現役時代はスピードを武器に活躍したサラブレッドで、種牡馬としても人気が高く、毎年サイアーランキングでも上昇している。

2015年は初めてランキングを下げたのですが、それでも32位と安定した成績を残しています。そんなメイショウボーラーのデータを見ていきましょう。

メイショウボーラーのプロフィール

2003年の7月に福永祐一騎手とのコンビで新馬戦デビュー。このデビュー戦で、2着に0.4秒差を付けて快勝する。

その後8月のフェニックス賞、9月の小倉2歳ステークス、10月のデイリー杯2歳ステークスも勝ってデビュー4連勝を飾る。

この勢いで、12月の朝日杯フューチュリティSに臨み、当日は単勝2.0倍の1番人気に推されるも、4番人気のコスモサンビームに敗れてクビ差2着になる。

3歳になって緒戦の弥生賞で2着になり、次戦の皐月賞では6番人気でレースに臨み、3着に終わる。

次戦にNHKマイルカップに挑むも、このレースでも3着に敗れた。この時の1着はキングカメハメハであった。

その年の11月のマイルチャンピオンシップでも7着に敗れ、3歳時のレースでは一度も勝てずに終わった。

4歳の古馬になると、ダート路線に挑戦するようになる。ガーネットステークス、根岸S、フェブラリーSとダートでいきなり3連勝してG1のタイトルを獲得する。

その後は芝もダートも短距離戦線を中心に挑戦し続けるが、結局6歳の9月のスプリンターズステークスで15着に終わるまで未勝利に終わった。

7歳から種牡馬入り。特別な強さを持つ産駒はまだ出ていないが、サイアーランキングではここ2年30位あたりをキープしている。

サイアーランキングの推移

  • 2015年:32位
  • 2014年:31位
  • 2013年:44位
  • 2012年:60位
  • 2011年:99位

種付け料

60万円

代表産駒

エキマエ、ニシケンモノノフ、モグモグパクパク、メイショウヒデタダ、マキオボーラー等

血統

メイショウボーラーの血統表

父のタイキシャトルはジャックルマロワ賞などのG1を5勝している名馬で、1998年のJRAの年度代表馬にも輝いている。

母のナイスレイズは、アメリカでキャリア1勝。母系の甥に新潟大賞典と青葉賞で共に2着になったマッハベロシティ、従兄弟にトゥーマンスレジェンドらがいる。

母父のストームキャットは、ダービーを勝ったキズナや桜花賞馬のアユサンのブルードメアサイアーでもある。

メイショウボーラー産駒のデータ

次にメイショウボーラー産駒の成績を見ていきましょう。これからご紹介するデータは2014年1月1日から2016年6月23日までのデータを基に分析していきます。

場所別(芝コース)

場所別の勝率(芝)

まず芝のコース別から見ていきましょう。このデータでは福島、新潟、東京、京都での回収率が高いのが分かります。

特に新潟の回収率が素晴らしく、この競馬場では人気より好走するメイショウボーラー産駒が多いという証拠になります。

逆に苦手なのは、札幌、函館、中山、阪神の4つを苦手としています。

芝のレースでは、競馬場によって成績のギャップが大きいのが特徴的です。

場所別(ダートコース)

場所別の勝率(ダート)

次にダートの競馬場別成績です。上のデータでは、福島、新潟、阪神、小倉での単勝回収値が100を超えています。

逆に苦手としているコースは、東京、中山、中京です。これら3つの競馬場での勝率が低いです。

札幌も1つも勝ち鞍はありませんが、連対率と複勝率は高いので苦手ではないと思われます。

クラス別(芝コース)

クラス別成績(芝)

次にクラス別の成績も見ていきましょう。芝のレースでは、オープン特別クラスより下のクラスまでであれば、回収率が100を超えるケースが多いです。

要するに、1600万下クラスのレースであれば十分買える血統だという事です。

逆にオープン特別クラス以上になると、一度も馬券になっていません。

クラス別(ダートコース)

クラス別成績(ダート)

ダートでも重賞レースになると期待できませんが、オープン特別クラスまでなら高い回収率を誇ります。

特に1600万下クラスとオープン特別クラスでの回収率は、単勝も複勝も両方100を上回っています。

距離別(芝コース)

距離別(芝コース)

メイショウボーラー自身は短距離戦線での成績が良かったですが、産駒の成績を見ると短距離に限らず、2000mまでの距離であれば短距離と変わらない回収率があります。

ただし、2100m以上ではあまり期待できないので長くても2000mまでにして下さい。

距離別(ダートコース)

距離別(ダートコース)

ダートでも短距離だけでなく、2000を超えるレースでも力を発揮できる産駒が多いです。

芝と違うのは、2100m以上のレースでの複勝率の高さです。

メイショウボーラー自身のキャリアで最も長いレースは芝の2000mでしたが、ダートでは2100m以上でおいしい馬券になっているのは意外なデータといえるでしょう。

馬場状態別

メイショウボーラー産駒の馬場状態別成績

メイショウボーラー産駒は、芝もダートも馬場状態に左右されません。

良馬場でも不良馬場になっても好走できる産駒がいます。どんな馬場状態でも走れるのは頼もしい産駒だと思います。

性別と年齢別

次に牡馬・セン馬と牝馬の年齢別の成績を分析してみましょう。下の2枚のデータがありますが、上が牡馬・セン馬、下の画像データは牝馬になります。

メイショウボーラー産駒の牡馬・セン馬の年齢別成績

牡馬・セン馬の年齢別成績

性別によって成績が大きく違うのがメイショウボーラー産駒です。

牡馬の方が明らかに優勢で、3歳以降の牡馬であれば安定した結果を残せると思います。5歳や6歳の古馬になっても、時々穴を開ける事があります。

メイショウボーラー産駒の牝馬の年齢別成績

牝馬の年齢別成績

牝馬になると、牡馬よりかなり信頼度が下がります。

勝率や複勝率を比較しても、全く別の血統の馬なのではと勘違いしてしまう位の違いがあります。

メイショウボーラー産駒の馬券の買い方

意外にも距離適性の幅が広く、芝では短距離から2000mまで、ダートでは短距離から2400mまで対応できます。

どんな馬場状態でも走れる器用さも持ち合わせていて、福島や新潟では芝もダートも高い回収率があるので、機会があれば狙ってほしい血統です。

性別による成績の偏りもメイショウボーラー産駒の特徴の一つで、牝馬は全体的に牡馬よりも成績が悪いです。

馬券を買うときは、牡馬の馬券を前提にした方が賢明だと思います。

牝馬の馬券を買うときは、くれぐれも注意して買って下さい。


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