フランス生まれのバゴは、凱旋門賞やパリ大賞などのビッグレースを制した名馬であり、産駒としても日本でクラシックホースを輩出する等の活躍をしています。
サイアーランキングは40位前後にいますが、再びクラシックホースの様な大物産駒の誕生が期待されています。
そんなバゴのデータを解説していきます。
今回の目次
バゴのプロフィール
2003年の8月のフランスの2歳新馬戦でデビュー。このレースを快勝すると、デビューから無傷の6連勝を記録する。
この連勝記録の中には3つのG1タイトルが含まれており、クリテリウムインターナショナル、ジャンプラ賞、パリ大賞の3つである。
7戦目にイギリスのインターナショナルステークスでは3着に敗れて連勝がストップしたが、続くニエル賞でも3着となって臨んだ凱旋門賞で見事に勝利して4つめのG1タイトルを獲得。
これらの活躍が評価されて、2004年の欧州3歳牡馬王者に選ばれた。
古馬になってからは、凱旋門賞とキングジョージではともに3着に敗れる。現役最後のレースとなったジャパンカップは8着に終わる。この時の勝者はアルカセットであった。
現役引退後は日本で種牡馬生活をスタートさせる。1年目の産駒からはビッグウィークが菊花賞を制していきなりクラシックホースを出した。
同年にもオウケンサクラが桜花賞で2着と健闘した事などもあって、種牡馬として注目度が高まった。
2年目以降の産駒はG1タイトルは無いが、何頭かの重賞馬を出している。
サイアーランキングの推移
- 2015年:41位
- 2014年:40位
- 2013年:59位
- 2012年:55位
- 2011年:54位
種付け料
120万円
代表産駒
ビッグウィーク、オウケンサクラ、タガノアザガル、クリスマス、トロワボヌール、アクティビューティ等
血統
父のナシュワンは、イギリス2000ギニー、イギリスダービー、キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス等を買った名馬。
種牡馬としてもキングジョージを2回勝ったスウェイン等を輩出している。
母系の半弟にムーランドロンシャンを勝ったマキシオス、祖母にフランス2歳女王に輝いたクードジェニーらがいて、一族からはマキャベリアンという名種牡馬も出ている。
バゴ産駒のデータ
次にバゴ産駒の成績を見ていきましょう。これからご紹介するデータは2014年1月1日から2016年7月2日までのデータを基に分析していきます。
場所別(芝コース)
まず芝のレースで回収率が良いのは、函館、中山、中京の3つです。特に函館と中京では単勝でも複勝でも回収率が100を超えているので狙い目です。
中山も勝率は特別高くないですが、複勝率は一番高いです。
逆に苦手としているのは札幌、新潟、福島を苦手としています。新潟は66回走って1度しか勝っていないので、勝率が1.5%と一番低い競馬場になっています。
場所別(ダートコース)
ダートになると、函館、新潟の2つの競馬場での勝率と回収率が高いです。一番良いのは函館で、勝率が14.3%、複勝率が28%になっています。
ダートで苦手としているコースは、札幌、中山、福島の3つでこれらの回収率が100を大幅に下回っています。
これら3つの競馬場では未勝利が続いています。
クラス別(芝コース)
クラス別の成績を見ると、500万下クラスからG3の重賞レースまでの複勝率が高いです。
新馬戦や未勝利戦ではそれほど確率は高くないですが、そこを勝ち上がることが出来る産駒は上のクラスになっても買える馬券という事だと思います。
複勝回収率はダートよりも芝の方が高い傾向にあります。
クラス別(ダートコース)
ダートになると芝よりも若干回収率や複勝率が落ちます。新馬戦や未勝利戦での回収率が悪いのは芝と同じ傾向にあります。
単勝適性回収値を基準に見ると、500万下クラスから1600万下クラスまで100を超えているので、この範囲のクラスであれば馬券を買っても良いと思います。
距離別(芝コース)
バゴ産駒の距離適性の範囲は意外と広く、短距離から2400mまでの中長距離までこなせる産駒が多いです。
特に芝では2100mから2400mまでのレースでの勝率、連対率、複勝率すべて一番高いです。
2500m以上になると苦しいですが、距離適性の範囲は広いといえるでしょう。
距離別(ダートコース)
ダートになると芝よりも適性距離の幅は小さくなります。ダートだと1400mから2000mまでの範囲で狙うべきだと思います。
ダートの1300m以下や2100m以上ではなかなか勝てていないです。芝よりも距離範囲が狭い事を覚えておきましょう。
馬場状態別
バゴ産駒の馬場状態別の成績を見ると、芝に関してはどんな馬場状態でも勝てる馬は勝てるというイメージで、良馬場でも不良馬場でも問題ないと思います。芝は馬場不問になります。
ダートでは良馬場か稍重までの比較的乾いた状態のダートの方が良いです。
重馬場や不良馬場になると少し確率が落ちますので、芝と違って良馬場か稍重の方が良いです。
性別と年齢別
次に牡馬・セン馬と牝馬の年齢別の成績を分析してみましょう。下の2枚のデータがありますが、上が牡馬・セン馬、下の画像データは牝馬になります。
牡馬の場合は2歳戦から安定した複勝率があり、4歳の後半頃まで安定した力を発揮できる産駒が多い印象です。
5歳以降になっても力の衰えが少なく、6歳のデータを見ると分かりますが、この時期の連対率や複勝率が高いです。
牝馬の場合は牡馬よりも年齢によって成績の偏りがあり、3歳よりも4歳の方が明らかに力を発揮できます。
牝馬では4歳戦で狙った方が面白いでしょう。
バゴ産駒の馬券の買い方
芝とダートどちらでも走れる産駒が多いですが、芝の方が比較的高い回収率があるので、出来れば芝で狙いたい産駒だと思います。
ダートでも、単勝適性回収値が高い函館、新潟、東京、中京あたりでは勝っても面白いと思います。
距離に関しては、芝の場合は2500m以上の長距離以外では短距離でも買える馬券です。ダートだと1400mから2000mまでの範囲で狙って下さい。
牡馬の場合は5歳以上の高齢になっても勝負できる産駒が多いですが、牝馬の場合は4歳の時期にもっとも回収率が高くなるので、この4歳期に是非狙いたいですね。