現役時代は、スプリンターズステークスを1度、マイルチャンピオンシップを2度制した屈指のマイラーであったデュランダル。
産駒は短距離以外でも活躍してる馬が多く、芝もダートも融通がききます。
そんなデュランダルのデータを見ていきましょう。
今回の目次
デュランダルのプロフィール
2歳の12月の新馬戦でデビュー。この時に2着に0.2秒差で快勝するが、その後に脚部不安を発症して半年以上の休養を強いられる。
3歳8月の有田特別で復帰し、このレースで2着になる。復帰2戦目の筑紫特別で快勝してキャリア2勝目を飾る。
続く1000万クラスと1600万クラスでも勝ち、3連勝でマイルチャンピオンシップに挑戦するも10着に敗れた。
4歳時には、9月のセントウルSで3着となり、10月にスプリンターズステークスに挑戦することになった。
当日は5番人気ながら、ビリーヴやアドマイヤマックスらを退けて見事G1初制覇を果たした。
次戦のマイルチャンピオンシップも5番人気で制し、2003年の最優秀短距離馬に選ばれた。
5歳時には、高松宮記念とスプリンターズステークスでは2着と敗れるが、マイルチャンピオンシップでは見事に連覇を達成した。
この年の2004年も最優秀短距離馬に選ばれた。
6歳時には、スプリンターズステークスで2着となり、その後のマイルチャンピオンシップで3連覇を目指したが、ハットトリックやダイワメジャーらに敗れて8着。このレースが現役最後のレースとなった。
種牡馬としては、オークスを勝ったエリンコート、京成杯を勝ったプレイアンドリアル、中京記念を連覇したフラガラッハなどの活躍馬を輩出している。
2013年の7月に急逝してしまったので、2014年生まれの産駒が最終世代の産駒になる。
サイアーランキングの推移
- 2015年:35位
- 2014年:22位
- 2013年:27位
- 2012年:25位
- 2011年:24位
種付け料
2013年死亡により不明
代表産駒
エリンコート、フラガラッハ、プレイアンドリアル、スイートサルサ、サンレイデューク、ジュエルオブナイル等
血統
父のサンデーサイレンスは数多くの名馬を輩出しているが、デュランダルはマイル部門の代表的な産駒といえる。
母系は全兄に中日スポーツ賞4歳ステークスを勝ったサイキョウサンデー、叔母にスズタカプリンセス、従兄弟にカシワズビーナスらがいる。
母父のノーザンテーストは、16年連続でブルードメアサイアーランキングトップに輝いた名種牡馬である。
デュランダル産駒のデータ
次にデュランダル産駒の成績を見ていきましょう。これからご紹介するデータは2014年1月1日から2016年6月25日までのデータを基に分析していきます。
場所別(芝コース)
まずは芝のコースから見ていきましょう。芝で最も得意なのは函館競馬場で、勝率が15%で複勝率も36%あります。
単勝適性回収値、複勝回収値共に100を超えているので、函館の芝ではデュランダル産駒は狙い目と言って良いでしょう。
芝で苦手なコースは中京と小倉です。この2つのコースでは2014年以降未勝利となっています。
場所別(ダートコース)
ダートになると、芝よりも回収率が高い競馬場が多くなります。
一番得意なのは新潟で、他の競馬場よりも全く成績が異なります。勝率も2割近く有り、複勝率も34%と圧倒的に良いです。
他にも、函館、中山、京都、阪神、小倉でも単勝適性回収値が100を超えています。
ダートで苦手なのは、札幌、東京、中京の3つです。
中京競馬場は芝もダートも苦手なので、ここでのデュランダル産駒はマイナス評価にしても良いと思います。
クラス別(芝コース)
クラス別の成績を見ると、芝のレースではG3までなら回収率はそれなりにあります。
新馬戦から活躍が期待できますし、1000万下での成績が一番良い傾向にあります。
クラス別(ダートコース)
ダートになると、重賞レースまで進める産駒は少なく、最近では1頭も出走していません。
ダートでも一番回収率が良いのは1000万下クラスでのレースです。
芝もダートも1000万下クラスではマークした方が良い血統だと思います。
距離別(芝コース)
距離適性に関しては、一概に言えないデータになっており、短距離で好走する産駒もいれば2100m以上の距離でも走れる産駒もいます。
距離適性はあまりこだわらなくても良さそうです。それぞれの産駒毎の過去の好走パターンで判断した方が良いでしょう。
距離別(ダートコース)
ダートでも短距離から2000mまでなら勝っても良いと思いますが、回収率を見ると1300m以下のレースが一番良いデータになっています。
ダートだと、より短距離に適性があると思った方が良いでしょう。
馬場状態別
馬場状態別に見ると、芝は良馬場の時が一番回収率が良いので良馬場限定で買った方が良さそうです。
ダートになると、どんな馬場状態でも回収率の変化が少ないので、あまりこだわらなくても大丈夫だと思います。
性別と年齢別
次に牡馬・セン馬と牝馬の年齢別の成績を分析してみましょう。下の2枚のデータがありますが、上が牡馬・セン馬、下の画像データは牝馬になります。
牡馬の場合は、2歳から活躍できる産駒もいますが、一番良いのは3歳から5歳までの回収率が安定しています。
6歳になると勝てなくなる事が多くなりますが、5歳時の回収率が高いことを考えるとピークが持続するタイプが多いのかもしれません。
牝馬の場合は牡馬と少し違って、一番良いのは4歳の時期だと思います。
4歳時の複勝率が他の年代よりも明らかに高いです。牝馬であれば4歳に狙った方が良いでしょう。
デュランダル産駒の馬券の買い方
デュランダル産駒の特徴はバラエティに富んでいて、短距離でも長距離でも走れる場合があります。
芝の場合は距離に融通が利くので、例えば得意としている函館の芝であれば狙い目かもしれません。
ダートだと新潟での成績が突出しているので、新潟で2000m以下のレースであれば必ず押さえておいた方が良いと思います。
最も成績が良いのは芝もダートも1000万下クラスのレースで、このクラスであれば芝もダートも高い回収率が期待できます。
牡馬であれば活躍できる期間が長く、3歳から5歳後半まで期待できます。牝馬の場合は4歳の時に狙いたいですね。