2001年生まれのフォーティーナイナーズサンは、アメリカで生まれ育ち、競走馬生活もすべてアメリカでした。
現役時代の通算キャリアは19戦6勝。3歳から6歳まで現役を続け、カリフォルニア州のデルマー競馬場で開催されたクレメントLハーシュ記念ターフCSというG1タイトルを獲得しています。
日本で種牡馬入りしてからは目立った産駒を輩出することに成功していませんが、2015年には産駒のポムフィリアが交流重賞で活躍しました。
その影響でサイアーランキングでも前年より30位のジャンプアップを果たしています。そんなフォーティーナイナーズサンのデータを見てみましょう。
今回の目次
フォーティーナイナーズサンのプロフィール
4歳時、デルマー競馬場で開催されたエディリードハンデキャップで2着となり、アーリントンミリオンでも3着と好走する。
その後、クレメントLハーシュ記念ターフCSを勝って重賞初制覇を果たす。このレースはG1だった事で、初めての重賞タイトルがG1になった。
続くブリーダーズカップターフでは9着に敗れた。この時の勝者はシロッコ。
5歳の時はトータルで3戦のキャリアを積んだが、その3戦は勝ち星に恵まれなかった。
6歳になってからは、サンタアニタパーク競馬場で開催されたサンルイレイハンデキャップを勝って2つめの重賞タイトルを獲得。この年で現役引退。
引退後は日本に輸入されて種牡馬生活を始めた。日本国内でもフォーティーナイナー系は人気があり、フォーティーナイナーズサン自身が芝での好走歴がある事から、初年度から4年目までは毎年100頭以上の牝馬と交配。
しかし、周囲の期待ほど産駒の成績が優秀なものではなく、サイアーランキングでも低迷している。
2015年にポムフィリアが交流重賞を勝った事でサイアーランキングが上昇したが、その後に続く重賞馬の誕生が待たれている。
サイアーランキングの推移
- 2015年:59位
- 2014年:89位
- 2013年:74位
- 2012年:79位
- 2011年:170位
種付け料
プライベート料金設定
代表産駒
ポムフィリア、ニシノファイター、コウセイコタロウ、ニットウスバル、カノン等
血統
父のディストーティドヒューマーは、フォーティーナイナーの直仔であり、ヨーロッパで数々のG1馬を輩出している一流のサイアーである。
母系の血統では、半姉にアメリカG1のデルマーデピュタントSを制したシンディーズヒーロー、叔母に南米のチリのG2を勝ったオールグローリーらがいる。
母父のアレッジドは、1977年と1978年とフランスの凱旋門賞を連覇した事もあるリボー系の血を引く名サラブレッドであった。
フォーティーナイナーズサン産駒のデータ
次にフォーティーナイナーズサン産駒の成績を見ていきましょう。これからご紹介するデータは2014年1月1日から2016年7月22日までのデータを基に分析していきます。
場所別(芝コース)
2014年以降、芝のレースでは5勝しています。ダートの21勝と比較すると少ないですし、フォーティーナイナーズサン産駒はダート方がよく走る産駒が多いです。
そんな中でも、芝コースでは場所によって好走する場合があります。
具体的には函館、福島、中京、阪神では勝ち鞍があり、これらのコースでは芝でも買える馬券だと思います。
逆に苦手なのは、新潟、東京、中山、小倉では1度も3着以内が無いので、これら苦手の競馬場で走る芝のレースは避けた方が良さそうです。
場所別(ダートコース)
ダートになると、多くの競馬場で勝ち鞍があります。特に勝率が高いのは新潟競馬場で、9.8%の勝率は全競馬場の中で一番高いです。
新潟競馬場の単勝適性回収値は127と100を超えているので、是非お勧めしたいです。
他にも札幌と中京で単勝適性回収値が100を超えています。これら回収率が高い競馬場で狙う事をお勧めします。
ダートでも苦手な競馬場はあり、京都と小倉をあまり得意としていません。
クラス別(芝コース)
クラス別の成績も見てみましょう。芝のレースからみたいと思いますが、新馬戦や未勝利戦から苦戦する傾向にあります。
1600万下クラス以上になると、殆ど馬券にならないので、出来れば1000万下クラスまでの条件戦で狙った方が良いと思います。
クラス別(ダートコース)
芝でも、オープン特別クラス以上になると厳しい結果になりますが、1600万下クラス以下であれば十分狙える血統だと思います。
特に1000万下クラスと1600万下クラスの2つのクラスでの確立と回収率が高いです。
ダートで新馬戦や未勝利戦を勝ち進み、1000万下クラスまで上がってきたフォーティーナイナーズサン産駒はマークした方が良いと思います。
距離別(芝コース)
フォーティーナイナーズサン産駒の距離適性に関しては、マイル戦は苦手ですが、短距離と長距離はこなせる珍しいデータになっています。
回収率で評価した場合、1600m以下のレースと、2500m以上の長距離のレースでの回収率が高くなります。
距離別(ダートコース)
ダートでも不思議なデータになっており、マイル戦だけは駄目ですが、短距離と1700m以上の中長距離になると確率が上昇し、回収率が高まります。
特にダートの1700m以上の単勝適性回収値が100を超えているので、この距離で走る産駒は狙い目と言っても良いと思います。
馬場状態別
馬場状態について、フォーティーナイナーズサン産駒は一つのキーワードだけを覚えておいて頂ければと思います。
それは、不良馬場以外であれば、どんな馬場状態でもこなせる事だと思います。比較的色んな馬場状態になっても問題なさそうです。
性別と年齢別
次に牡馬・セン馬と牝馬の年齢別の成績を分析してみましょう。下の2枚のデータがありますが、上が牡馬・セン馬、下の画像データは牝馬になります。
フォーティーナイナーズサン産駒の特徴のひとつで、2歳戦は前々駄目という事がいわれています。
これは牡馬も牝馬も同様の様です。力を発揮し始めるのは、3歳になってからなので、2歳戦はかなり警戒した方が良いと思います。
牝馬も牡馬と同じで、2歳戦は様子見した方が良いです。上のデータを見ても、2歳戦はまったく馬券になっていません。
出来れば3歳以降になってから買って下さい。ただし、牝馬は牡馬より成績が劣る傾向にある事も覚えておいて下さい。
フォーティーナイナーズサン産駒の馬券の買い方
フォーティーナイナーズサン自身は芝のレースで強さを発揮したことから、当初は産駒も芝が得意な馬が多くなる期待があったのですが、実際のデータを見るとダート優勢に結果になっています。
芝で買いたい場合は、マイル戦以外の距離で、函館、福島、中京、阪神で狙う事をお勧めします。
ダートでもマイル戦以外であれば力を発揮する産駒が多いので、比較的相性の良い札幌、新潟、中京で買いたい馬券です。
2歳戦という速い時期の馬は凡走する事が多いので、3歳以降になってからにした方が回収率が良くなります。
出来れば牝馬より牡馬の方が優勢の傾向にある事も念頭に入れて下さい。