ケイムホームはアメリカG1を勝ったサラブレッドで、キャリア通算12戦9勝の実績を残しています。
ダート血統ですが、産駒の中では時々芝で好走する時もあります。そんなケイムホームのデータを見ていきましょう。
今回の目次
ケイムホームのプロフィール
2001年の2歳の時の6月に新馬戦でデビュー。このデビュー戦で勝利すると、2戦目にはハリウッドジュヴェナイルチャンピオンステークス に挑戦。ここでも勝利して、デビュー2戦目にして重賞初勝利を達成する。
3戦目にはサラトガ競馬場で開催されたホープフルステークスも勝利して、デビュー3連勝とG1タイトルも獲得する。
4戦目のブリーダーズカップジュヴェナイルでは7着と敗れる。この時の勝者はヨハネスブルグであった。
3歳になると、サンヴィセンテステークス とサンラファエルステークス の2つのG2レースで勝利し、つづくサンタアニタダービーも勝利して2つめのG1タイトルを獲得。
満を持してケンタッキーダービーに挑戦するも、ウォーエンブレムらに敗れて7着に終わる。3歳で現役引退して4歳から種牡馬生活をスタートさせる事になる。
当初はアメリカで種牡馬人生を送っていたが、産駒のケイアイライジンが日本に持ち込まれ、報知グランプリという地方重賞レースを勝った事で父親のケイムホームが注目される。
2008年からは日本でも種牡馬生活の併用を開始すると、2年目産駒のサウンドリアーナがファンタジーステークスを制し、2015年にはタガノトネールが交流重賞のサマーチャンピオンを勝つ等の活躍を見せた。
サイアーランキングの推移
- 2015年:40位
- 2014年:35位
- 2013年:42位
- 2012年:40位
- 2011年:108位
種付け料
60万円
代表産駒
サウンドリアーナ、タガノトネール、パッション、ケイアイライジン、ガルホーム、カチューシャ、ワンダーコロアール等
血統
父のゴーンウエストは、ドワイヤーステークスを勝った事がある中距離適性のあるサラブレッドで、種牡馬としてイギリス2000ギニーを制したザフォニック等を輩出している。
ゴーンウエストは、ダート色の強いミスタープロスペクター系の中では、芝の適性が高い種牡馬でもある。
母のナイスアッセイは、アメリカG3のリンダヴィスタBCHを勝っている。母系の半姉にエイグリームHを勝ったエーピーアッセイらがいる。
ケイムホーム産駒のデータ
次にケイムホーム産駒の成績を見ていきましょう。これからご紹介するデータは2014年1月1日から2016年7月1日までのデータを基に分析していきます。
場所別(芝コース)
ケイムホーム産駒はダートに適性がある場合が多いですが、芝でも特定の競馬場でダートよりも高い回収率があります。
芝で一番回収率が高いのは福島競馬場です。勝率が13.8%と高く、複勝率も34.5%あります。
単勝適性回収値が159、複勝回収率が557と驚異的な数字になっています。他にも新潟と京都、阪神で100%以上の回収率があります。
これら4つの競馬場以外では未勝利が続いていて、回収率も低いです。芝でケイムホーム産駒の馬券を買うときは、福島、新潟、京都、阪神で買うことをお勧めします。
場所別(ダートコース)
ダートになると、全般的に安定した回収率になります。そんな中でも高い勝率があるのは札幌と小倉の2つです。
この2つの競馬場では13%以上の勝率と30%前後の複勝率があります。他にも函館、福島、東京、阪神などで回収率が高い傾向にあります。
芝と違ってすべての競馬場で勝利していて、回収率の違いは芝よりは少ないです。
クラス別(芝コース)
クラス別の成績も見ていきましょう。まずは芝からですが、回収率が高いのは未勝利クラスから1600万下クラスまでの範囲です。
オープン特別クラス以上では勝てていないし、新馬戦でも未勝利が続いています。
狙うなら未勝利戦から1600万下クラスまでのレースにした方が良いでしょう。
クラス別(ダートコース)
ダートでは新馬戦で高い勝率があり、1600万下クラスまでの回収率が高いです。一番信頼度が高いのは1600万下クラスでの確率で、複勝率が43%もあります。
オープン特別クラス以上になると苦戦する様なので、芝と同じで下級クラスで狙うべき馬券だと思います。
距離別(芝コース)
芝の距離適性を見ると、1300m以下の短距離での成績が一番良い傾向にあります。
複勝率を基準に評価した場合、距離が伸びるほど確率が落ちます。2500m以上のレースの複勝率が20%になっていますが、データの分母数が少ないので評価対象外とします。
距離別(ダートコース)
ダートの場合は、短距離から2000mまでの中距離まで走れる産駒が多いです。芝では1300以下でしか買えない馬券ですが、ダートだと距離適性の範囲が広くなります。
馬場状態別
馬場状態では、芝に関しては良馬場限定で狙った方が良さそうです。稍重以上に湿った馬場では回収率が落ちます。
逆に良馬場では回収率が高いので、ケイムホーム産駒を芝で狙う場合は良馬場限定を推奨します。
ダートになると、良馬場から重馬場までの範囲であれば回収率が高いです。不良馬場でも走れますが、回収率を基準に評価すると重馬場までにした方が良いです。
性別と年齢別
次に牡馬・セン馬と牝馬の年齢別の成績を分析してみましょう。下の2枚のデータがありますが、上が牡馬・セン馬、下の画像データは牝馬になります。
ケイムホーム産駒は牝馬よりも牡馬の方が信頼度が高く、勝率や複勝率は明らかに牡馬の方が高いです。
牡馬は2歳戦から十分勝負できる産駒も多く、6歳になっても買える馬券だと思います。
牝馬の場合は牡馬よりも早熟傾向で、2歳から3歳後半までの範囲がピークといえるでしょう。
4歳以降になると、馬券に絡む事が少なくなりますので注意しておいて下さい。
ケイムホーム産駒の馬券の買い方
勝利数の割合を見ても、ダートで買うべき血統ですが芝のレースでも穴を開ける事があります。
特に芝の福島では驚異的な回収率があるので、距離が短くて福島競馬場であれば面白い存在になるかもしれません。ただし、馬場状態は良馬場で狙った方がより良いと思います。
ダートであれば、どんな競馬場でもそれなりに走れますが、札幌と小倉でより信頼度が高まります。ダートの馬場状態別では不良馬場以外であれば買えると思います。
距離に関しては、芝と違ってダートは2000mまでの範囲であれば問題ないでしょう。
牝馬の方が早熟傾向にあり、2歳と3歳期は牡馬と同じ位の回収率がありますが、古馬になると牡馬の方が明らかに優勢になります。