アメリカで現役生活を終えた後は、日本でもアメリカとの併用で種牡馬生活を送っていたエンパイアメーカー。
現在はアメリカへ帰国して、日本での種牡馬人生は終えたのですが、2015年は産駒が活躍し、再び脚光を浴びつつあります。
そんなエンパイアメーカーのデータを見ていきましょう。
今回の目次
エンパイアメーカーのプロフィール
3歳時にアメリカのフロリダダービーでG1初制覇を果たす。次戦のウッドメモリアルステークスも勝ってケンタッキーダービーに臨んだ。
ケンタッキーダービー当日は1番人気に推されるも、ファニーサイドに敗れて2着となった。
ベルモントステークスでは、ファニーサイドにリベンジを果たして優勝してクラシックホースの仲間入りを果たした。
現役引退後はアメリカで種牡馬人生を開始。アーカンソーダービーを勝ったボードマイスター、アメリカ古馬女王に輝いたロイヤルデルタ、サンタアニタダービーを勝ったパイオニアオブザナイルを輩出して、2012年のリーディングサイアーに輝いた。
日本でも中山記念を勝ったフェデラリスト、武蔵野ステークスを制したイジゲンらが活躍した。
サイアーランキングの推移
- 2015年:25位
- 2014年:82位
- 2013年:98位
- 2012年:57位
- 2011年:135位
種付け料
現在はアメリカで種牡馬生活をしている為不明。
代表産駒
ロイヤルデルタ、パイオニアオブザナイル、ボートマイスター、フェデラリスト、イジゲン等
血統
父のアンブライドルドは、ケンタッキーダービーやBCクラシックを勝った名馬で、種牡馬としてもアメリカの主流な血脈を引き継いでいる。
母のトゥサードは、エンパイアメーカーの他にアーリントンミリオンを勝ったチェスターハウス、サンタモニカHを制したオネストレディ、セクレタリアトSを制したチゼリングというG1ホース4頭を生んだ名牝でもある。
エンパイアメーカー産駒のデータ
次にエンパイアメーカー産駒の成績を見ていきましょう。これからご紹介するデータは2014年1月1日から2016年6月16日までのデータを基に分析していきます。
場所別(芝コース)
芝のレースにおいてエンパイアメーカー産駒が最も得意としているコースは中京競馬場です。勝率が13%あり、連対率も20%と高いです。
函館競馬場の連対率も高いですが、6回しか出走していないので中京のデータの方が信頼度が高いです。
逆に福島、東京を特に苦手としています。福島の複勝率はわずか3%、東京の複勝率も7%と低いので、この2つのコースでは買わない方が良いです。
場所別(ダートコース)
ダートに関しては、最も得意としているのは札幌と小倉の2つです。この2つのコースの複勝率は他の競馬場よりもかなり高い数字になっています。
ダートで苦手なのは、福島と新潟です。福島に関しては芝のレースも苦手としています。
クラス別(芝コース)
次にクラス別の成績です。芝にのレースではオープン特別クラスまでなら買えますが、重賞レースレベルになると馬券になる可能性が低くなります。
全体的に下級クラス止まりの産駒が多く、勝ちきれない馬が多いです。
クラス別(ダートコース)
ダートでも500万下クラスまでなら活躍できますが、1000万下クラス以上になると複勝率が低くなってしまいます。
距離別(芝コース)
芝の距離適性に関しては、1300m以下の短距離と2100mから2400mまでの中長距離での成績が良いです。
特に中長距離での勝率、連対率、複勝率が素晴らしいので、この長めの距離では狙ってみても良いでしょう。
距離別(ダートコース)
ダートに関しては短距離適性があり、1300m以下の成績が一番良いです。しかし、距離が伸びて2000mまでの距離でも問題なく走れる産駒が多いようです。
2100m以上に距離が伸びると、芝と違って期待薄と言って良いでしょう。
馬場状態別
馬場状態別の成績を見てみましょう。まず芝のレースでは良馬場か稍重までなら適性があります。重馬場以上になると、少し割り引いた方が良いです。
ダートは芝と逆の傾向で、重馬場や不良馬場でより力を発揮できます。力の要るパンパンの良馬場よりも、脚抜けの良いスピードを生かせる様な濡れたダートを得意としています。
性別と年齢別
次に牡馬・セン馬と牝馬の年齢別の成績を分析してみましょう。下の2枚のデータがありますが、上が牡馬・セン馬、下の画像データは牝馬になります。
2歳の早い時期から安定した成績を出せることが可能で、最も充実してくるのは3歳の後半辺りから。
上のデータを見ても、牡馬の場合は3歳の夏頃から勝率がグッと高くなっています。このデータは是非覚えておいて下さい。
牝馬も2歳から成績を出せる産駒が多く、3歳の後半にピークを迎えるのも牡馬と共通しています。エンパイアメーカー産駒は性別による偏りは少ないです。
エンパイアメーカー産駒の馬券の買い方
アメリカらしい血統を持っているので、芝のレースよりもダートの方が適性が高いです。
特にダート短距離での複勝率が素晴らしいので、札幌か小倉でのダート短距離では是非狙ってみたい血統です。
芝のレースでも2100mから2400mまでの距離ならそれなりに走れるので、得意としている芝の中京でこの距離のレースでは穴狙いで押さえても妙味があるかもしれません。