種牡馬になってから毎年順調にサイアーランキングを上昇させており、2015年には21位となりました。
今後はトップ20位入りの期待が高まっているメイショウサムソンのデータを見ていきましょう。
今回の目次
メイショウサムソンのプロフィール
2歳7月に新馬戦でデビュー。グロリアスウィークに敗れて2着となる。8月の未勝利戦でも3着と勝ちきれず、9月の未勝利戦でようやく勝利。
4戦目の野路菊ステークスで連勝すると、10月に萩ステークスに挑戦。この時はフサイチリシャールやドリームパスポートらに敗れて4着に敗れる。
11月には初の重賞レースの東京スポーツ杯2歳ステークスに参戦するも、この時もフサイチリシャールに敗れて2着に終わる。
12月にはスポーツ報知杯中京2歳ステークスでは、レコード記録で優勝。
3歳緒戦のきさらぎ賞でドリームパスポートに敗れて2着だったが、スプリングステークスで重賞初制覇を果たす。この勝利でクラシック戦線に挑戦が可能となった。
皐月賞では6番人気で臨み、アドマイヤムーン、フサイチリシャール、ドリームパスポートらを破って見事クラシックホースの栄光を手にした。
この勢いでダービーでは1番人気に推される。ここでも強豪を破ってクラシック2冠を達成する。休み明けの神戸新聞杯を2着で終えると、3冠を目指して菊花賞へ向かった。
当日は1番人気になり、3冠馬の誕生が期待されたがソングオブウィンドの4着と敗れて3冠を逃してしまう。ジャパンカップと有馬記念もそれぞれ6着、5着に敗れる。
4歳古馬になってからは、天皇賞春と秋を勝ち、宝塚記念とジャパンカップではいずれもアドマイヤムーンに敗れた。
5歳時は天皇賞春と宝塚記念を連続2着。秋には凱旋門賞に挑戦するも10着に敗れた。帰国後もジャパンカップと有馬記念で敗れて現役を終えた。
種牡馬入りをした当初は、サイアーランキングが低迷していたが、年々ランキングを上げて2015年にはデンコウアンジュがアルテミスステークスを制して、初めて重賞馬を輩出した。
サイアーランキングの推移
- 2015年:21位
- 2014年:39位
- 2013年:62位
- 2012年:192位
- 2011年:-位
種付け料
60万円
代表産駒
デンコウアンジュ、レッドソロモン、サムソンズプライド、キリノトップラン、トーセンアルニカ等
血統
父のオペラハウスは、キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス等を勝ったヨーロッパの古馬王者。
メイショウサムソンの他にG1を7勝しているテイエムオペラオーを輩出している。母系は4代前の母に天皇賞を勝ったガーネットがいる。
叔母には七夕賞3着のノーザンプリンセス、近親にミトラ、母父のダンシングブレーヴは、80年代に欧州最強とも呼ばれた名馬。
メイショウサムソン産駒のデータ
次にメイショウサムソン産駒の成績を見ていきましょう。これからご紹介するデータは2014年1月1日から2016年6月10日までのデータを基に分析していきます。
場所別(芝コース)
芝のレースで最も得意としているのは、中山と小倉競馬場です。この2つの競馬場では二桁の勝率があり、複勝率も高くなっています。
逆に苦手なのは、札幌競馬場と中京です。連対率が10%ほどしかないので、この2つで走るメイショウサムソン産駒は割り引く必要があります。
場所別(ダートコース)
ダートでは函館と中京で比較的成績が良いです。しかし、函館はサンプル数が少ないので過信は禁物。
回収率を見ても、ダートでは中京限定で馬券を買った方が良いかもしれません。
クラス別(芝コース)
クラス別の成績では、新馬戦の成績がイマイチですが、クラスが上がって500万下クラスから1600万下クラスまでの成績が素晴らしいです。
特に1000万下での勝率や複勝率が突出しています。このクラスでは是非買いたい血統だと思います。
重賞レースになると殆ど馬券になっていないので、重賞レースでは逆に買いづらいですね。
クラス別(ダートコース)
ダートでは芝よりも成績が良くないので、下級クラスまでしか活躍できていません。メイショウサムソン産駒はダートよりも芝の方が良いです。
距離別(芝コース)
意外な事ですが、芝の短距離が一番勝率が高いというデータになっています。中長距離に適性があるイメージだったのですが、実態は短距離戦で回収率が高いです。
距離が伸びてもそれほど苦にしない血統で、距離の適正範囲は広いと思われます。
距離別(ダートコース)
ダートになると、短距離よりも2000m以上のレースが最も確率が高いです。もともとダートはそれほど得意では無いですが、2000m以上であれば買っても面白いかもしれません。
しかし、回収率を見るとどれも高くないので、私ならダートでは買わないです。
馬場状態別
馬場状態別の成績を見ていきましょう。まず芝では良馬場よりも重馬場や不良馬場になった方が回収率が上がります。
ダートではどんな馬場でも偏りはありません。
性別と年齢別
次に牡馬・セン馬と牝馬の年齢別の成績を分析してみましょう。下の2枚のデータがありますが、上が牡馬・セン馬、下の画像データは牝馬になります。
どちらかというと、牡馬は晩成型の傾向があり、2歳や3歳よりも4歳以降になってからピークを迎える産駒が多いです。
牝馬の場合は2歳戦でも牡馬よりは期待できますが、3歳での成績はイマイチ。ピークは4歳以降というのは、牡馬と同じ傾向にあります。
メイショウサムソン産駒の馬券の買い方
まず回収率で見た場合、基本的にダートでは中京以外では買いづらく、芝のレースで買った方が良いと思っています。
芝のレースでは、意外なことに短距離で狙っても面白い産駒です。もちろん長距離になっても十分走れる。
芝では良馬場よりも渋った馬場の方が明らかに好走する例があるので、芝の短距離、重馬場、中山・小倉のキーワードに該当するレースで狙うと確率が高まるでしょう。