京都競馬場の芝2,400メートルのコースを使って行われるのか日経新春杯です。1954年から行われていて、今回で63回目になります。昨年は3着とも人気薄の馬だったので3連単も20万馬券になりましたが、2011年から2014年までは毎年1番人気が3着以内に入っている比較的堅いレースとなっています。

京都の芝2,400メートルのオープンクラス以上のレースは、今回の日経新春杯と京都大賞典の2つしかないのでデータの統計分母数が少ないですが、2010年以降のデータを使って分析してみましょう。

父系の種牡馬の傾向と分析

まず父方の血統を見てみましょう。下の表を見てもらうとわかりますが、キングカメハメハ産駒とフレンチデュピティの好成績が目立ちます。統計の分母数がどうしても少ないので、信頼度は多少落ちてしまいますが参考材料にはなると思います。

父系の種牡馬別成績表

昨年の3着以内に入った馬の父は、アドマイヤドン、ゴールドアリュール、マンハッタンカフェでした。ゴールドアリュールに関しては、その産駒が3年連続馬券に絡んでいるのでマークするべきではないでしょうか?キングカメハメハもここ5年で3頭が馬券に絡んでいるので有力な候補と言えるでしょう。

その他にもハーツクライやアドマイヤドンも好成績を収めているのですが、この血統の中にトニービンの血が入っていることにも注目した方がいいかもしれません

母系の血統の傾向と分析

母方の血統に関しては、サドラーズウェルズ、ダンスインザダーク、トニービンが相性が良いようです。トニービンに関しては、父方の血統分析の中で書いたように、ハーツクライやアドマイヤドンにも共通する血統です。

母系の種牡馬別成績表

父方と母方の血統を総合的に見てみると、スタミナやパワーがある血統が良い成績を収めているように思います。距離も2,400なので、パワーとスタミナのバランスに優れている馬が上位に来るでしょう。

騎手別の成績を見る

騎手別成績を見てみると、池添謙一騎手や川田将雅騎手の2人だけが複数勝利を挙げています。蛯名騎手や内田騎手は勝っていないので、ベテランよりも中堅の騎手を選んだ方が良いかもしれません。

騎手別の成績表

上の成績表では酒井学騎手の数字は目立っていませんが、昨年と一昨年2年連続で同じレースで馬券に絡んでいます。他にも岩田騎手や福永騎手が同じレースで複数回馬券に絡んでいるのでチェックしておいたほうがいいかもしれません。

人気別の成績を見る

人気別の成績に関しては、 1番人気と2番人気の勝率が高く、3番人気以降の勝率はガクっと落ちる。連対率も1番人気から3番人気までが高く、4番人気以降は不安定な成績になっています。

人気順別の成績表

日経新春杯の近年の傾向も、比較的硬めのレースが多いのが現状です。13番人気以降は2010年以降一度も馬券に絡んでいないというのも見てとれます。この統計データを見ると、人気が高い馬を中心に馬券構成を組んだほうがいいのかもしれませんね。ただし、すべてが人気の高い馬が来る確率は低いので、例えば三連複馬券の場合は軸になる2頭が人気のある馬で、残りの1頭を人気があまりない馬の組み合わせが良いでしょう。

前走の距離別成績を見る

戦争距離別成績は、前奏が2,200メートルか2,500メートルの距離を使った馬が成績が良いです。 3,600メートルのような長距離を使った馬は成績が落ちますが、3,200メートルまでを使った馬であれば馬券に絡んだこともあるので、前走が2,000メートルから3,200メートルまでの距離を使った馬を中心に予想を組み立てるという考えが妥当だと思います。

前走の距離別成績表

直近5回のレース結果を見てみると、3着以内に入った馬は前走で重賞レースを走った馬がほとんどです。しかし、2013年に10番人気で優勝したカポーティスターや、2012年に8番人気で3着に入ったマカニビスティーは重賞レースではなく、その下のオープンクラスや1000万クラスで優勝か2着に入っている。中穴の馬を狙うとすれば、前走で重賞ではなくて下級クラスで優勝か優勝争いをした馬を狙うのも良いかもしれません。

枠順別成績を見る

枠順の有利不利に関しては、このデータでは4枠と5枠が1つも勝っていません。1番成績がいいのは内枠の1枠と2枠。外枠の6枠から8枠も成績が良い。このデータを見ると3枠から5枠までに入った馬を買うのは少し勇気がいるかもしれません。

スタート枠順別の成績表

まとめ

血統重視で馬券を買うとすれば、パワー型の血統でダートにも強いゴールドアリュールや、キングカメハメハ、トニービンの血を持っている馬を中心に買うのが確率が高まるかもしれません。しかし、競馬は血統や統計データだけではなく、スタートしてからの展開によって大きく変わるので展開も予想することが重要だと思います。

例えば、通常は前半がスローペースになりやすいレースですが、逃げ馬が2頭以上いる場合はハイペースになりやすく、その場合は追い込み馬や差し馬が有利な展開となるでしょう。仮に逃げ馬が1頭やだれもいない場合はスローペースになり、先行馬が有利になる確率が高いです。馬柱を見て、レースがどういう展開になるかをイメージして下さい。

直近5回のレースを振り返ってみると、残り600地点で10番手以降にいて馬券に絡んだのは15頭の中で1頭だけなので、追い込み馬は不利の傾向になります。できれば残り600で8番以内位にいる馬の方が有利だと思います。


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