2000年の高松宮記念のG1を勝った良血馬のキングヘイロー。
自身のキャリアの中ではダート戦はわずか1回しか出走していないですが、産駒は芝もダートもこなせる万能型が多いです。
G1ホースの産駒を輩出した経験もあり、今後新たなG1級の産駒が出る事が期待されています。
そんなキングヘイローのデータを見ていきましょう。
今回の目次
キングヘイローのプロフィール
2歳10月の新馬戦でデビュー。ここを勝ち、次戦の黄菊賞、3戦目の東京スポーツ杯3歳Sを勝ってデビューから無傷の3連勝を飾り、クラシック戦線に名乗りを上げる。
3歳3月の弥生賞では、1番人気に推されながらも3着に敗れる。続く皐月賞でも2着に敗れてしまう。
ダービーでリベンジを誓うも14着と大敗し、菊花賞でも5着となり無冠に終わった。
4歳の古馬になってからは、短距離から中距離辺りのレースに路線変更し、東京新聞杯と中山記念を連勝。
秋のマイルチャンピオンシップと冬のスプリンターズステークスでそれぞれ2着と3着と健闘する。
5歳の3月に開催された高松宮記念で悲願のG1初タイトルを獲得。その後の安田記念でも3着になる。この年で現役引退して種牡馬へ。
種牡馬としては、産駒のローレルゲレイロが高松宮記念とスプリンターズステークスを勝ち、カワカミプリンセスもオークスと秋華賞を制する等、優秀な産駒を輩出している。
2015年には、シャトーブランシュやクリールカイザーが重賞を勝った。
今後も大物産駒の登場が期待されている。
サイアーランキングの推移
- 2015年:34位
- 2014年:23位
- 2013年:19位
- 2012年:24位
- 2011年:23位
種付け料
50万円
代表産駒
ローレルゲレイロ、カワカミプリンセス、メーデイア、クリールカイザー、シャトーブランシュ等
血統
父のダンシングブレーヴはフランス凱旋門賞などを勝ち、80年代のヨーロッパ最強馬の呼び声が高い名サラブレッドであった。
母のグッバイヘイローはCCAオークス、ケンタッキーオークスなどアメリカのG1タイトルを7つも獲得した名牝。
母系の3歳母にスクォンダー、母父のヘイローはブルードメアサイアーとして京都新聞杯を制したナリタキングオー等を輩出している。
キングヘイロー産駒のデータ
次にキングヘイロー産駒の成績を見ていきましょう。これからご紹介するデータは2014年1月1日から2016年6月24日までのデータを基に分析していきます。
場所別(芝コース)
キングヘイロー産駒は芝もダートもこなせる血統ですが、最近は芝の方が回収率が良い傾向にあります。
競馬場別に見ると、札幌、福島、京都、小倉での回収率が高いです。
上のデータの単勝適性回収値を見ても、100を超えている競馬場6つもあります。これはダートの3つを上回る回収率となっています。
逆に苦手なのは中山で、回収率が低くなっています。
場所別(ダートコース)
ダートでも競馬場によって回収率に大きな違いがあります。
まずダートで回収率が良いのは、札幌、函館、中山、京都の4つです。
特に京都では複勝回収値が227と一番高いので、京都では三連系の軸にしても良いかもしれません。
ダートで苦手なのは、新潟、中京、小倉で回収率がかなり低い傾向にあります。
クラス別(芝コース)
次にクラス別の成績です。こちらも芝の方が成績が良い傾向にあり、2014年以降ではG2を勝った産駒もいます。
G1以外ではどんなクラスでもそれなりに活躍できるデータに見えます。
一番回収率が良いのはオープン特別クラスで、勝率が13%と高くなっています。
クラス別(ダートコース)
ダートになると重賞レースまで勝ち進める馬は少なく、2014年以降では1頭も出走していません。
良くてもオープン特別クラスまでの産駒が殆どになります。
距離別(芝コース)
キングヘイロー産駒は基本的に短距離の方が得意なイメージがありますが、芝では長距離になっても意外に勝率が高いことが分かります。
上のデータを見ると、2100m以上の距離でも勝率と複勝率は短距離線より良くなっています。
単勝適性回収値もすべての距離で100を超えているのも珍しいと思います。
キングヘイロー産駒が芝のレースに出走する時は、無条件で勝っていても回収率がプラスになるというおいしいデータといえるでしょう。
距離別(ダートコース)
ダートの場合はイメージ通りの数字になっており、距離が短ければ短いほど回収率が高くなっています。
芝では勝率が高かった2100m以上の距離が、ダートでは一度も馬券になっていません。
芝とダートでは、距離適性が全く違うので注意して下さい。
馬場状態別
馬場状態別のデータも見てみましょう。
まず芝の場合は良馬場を最も得意としていて、湿った馬場状態になると成績が落ちます。
重馬場以上に悪くなると、殆ど馬券になることがありません。
ダートでは逆の傾向で、湿ったダートになった方が連対率や複勝率が高くなります。
性別と年齢別
次に牡馬・セン馬と牝馬の年齢別の成績を分析してみましょう。下の2枚のデータがありますが、上が牡馬・セン馬、下の画像データは牝馬になります。
牡馬の場合は、2歳戦よりも3歳以降になってから本格化する産駒が多く、古馬になっても活躍し続けられる産駒が多いです。
7歳以上になっても、単勝適性回収値が100を超えています。高齢で人気薄になっているキングヘイロー産駒の牡馬がいる時には穴狙いで狙っても面白いでしょう。
牝馬になると牡馬と違い、古馬になってからだと安定感に欠けるので、3歳から4歳後半までの範囲で買った方が良いでしょう。
5歳の後半以降になると、殆ど馬券に絡む事が出来なくなります。この傾向は牡馬と決定的な違いありますので、覚えておいてほしいです。
キングヘイロー産駒の馬券の買い方
近年はダートよりも芝の方が回収率が高いので、芝のレースの方がおいしい馬券になっています。
ダートでは短距離の方が良いですが、芝の場合は2000mを超える距離でも十分好走できる産駒が多いです。
馬場状態によって成績に違いがあり、芝であれば乾いた馬場、ダートでは湿った馬場を得意としているので、馬場状態にも注目する必要があるでしょう。
牝馬よりも牡馬の方が長い期間活躍できるので、馬券を買うときは性別にも注目し、古馬の牡馬であれば時々穴を開ける事が期待できるかもしれません。