2015年の12月に、産駒が交流G1を制して注目度が上昇中のディープスカイ。ディープスカイ自身は芝のレースしか経験がありませんが、ダートで好走する産駒を多く輩出しています。
今後は芝でも重賞勝ち出来る強い産駒の誕生が期待されています。そんなディープスカイのデータを見ていきましょう。
今回の目次
ディープスカイのプロフィール
2歳の10月の新馬戦でデビュー。この時は4着に終わり、その後年明けの1月の未勝利戦で初勝利を飾るまでキャリア6戦かかった。
その後、3月の毎日杯で6番人気になりながら重賞初勝利を飾る。
皐月賞に出走せずにNHKマイルカップに挑戦。当日は1番人気の期待に応えて見事勝利しG1タイトルを獲得。
この勢いのままにダービーでも1番人気になり、ここでも見事勝利してG1を連勝してクラシックホースの仲間入りを果たした。
9月の神戸新聞杯も勝って重賞4連勝。天皇賞秋へ向かう。天皇賞秋では、ウォッカやダイワスカーレットの強豪牝馬に敗れるも3着と健闘。
その後現役引退まで勝利は無かったが、ジャパンカップ、安田記念、宝塚記念等のレースですべて3着以内の結果を残した。
引退後は種牡馬入り。当初は目立った産駒を輩出できずにいたが、2015年にはサウンドスカイが川崎競馬場で開催された交流G1の第66回全日本2歳優駿を勝った。
サイアーランキングも上昇傾向にあり、今後が注目されている。
サイアーランキングの推移
- 2015年:29位
- 2014年:63位
- 2013年:177位
- 2012年:-位
- 2011年:-位
種付け料
50万円
代表産駒
サウンドスカイ、タマノブリュネット、ノブタイザン、スピリッツミノル、タンジブル等
血統
父のアグネスタキオンは、皐月賞を勝ってキャリア4戦全勝の素晴らしいサラブレッドであった。屈腱炎を発症して引退を余儀なくされたが、その能力はクラシック3冠を期待された程の名馬である。
種牡馬としても、2009年のリーディングサイアーに輝いている。
母系は、叔父にドイツ2000ギニー等のG2のレースを4勝したロイヤルドラゴンがいる。
母父のチーフズクラウンはトラヴァーズS等のG1を8勝もした名馬であり、種牡馬としても成功をおさめている。
ディープスカイ産駒のデータ
次にディープスカイ産駒の成績を見ていきましょう。これからご紹介するデータは2014年1月1日から2016年6月20日までのデータを基に分析していきます。
場所別(芝コース)
産駒は基本的にダートを得意としているので、芝のレースはあまり得意ではないです。
そんな中でも、福島競馬場が一番相性が良いです。複勝率が20%を超えているのはここだけです。
他にも阪神競馬場では時々穴を開けることがあり、単勝適性回収値が100を超えています。
福島と阪神以外の競馬場では芝のレースでは買いにくく、この2つ以外のコースでは割り引いた方が良いでしょう。
場所別(ダートコース)
ダートになると全体的に回収率が高くなり、特に函館と京都での回収率が高いです。他の競馬場でも、芝のコースよりは遙かに成績が良いのが分かります。
そんな中でも比較的苦手にしているのは札幌です。この札幌競馬場だけ未勝利になっています。
クラス別(芝コース)
クラス別に見ると、芝のレースでは新馬戦から500万下までの下級クラスした狙えないと思います。1000万下クラス以上になると、殆ど勝てない状況になっています。
クラス別(ダートコース)
ダートになると、オープン特別クラスまでなら馬券を勝っても良い産駒といえそうです。
ただし、ダートでも下級クラス止まりの産駒が殆どなので、レベルの高いレースになるとダートでも買いづらいでしょう。
距離別(芝コース)
ディープスカイ産駒の特徴として、距離が伸びれば伸びるほど回収率が高くなる傾向があります。これはダートでも同じような傾向になっています。
特に芝では2100m以上になると強さを発揮し、2500m以上になると連対率が40%以上あります。
芝が苦手な産駒ですが、長距離の芝レースでは穴狙いで馬券を買ってみても良いと思います。
距離別(ダートコース)
ダートでも短距離よりも長距離の方が成績が良いです。複勝率を基準にすると、見事に距離が伸びるほど高いです。
馬場状態別
ディープスカイ産駒は馬場状態に影響されない産駒という評判があります。上のデータでも芝の不良馬場は未勝利ですが、これはサンプル数が4と少ないので当てになりません。
ダート戦でも勝率や連対率を比べてもどんな馬場状態でも変わらない結果になっています。
性別と年齢別
次に牡馬・セン馬と牝馬の年齢別の成績を分析してみましょう。下の2枚のデータがありますが、上が牡馬・セン馬、下の画像データは牝馬になります。
馬場状態には影響されないディープスカイ産駒ですが、性別では大きな違いがあります。牡馬・セン馬の方が明らかに牝馬より優勢です。
上のデータと下のデータを比べても、牡馬の方が信頼性があります。連対率と複勝率を比較しても牡馬の方が強いです。
年齢別で見た場合、牡馬・セン馬は年齢に関係なく走れる産駒だと思います。
牝馬になると、牡馬よりも成績が良くありません。二桁の連対率があるところが4歳の7月から9月までの時期しかないです。
牝馬よりも牡馬・セン馬を買う方が良いです。
ディープスカイ産駒の馬券の買い方
ディープスカイ産駒は芝よりもダートで買うべき血統ですが、どうしても芝のレースで馬券を買いたい場合は、長距離で福島、阪神、京都辺りのレースであれば勝っても良いかもしれません。
ダートでも距離が長い方が良く、函館や京都、小倉あたりで狙うと回収率が安定する傾向があります。
馬場状態は気にする必要がなく、どんな馬場状態でも無難に走れるでしょう。
馬券を買うときは性別に注意した方が良いと思います。牝馬よりも牡馬の馬券を優先して考えた方が良いと思います。