月27日までのデータを基に分析していきます。
場所別(芝コース)
まず芝のコースから見ていきましょう。芝で相性が良いコースは、中山と京都での複勝率が高いです。
しかし、複勝率回収値を見ると中山では40と低いです。これは実力があって人気のある馬が中山で多く走っている可能性があります。
そのような実力のある馬が走れば、自然と複勝率は高くなります。一見相性が良さそうな中山ですが、回収率でみるとそれほど良くない可能性もあります。
ただし、単勝適性回収値は100を超えているので、相性が良いか悪いかといえば良いと言っても良いでしょう。
逆に苦手なのは、函館、東京、阪神での成績が良くないです。これら3つの競馬場で走るときは少し割り引いた方が良いと思います。
場所別(ダートコース)
ダートでは、福島と新潟での成績が良く、回収値がすべて100を超えているのはこの2つだけです。
特に福島での勝率や複勝率が高いので、福島ダートで走るアグネスタキオン産駒は狙い目です。
ダートで苦手なのは、函館、東京、中京あたりでしょうか。この3つは回収値が低いので、期待に応えられずに凡走してしまう産駒の方が多いのだと思います。
クラス別(芝コース)
次にクラス別の成績です。2016年現時点で6歳が最後の世代なので、新馬戦や未勝利のデータはありません。
一番回収率が安定しているのは1600万下とオープン特別クラスです。このクラスであればまだ買える馬券だと思います。
クラス別(ダートコース)
ダートでは1600万下クラスまで行ける産駒が少ないです。アグネスタキオン産駒はダートだと下級クラスのみで買う方が良さそうです。
距離別(芝コース)
距離別の成績では、一番良いのは中距離で2000mまでのレースでの成績が良いです。回収率も安定している傾向にあるので、芝の中距離が一番適性があります。
2100m以上の距離でも馬券になる事はありますが、回収率を見るとあまり良くないので過信は禁物です。
距離別(ダートコース)
ダートになると、短距離でも中距離でも回収率に大きな差は無く、連対率は複勝率も芝よりはかなり走れる産駒がいます。
逆に距離が伸びる2100m以上では、芝と違ってかなり苦戦する傾向にあります。
馬場状態別
馬場状態別に見た場合、芝では良馬場以外の馬場だと基本的に買わない方が良い産駒だと思います。
不良馬場でも1勝しているのですが、全部で7頭のサンプル数しか無いのであてになりません。芝では良馬場限定と考えて下さい。
ダートになると、良馬場から重馬場までなら対応可能で、不良馬場を除けば芝のレースよりも融通が利くようです。
性別と年齢別
次に牡馬・セン馬と牝馬の年齢別の成績を分析してみましょう。下の2枚のデータがありますが、上が牡馬・セン馬、下の画像データは牝馬になります。
このデータは2014年以降のデータなので、ここに書いてある4歳のデータは2016年現在は6歳になっています。
この時点で年齢のデータを見てもあまり参考にならないと思いますが、一応牡馬と牝馬のデータを載せておきます。
アグネスタキオン産駒の馬券の買い方
すでに最終世代が6歳になっていますが、その年齢でも十分好走できる産駒がいます。高齢だからといって割り引く必要はあまりないでしょう。
距離に関しては、芝もダートも中距離がベストですが、ダートだと短距離になっても回収率はそれほど変わらないです。
芝であれば中山と京都、ダートでは福島と新潟で買いたい馬券です。特に新潟のダートでの回収率は素晴らしいので、一応覚えておいて下さい。
馬場に関しては良馬場の方が良いので、馬場が荒れている時は割り引いて考えて下さい。