1999年生まれのヨハネスブルグは、アイルランドやイギリスにフランス、アメリカと世界の競馬場で活躍したサラブレッドです。
アメリカのブリーダーズカップ・ジュヴェナイルやアイルランドのフェニックスステークス等のG1タイトルを4つも獲得しています。
キャリア通算10戦7勝という素晴らしい成績を残して引退した後、日本でも併用種牡馬として2013年にフレッシュサイアーランキングで1位に輝く等の活躍をしています。
そんなヨハネスブルグのデータを分析していきましょう。
今回の目次
ヨハネスブルグのプロフィール
2001年の5月に2歳の新馬戦でデビュー。アイルランドのフェアリーハウスという競馬場でのデビュー戦は2着に3馬身以上の差を付けて快勝。
2戦目はイギリスで開催されたノーフォークステークス。ここでも快勝して2戦目で重賞レースを制する。
3戦目のアングルシーSでも快勝、4戦目以降はフィーニクスS、モルニ賞、ミドルパークステークス、BCジュベナイルという4つのG1もすべて制し、デビューから7連勝という素晴らしい実績を残した。
この時点でG3のタイトルを2つ、G1タイトルと4つ獲得した。
この実績が評価され、2001年の欧州とアメリカの2歳牡馬チャンピオンに選出された。
3歳になると、4月のグラッドネスSでは2着に敗れ、ケンタッキーダービーにも挑戦するが、ここでも8着と敗れた。
6月にはゴールデンジュビリーSというG1にも出走したが、9着に終わる。
結局3歳時は勝てることが出来ず、この年で現役引退となった。
引退後はアメリカとオーストラリアで種牡馬生活を始め、スキャットダディやセージバーグというG1馬を輩出。
2010年からは日本でも併用されるようになり、2013年には小倉2歳Sや、デイリー杯2歳Sという重賞レース勝ったホウライアキコ等が活躍。
この年にはフレッシュサイアーランキングで1位になり、さらに総合2歳リーディングサイアーでも4位となった。
今後はさらなる大物産駒の誕生が期待されている。
サイアーランキングの推移
- 2015年:44位
- 2014年:42位
- 2013年:56位
- 2012年:281位
- 2011年:208位
種付け料
200万円
代表産駒
スキャットダディ、セージバーグ、ホウライアキコ、フクノドリーム、タガノブルグ等
血統
父のヘネシーはアメリカの名種牡馬であり、日本でも併用されてファブラリーステークスを勝ったサンライズバッカス等を輩出している。
母系の血統は世界的な名門と評価されており、叔父にキングズビショップステークスを勝ったテールオブザキャット、ミドルパークステークスを制したミナルディらがいる。
母父は日本で併用されたテディ系の中でも名種牡馬と評価されている。
ヨハネスブルグ産駒のデータ
次にヨハネスブルグ産駒の成績を見ていきましょう。これからご紹介するデータは2014年1月1日から2016年7月6日までのデータを基に分析していきます。
場所別(芝コース)
まず、芝コースで得意な場所から見ていきたいと思います。
上のデータを見ると、得意な競馬場は2つあるといっても良いでしょう。函館と新潟の2つです。
函館は勝率20%に複勝率が37.1%、新潟は勝率15.2%で複勝率が34%あります。この2つの競馬場での成績が素晴らしいです。
単勝適性回収値も100を超えているので、ヨハネスブルグ産駒がこの2つの競馬場の芝コースで走る時は、馬券に組み入れた方が良いと思います。
逆に苦手としているのは、札幌、東京、中京、中山の4つです。これら4つの競馬場での回収率が低いです。
場所別(ダートコース)
ダートになると、福島、京都、阪神の3つの競馬場で回収率が安定して高くなっています。
特に京都と阪神の2つは、単勝適性回収値と複勝回収率の両方で100を超えているので狙い目だと思います。
ダートで苦手としているのは、函館、新潟、中京の3つです。函館と新潟は芝では得意ですが、ダートになると逆に回収率がガクンと落ちてしまいます。
クラス別(芝コース)
クラス別の成績も見ていきましょう。上のデータでは重賞レースになると、未勝利が続いていますが、オープン特別クラスまでであれば比較的勝負できます。
複勝率も1600万下クラスは33.3%と高いので、この辺りのクラスでは狙っても良いでしょう。
クラス別(ダートコース)
ダートの場合は新馬戦よりも未勝利戦での成績が一番良いです。勝率が二桁有るのも未勝利戦だけです。
新馬戦やオープン特別クラス以上だと未勝利状態が続いています。
距離別(芝コース)
ヨハネスブルグ産駒は短距離に強いイメージがありますが、実際のデータを見ても短距離に適性があることが分かります。
特に芝では顕著で、1300m以下の距離で最も結果を出しています。距離が伸びれば伸びるほどどんどん勝率が下がっていく傾向にあります。
距離別(ダートコース)
ダートになると傾向が少し異なります。具体的にはダートだと1700mから2000mまでの距離が最も回収率が高くなります。
複勝率も1700mから2000mまでの距離でのレースが最も高く、複勝回収率も100を超えているのはこの範囲の距離だけです。
馬場状態別
馬場状態別の成績では、最も回収率が高いのが重馬場の時です。
複勝率だけを見れば良馬場が一番良いのですが、重馬場の方が回収率が高いという事は、重馬場の時の方が人気より好走する産駒が多いという事です。
人気薄のヨハネスブルグ産駒を狙うなら重馬場の時が一番良いのかもしれません。
性別と年齢別
次に牡馬・セン馬と牝馬の年齢別の成績を分析してみましょう。下の2枚のデータがありますが、上が牡馬・セン馬、下の画像データは牝馬になります。
牡馬の関しては2歳戦での成績が良い傾向にあります。これは牝馬には無い傾向なので、牡馬であれば2歳戦から買っても良いでしょう。
3歳から4歳の終わり頃までなら回収率が良いですが、5歳以降になると回収率が落ちます。
牝馬の場合は2歳戦よりも、3歳になってから狙った方が良いです。2014年以降のデータでは2歳戦では牝馬は未勝利です。
3歳の時期の牝馬は単勝適性回収値がすべて100を超えているので、信頼度が高くなります。
下降線を辿る時期は牡馬と似ていて、4歳の終わり頃から回収率が落ちていく傾向にあります。
ヨハネスブルグ産駒の馬券の買い方
ヨハネスブルグ産駒は芝とダートでは適性距離が違うことをまずしっかり認識してほしいです。
芝であれば1300m以下のスプリントで買うべきで、ダートであれば1700mから2000mのレースで買う事が望ましいです。
芝であれば短距離の新潟か函館、ダートでは福島、京都、阪神の中距離戦で狙うのがベストだと思います。
さらに馬場状態が重馬場であればさらに回収率の上昇が見込めるかもしれません。
2歳戦では牡馬の方が優勢で、4歳後半を過ぎると回収率が落ちるので、年齢もよく見て健闘した方が良いと思います。