11月19日に京都競馬場の芝1600mで開催される第34回マイルチャンピオンシップが開催されます。
マイル戦を得意としている国内の強豪が集うG1レースです。3歳世代からはペルシアンナイト、アメリカズカップ、サングレーザー、ジョーストリクトリ、レーヌミノル等が登録しています。
4歳世代からはエアスピネル、他にもイスラボニータ、レッドファルクス等のおなじみのメンバーが参戦予定です。
フルゲートは18頭ですが、現時点で22頭が登録しています。
今回の目次
マイルチャンピオンシップの過去の傾向
直近5回から10回の過去のマイルチャンピオンシップのデータを見ていきましょう。
血統的にはディープインパクト産駒
過去5回のマイルチャンピオンシップで3着以内になった合計15頭のうち、ディープインパクト産駒が7頭と非常に相性が良いデータになっています。
5年連続でディープインパクト産駒が馬券に絡んでおり、血統重視の方なら外せない選択肢になるでしょう。
今年のディープインパクト産駒は、ガリバルディ、サトノアラジン、サングレーサー、ディサイファの4頭です。
特に1番人気から5番人気以内になったディープインパクト産駒の成績は、
2-2-2-8/14(勝率:14.3% 連対率:28.6% 複勝率:42.9%)
逆に6番人気以降のディープインパクト産駒の成績は、
1-0-0-17/18(勝率:5.6% 連対率:5.6% 複勝率:5.6%)
つまり、人気薄は消しても良いが人気になるディープインパクト産駒はかなり有力な1頭になり得るという事だと思います。
今年のディープインパクト産駒の中ではサトノアラジンが一番人気がある馬になるでしょう。次にサングレーサー辺りですかね。
美浦よりも栗東の馬が有利
京都で開催されるので地元の利があるのか、美浦所属の馬よりも栗東所属の馬の方が成績が明らかに良いデータになっています。
過去10回のマイルチャンピオンシップで栗東所属馬の成績は、
8-7-6-93/114(勝率:7.0% 連対率:13.2% 複勝率:18.4%)
美浦所属馬は、
2-3-2-51/58(勝率:3.4% 連対率:8.6% 複勝率:12.1%)
となっています。回収率の比較でも栗東の方が良いです。
3歳馬にはかなり厳しいデータ
今年はスワンステークスを勝ったサングレーサーやクラシックで活躍したペルシアンナイトも参戦予定になっています。
しかし、年齢別のデータを見る限り3歳馬の馬券は買いづらいです。
過去10回のマイルチャンピオンシップで3歳馬が馬券に絡んだのは31頭中1頭だけ。しかも3着になっただけで、過去10年で連対すら無い結果です。
データ重視派の方は、3歳馬は思い切って全部消す事もアリだと思います。
今年のクラシックで実力を見せたペルシアンナイトも、先日の富士ステークスで2番人気で5着。
今回は斤量差が1キロ差に縮まるので、3歳馬にはさらに厳しいレースとなるかもしれません。
距離適性から浮上する馬は?
マイルチャンピオンシップは芝の1600mですが、今回のメンバーでマイル戦の実績のデータを比較し、マイル戦でどの馬が良いデータを持っているかを見てみました。
マイル戦で浮上する馬は、
- ◎エアスピネル
- 〇イスラボニータ
- ▲サトノアラジン
- △グランシルク
この4頭は実力や実績も十分。エアスピネルとグランシルクはG1勝ちはありませんが、マイル戦での安定感のある成績は素晴らしいと思います。
京都芝1600mコース適性は?
次にマイル戦でも京都のマイルに限定したデータも見てみましょう。
京都のマイルで浮上する馬は、
- ◎エアスピネル
- 〇グァンチャーレ
- ▲イスラボニータ
- △ブラックムーン
エアスピネルとグァンチャーレは京都のマイル戦で100%の連対率があるので、適性は間違いないと評価出来ます。
イスラボニータやブラックムーンも京都のマイルは相性が良いデータになっています。
G1実績から浮上する馬は?
G1レースはやはり格が高いレース。G2やG3とは違ったレベルのレースなので、過去のG1実績も分析する必要が出てきます。
今回のメンバーでG1実績から浮上する馬は、
- ◎レッドファルクス
- 〇イスラボニータ
- ▲エアスピネル
- △ネオリアリズム
レッドファルクスはG1を過去2勝しており、今回のメンバーで唯一のG1の複数勝利馬です。
ただし、レッドファルクスの2勝は1200mのスプリント戦なので、今回のマイル戦でも勝利できるかは賛否両論あるでしょう。
しかし、今年の安田記念の走りをみると、マイルG1になってもチャンスはあるかもしれません。
スピード指数で比較
TARGERのZI指数で比較
TARGETのZI指数では、レッドファルクスの131がトップで、次に127のサングレーサー、124のエアスピネル、116のメラグラーナとなっています。
イスラボニータは115、サトノアラジンは100と低い指数になっています。サトノアラジンは前走の凡走の影響が指数に出ています。
KLANのスピード指数で比較
KLANの指数では、99のエアスピネルがトップ、次に97のイスラボニータ、96のサトノアラジン、95のレッドファルクスとクルーガーという順番になっています。
予想オッズ
netkeiba.comさんの予想オッズです。
人気 | 馬名 | 予想オッズ |
---|---|---|
1 | エアスピネル | 3.6 |
2 | イスラボニータ | 3.7 |
3 | レッドファルクス | 5.0 |
4 | サトノアラジン | 5.7 |
5 | ペルシアンナイト | 6.7 |
6 | マルターズアポジー | 14.4 |
7 | サングレーザー | 16.2 |
8 | グランシルク | 33.3 |
9 | ウインガニオン | 39.6 |
10 | レーヌミノル | 50.1 |
11 | クルーガー | 55.2 |
12 | ヤングマンパワー | 68.7 |
13 | ガリバルディ | 103.1 |
14 | アメリカズカップ | 110.7 |
15 | ネオリアリズム | 119.9 |
16 | ブラックムーン | 287.1 |
17 | ダノンメジャー | 387.1 |
18 | グァンチャーレ | 479.4 |
19 | ジョーストリクトリ | 574.3 |
20 | ディサイファ | 614.8 |
21 | ムーンクレスト | 687.6 |
22 | メラグラーナ | 696.8 |
現時点ではエアスピネルが1番人気で、イスラボニータ、レッドファルクス、サトノクラウンというオッズになっています。
3歳馬のペルシアンナイトやサングレーザーも人気の一角になる可能性もありますが、データ上では3歳馬は厳しいデータになっているので、この3歳馬の取捨が大きな分かれ道になるかもしれませんね。
注目馬
イスラボニータ
抜群の安定感を誇る馬。安田記念は最後の直線で前が塞がってしまって、一番力を出す瞬間にエネルギーを爆発できずに終わったレースなので、これで評価は一切下がらないです。
前走の富士ステークスでも、勝ったエアスピネルより1キロ思い斤量で良く頑張ったし、休み明けにしては上出来のレースだったと思います。
同じ斤量で京都コースなら、エアスピネルの後ろくらいで競馬して、最後の直線でなんとかかわせるイメージがあります。
エアスピネル
前走の富士ステークスを快勝したことで、人気の1頭は間違いなし。
個人的には、イスラボニータと同じ位のポテンシャルを持っていると思っているのですが、前走の富士ステークスは重馬場適性が良かったのかなぁと思っています。
イスラボニータよりピッチ走法に見えるので、滑る馬場だとエアスピネル、良馬場だとイスラボニータの方がほんの少しだけ上の様な印象。
サトノアラジン
前走の天皇賞・秋では、馬場適性と距離適性で無印に。結果は最下位で、馬場や距離が合わなかったのかも。
良馬場で開催されれば本命候補の1頭。最後の直線での切れ味は素晴らしいし、昨年のマイルチャンピオンシップでも、不利が無ければ馬券圏内に来た可能性が高い。
前走の大敗でオッズが美味しくなれば、本命の可能性あり。
レッドファルクス
スプリンターズステークスを連覇した馬で、前走のレースは圧巻の内容で勝った。
確か安田記念では、距離が長いと思って無印にしたのですが、予想を覆し3着に。
安田記念の内容を見て、マイルでもチャンスがあると評価を変えます。
ネオリアリズム
前走の天皇賞・秋は、休み明けで馬体重もプラス16キロ。このレースは叩き台で、今度のマイルチャンピオンシップに力を発揮しそうな予感。
昨年の同レースでも好勝負だったので、今回も外せないかも。
まとめ
今までのマイルチャンピオンシップは、波乱のレースよりも比較的人気馬が馬券に絡むイメージがあるので、今回もそれほど波乱は無いのではと個人的には思っています。
注目馬のコーナーで紹介した5頭ボックスで買ったら当たりそうな予感があります。
しかし、これらの5頭はいずれも人気の馬なので、他にも人気があまり無い馬も印を付けようかと思っています。
個人的にはブラックムーンやクルーガー等は面白いかなぁと思っています。
今からレースが楽しみですね。
馬券戦略
※11月18日15時更新
実は、すでにこの段階で馬券を買ってしまいました。明日の天気は雨が降らないので、良馬場になってくれるだろうと勝手に推測して印を付けて馬券を買いました。
しかし、明日は良馬場には回復するか分からなくなってしまったので、すでに馬券を買った事を後悔しています。
とりあえず最終的な印は下記の様になりました。
- ◎⑤サトノアラジン
- 〇⑧マルターズアポジー
- ▲⑫イスラボニータ
- ▲⑦レッドファルクス
- ☆⑬グランシルク
- △③ヤングマンパワー
- △⑩クルーガー
- △⑪エアスピネル
- △⑯ウインガニオン
印は三連複フォーメーションの2-5-9(37点)を意識した印になっています。
本命はサトノアラジン(良馬場を想定で)。この馬の末脚は素晴らしく、安田記念の様なレースをしてくれると信じて本命にしました。
しかし、馬場が・・・。無理だと思いますが、良馬場でお願いしたいです。
対抗はマルターズアポジー。逃げ残りを期待しての重い印。自分のペースで単騎逃げが出来れば3着以内のチャンス有りと思っています。
サトノアラジンとマルターズアポジーを三連複フォーメーションの1列目にします。この2頭のどちらか1頭(2頭でも良いですが)が3着以内になってくれる事が大前提のフォーメーションです。
この2頭は脚質がまったく違うのですが、もし前残りの展開になればマルターズアポジーが、逆に差し馬有利の展開になればサトノアラジンが、という様などっちの展開になっても1頭は残れる可能性を残したフォーメーションです。
2列目は▲と☆の3頭。イスラボニータは前有利の展開になれば、逆に差し馬有利の展開になれば、レッドファルクスかグランシルクが・・という意味でこの3頭を2列目に。
3列目も先行脚質と差し競馬の別々の特徴を持った馬にしました。
ハイペースレース、もしくはスローペースになっても的中出来る様な欲張ったフォーメーションにしました。
馬券の買い目は、⑤⑧-⑤⑦⑧⑫⑬-③⑤⑦⑧⑩⑪⑫⑬⑯の37点で勝負です。
既に買ってしまったので、金額は500倍以上のオッズは各500円ずつ、500倍未満は各1000円で買いました。
トータルで32000円の大勝負です。良かったら皆さんも参考にしてみて下さい。
※馬場を考慮して、サトノアラジンの所をイスラボニータで買えば良かったと後悔中です。
予想結果とレース回顧
※11月19日17時更新
今週のメインレースであるマイルチャンピオンシップが先ほど終了しました。
結果的には無印にした3歳馬が2頭馬券に絡み、予想は惨敗に終わりました。
それにしてもミルコ・デムーロ騎手の勝負強さは秀逸ですね。
連続複勝圏内の記録は、そろそろ止まるはずだと予想しておりましたが、過去のデータを覆すものでした。
来週のミルコ・デムーロ騎乗の馬は人気になりますねきっと。それなりの配当のレースを希望する私は、余計に無印にしたい衝動との戦いです。
来週のジャパンカップもミルコ・デムーロ騎手の取捨がポイントになるでしょう。
またまた馬券に絡むと予想して印を付けるか、流石に連続記録が止まると思って思い切って無印にするかが勝負の分かれ目でしょう。
それでは来週も頑張りましょう。