いよいよ2017年の有馬記念が近づいてきました。12月24日のクリスマスイブに中山競馬場の芝2500mで開催される第62回有馬記念のデータ分析をしてみたいと思います。
キタサンブラックのラストランとなるので、応援馬券も含めて1番人気になりそうです。
他にもジャパンカップを勝ったシュヴァルグランやサトノクラウン、3歳馬のスワーヴリチャードも参戦予定になっています。
今回の目次
中山競馬場芝2500mのコース解説
トリッキーといわれている中山競馬場の2500mは、外回りコースの3コーナー辺りからスタートする。
正面スタンド前で最初の急坂を登り、ここから内回りコースを1周して帰ってくるコース。前半からハイペースになる事は少なく、最後の3コーナー辺りからのロングスパートの勝負になりやすい。
コース形状からみても、内枠の方が有利な傾向があるので、内枠で先行出来るような馬には要注意といえる。
直近10回の有馬記念の脚質別のデータを見ても、好位のポジションで競馬が出来る馬の成績が良い事が分かります。
後方からでは、勝ちきるのはまず無理といえます。
有馬記念の過去の傾向
過去の有馬記念の傾向を見ていきましょう。
1番人気強し
過去10回の有馬記念の人気別の成績です。
1番人気は5勝で勝率50%、複勝率も80%で非常に信頼度が高いレースとなっています。
人気薄の馬も時々穴を開けるのかもしれませんが、基本的には1番人気の馬を素直に軸にするのが王道のレースかもしれません。
しかし、今年はキタサンブラックがかなり人気になるので、そのキタサンブラックを軸に馬券を買う場合は、買い目を絞らないと配当的に厳しいでしょう。
外人騎手が毎年馬券に絡む
最近の有馬記念では毎年の様に外国人騎手が馬券に絡みます。今の所、7年連続で外国人ジョッキーが3着以内になっています。
今年も外国人ジョッキーが有力馬に乗る様なので、キタサンブラック以外ではこの外国人ジョッキーの馬に注目ですね。
4角で6番手以内がチャンスか
中山競馬場のコースレイアウトを考えても、最後の直線が短いのでとにかく前のポジションにいた方が絶対良いと思います。
直近4回のデータを見ても、4角で6番手以内にいないと厳しいデータに見えます。
血統の傾向は?
血統別のデータでは、過去10回の有馬記念ではステイゴールド産駒が4勝と一番多くの勝ち星を挙げています。
ディープインパクト産駒は2勝、ほかにはネオユニヴァース産駒、アグネスタキオン産駒、サンデーサイレンス産駒、スクリーンヒーロー産駒がそれぞれ1勝ずつとなっています。
キングカメハメハ産駒やハーツクライ産駒はまだ勝ち星がありません。
3歳馬も馬券に絡む事が多い
年齢別に見ると、過去10回の有馬記念では3歳馬が4勝と最も多くの勝ち星を挙げています。
連対率や複勝率も3歳馬の成績が最も良いです。今年の3歳馬は、スワーヴリチャード、ブレスジャーニー、サトノクロニクルの3頭が出走します。
特にスワーヴリチャードはミルコ・デムーロ騎手なので、かなり人気になるでしょう。
スピード指数で比較
TARGERのZI指数で比較
TARGETの指数を見ると、134でキタサンブラックとスワーヴリチャードの2頭がトップの指数になっています。
次に129のシュヴァルグラン、128のミッキークイーン、123のサトノクロニクルとなっています。
KLANのスピード指数で比較
KLANの指数では、102のキタサンブラックがトップで、101のヤマカツエース、100のシュヴァルグラン、99のサトノクラウン、96のカレンミロティックという順番になっています。
予想オッズ
netkeiba.comさんの予想オッズです。現時点ではキタサンブラックが1番人気でスワーヴリチャードが2番人気、その後にはシュヴァルグラン、ミッキークイーン、サトノクラウン、レインボーラインと続いています。
注目馬
キタサンブラック
ついにこの有馬記念でキタサンブラックの勇姿を見れるのは最後となります。今までの実績や知名度からみても、1番人気は確実かもしれません。
昨年の有馬記念は悔しいレースとなったので、陣営もかなりの意気込みで臨んでくるでしょう。
昨年もサトノダイヤモンドに敗れたとはいえ、サトノノブレスを含めたチームプレーにやられた感がありました。
それでも負けて強しの内容だったし、今年も普通に走れば勝ち負けになる可能性は高いでしょう。
唯一の不安は、秋3戦目という疲労感ですかね。
スワーヴリチャード
ミルコ・デムーロ騎手が騎乗予定のスワーヴリチャードも人気の1角になるでしょう。
ジャパンカップで好走したレイデオロとそれほど変わらない実力を持っていると評価されている馬で、ミルコ・デムーロ騎手という事で人気の1頭になるでしょう。
斤量が有利な事と、3歳馬が有馬記念と相性が良いという事で軸馬にする人も多いと思います。
私も個人的にはキタサンブラックと未対決のスワーヴリチャードに注目しています。
シュヴァルグラン
ジャパンカップを勝ったので、有馬記念でもそれなりに人気になるでしょう。
しかし、キタサンブラックとどちらが強いかと聞かれれば、私はキタサンブラックの方が強いと思います。
ジャパンカップは上手くハマった感があるし、中山競馬場でのレースなのでキタサンブラックの方が良いのかなぁと思っています。
サトノクラウン
この馬も、ライアン・ムーア騎手が乗るので人気になるのですが、馬場が渋ったら買いますが、もし良馬場でのレースとなると少し厳しいかもしれません。
人気になるのであれば、逆に思い切って無印もありかなぁと思っています。
まとめ
1年で最も競馬界が盛り上がる有馬記念。キタサンブラックのラストランという事で、世間の注目度も高いレースです。
多くの人がキタサンブラックを本命にするでしょうし、実際3着以内の可能性が一番高いのがキタサンブラックだと思います。
個人的にはキタサンブラックかスワーヴリチャードを本命にして、少ない買い目の3連単等で勝負しようかと検討中です。
レース当日までにじっくりイメージトレーニングして考えてみたいと思います。
馬券戦略
※12月23日9時更新
ついにキタサンブラックのラストレースとなる有馬記念の日が近づいてきました。
枠順も出た事なので、今日は土曜日の午前中ですが、すでに馬券を買ったので印を公開したいと思います。
最終的な印は下記の通りです。
- ◎②キタサンブラック
- 〇⑬ミッキークイーン
- ▲①ヤマカツエース
- ★⑦シャケトラ
- △⑧レインボーライン
- △⑩シュヴァルグラン
- △⑭スワーヴリチャード
本命はキタサンブラックにしました。圧倒的な1番人気の様なのですが、ここは先行脚質に枠順が味方してキタサンブラックが勝ち負けになると予想しました。
対抗はミッキークイーン。昨年の有馬記念5着の馬で、牝馬の中では最強クラスの1頭だと思います。昨年の1着馬と3着馬のサトノダイヤモンドとゴールドアクターがいないので、相対的にミッキークイーンが浮上したイメージです。
▲はヤマカツエース。この馬は、中山競馬場の成績が良い事と、寒い季節に強いイメージがあります。
内枠で上手にエネルギーを温存できれば、昨年の有馬記念の様に最後の直線で伸びてくる可能性があります。人気もあまり無いからこそ買いたいと思います。
★はシャケトラ。最近のG1戦線では特別強い印象は無いですが、日経賞を勝った中山競馬場でのレース内容を評価したのと、人気があまり無いので逆に買いたいと思います。
シュヴァルグランは前走のジャパンカップは上手くいきすぎた感じがあるし、東京コースでより力を発揮するようなイメージがあります。
中山競馬場の様なトリッキーなコースで上手な競馬ができるかは少し不安。人気になりそうなので、逆に評価を少し下げました。
スワーヴリチャードも東京や左回りの方が印象的な走りをしているのですが、右回りは少し評価を落としたいと思って△にしました。
レインボーラインも同じく長い直線が良さそうなのですが、ポテンシャルはありそうなので△です。
他に人気になりそうなサトノクラウンは消し。この馬は良馬場ではイマイチなので、今回も前回のジャパンカップ同様に無印にしました。
馬券の買い目は、メインはキタサンブラック1着固定の三連単フォーメーションで、キタサンブラックが万が一にも馬券外になった時の為に保険的な三連複フォーメーションにします。
三連単フォーメーションは、②-①⑦⑬-①⑦⑧⑩⑬⑭(15点)と2列目と3列目を逆にした②-①⑦⑧⑩⑬⑭-①⑦⑬(15点)の30点の中から重複分(6点)を省いた24点を各500円ずつの合計12000円を買います。
次にキタサンブラックが飛んだときの三連複フォーメーションは、①⑬-①⑦⑧⑩⑬⑭-①⑦⑧⑩⑬⑭の(16点)を200円ずつ買います。
今回は合計15200円で勝負したと思います。
皆さんも良かったら参考にしてみてください。
予想結果とレース回顧
※12月24日22時更新
本日のメインレースである有馬記念が終了しました。結果的には本命だけが的中し、馬券は外れてしまいました。
キタサンブラックはスタートもしっかり決めて、まさに盤石のレースでしたね。まさに王者の強さを見せてくれました。
2着になったクイーンズリングは完全にノーマーク。正直ミッキークイーンの方が馬券になる確率が高いと思っていたので以外でした。
ヤマカツエースやシャケトラも、道中は良いポジションだったので、的中を期待したのですが、最後は力尽きた感じのレースとなりました。
それだけにキタサンブラックの強さが際立ったレースだったと思います。
今年はまだホープフルステークスがあるのですが、このブログで予想するかは未定です。
もし予想したら、良かったら見てみてほしいですね。