2017年4月9日に阪神競馬場の芝1600mで開催される第77回 桜花賞(G1)の予想をしてみたいと思います。
ついにクラシック戦線の開幕です。今年は、牡馬よりも牝馬の方がレベルが高いと評価されていて、このレースでも圧倒的な人気になりそうなソウルスターリングも出てくる予定になっています。
ファンディーナもこの桜花賞で見たかったのですが、皐月賞に行くという事でソウルスターリング1強になるのでしょうか?
他にも、リスグラシュー、アドマイヤミヤビ、カラクレナイ等の逆転はあるのでしょうか。
今日の木曜日に枠順が発表されました。天気も雨予報が出ていて、良馬場ではなさそうな感じです。
馬場が重くなることも想定して現時点での印も付けてあります。この印はあくまで暫定的な者なので、最終的な印は変わると思います。
今回の目次
桜花賞の過去の傾向
過去の桜花賞の傾向を分析していきたいと思います。
まずは、下記は直近5回の桜花賞の3着以内になった馬のデータです。
1番人気は意外に不調
過去5回の桜花賞では、1番人気になった馬は2014年のハープスターが1着になっただけで、あとの4回は馬券にもなっていないという意外な結果になっています。
昨年も、一番人気だったメジャーエンブレムが4着で馬券に絡む事ができませんでした。
ただし、2番人気や3番人気の馬は比較的多く馬券になっており、1番人気だからといってあえて消す必要はあまりないのかもしれません。
ディープインパクト産駒が強い
兎に角ディープインパクト産駒が強いレースといえます。過去5回の桜花賞では、ディープインパクト産駒が8頭馬券になっています。
3着以内になった馬の半分以上がディープインパクト産駒という結果になっています。
今年はソウルスターリングが圧倒的な1番人気になると思われるので、フランケル産駒があっさり勝ってしまうかもしれませんが、それ以外ではディープインパクト産駒も重視した方が良いと思います。
ただし、今年の桜花賞の出走リストの中で、ディープインパクト産駒はカワキタエンカとサロニカの2頭だけです。
桜花賞の過去5年の血統傾向
下の画像は、過去5回の桜花賞で3着以内になった馬の種牡馬と母父の血統表です。
種牡馬の傾向としては、ディープインパクト(サンデーサイレンス系)が強く、それ以外ではキングカメハメハ産駒が強いデータになっています。
母父の血統では、ノーザンダンサー系、ストームバード、サドラーズウェルズ系、ミスプロ系が多いです。
2017年の桜花賞に登録している馬の血統表
下記の画像は、今年の桜花賞に出走を予定している馬の血統表です。
ソウルスターリングはフランケル産駒ですが、もう1頭のフランケル産駒のミスエルテも今回のレースでは人気馬の1頭になるかもしれません。
桜花賞の過去10年の枠順別成績
桜花賞の過去10年の枠順別の成績です。
1枠から3枠の成績が悪く、外枠の方が比較的良い傾向になります。
昨年のメジャーエンブレムも内目の枠でしたが、最後の直線で外から被せられて追い出しのタイミングが大幅に遅れてしまいました。
桜花賞の過去10年の脚質別成績
脚質別の成績も見てみましょう。
過去10年では逃げ馬の確立が高く見えますが、10頭分のデータしかないので、なんともいえません。
むしろ外差しが良く決まるイメージの方が強いレースだと思います。
種牡馬別成績
桜花賞は、阪神競馬場の芝1600mのマイル決戦ですが、この阪神芝1600mの種牡馬別の成績も見てみましょう。
このデータは、今回出走する馬の種牡馬だけのデータになります。
やはり、ディープインパクト産駒が安定した成績を出しています。その他にもフランケル産駒も当然良い成績を出しています。
あとは、ハービンジャー産駒の成績も高くて、回収率も立派な数字を出しています。
今回は、ディアドラがハービンジャー産駒として参戦を予定しています。
過去10年の前走レース別成績
次に、過去10年の桜花賞に出走した馬が、「前走ではどのレースを使ってきたか」を見てみたいと思います。
上記のデータでは、前走でチューリップ賞を使ってきた馬の勝率が18.2%、複勝率は38.6%と高い数字を出しています。
エルフィンステークスを使ってきた馬の確率も高い様に見えますが、過去10年で4頭しか使ってきていないので、あまり参考にはならないでしょう。
前走でフィリーズレビューを使ってきた馬は、過去10年で55頭いますが、勝率と連対率がともに1.8%と極めて相性が悪いです。
今回は、カラクレナイ、ゴールドケープ、ジューヌエコール等がそれに該当しますが、このデータがどのような影響を及ぼすのか注目ですね。
クイーンカップ、フラワーカップ組も、過去10年では未勝利が続いています。
アネモネステークスからのローテーションも相性が悪いですね。今回の出走予定馬の中には、アネモネステークスの1着から3着までの馬が出走予定になっています。
やはり、ソウルスターリングが走ったチューリップ賞組から入るのが王道なのかもしれませんね。
その次に重きを置いた方が良いのはクイーンカップ組なのかもしれません。
過去10年レース間隔別の成績
レース間隔のデータも見てみたいと思います。
このデータを見ると、5~9週(中4週から中8週)で出走してきた馬が圧倒的に確率が良い事が分かります。
2~4週(中1週から中3週)の成績は非常に悪く、このレース間隔のデータも予想の参考になるかもしれません。
つまり、今年の3月4日に開催されたチューリップ賞より後のレースを使ってきた馬は、この2~4週(中1週から中3週)に該当します。
フィリーズレビュー、アネモネステークス、君子蘭賞(1着はカワキタエンカ)等を走ってきた馬にとってはかなり不利なデータといえるでしょう。
スピード指数で比較
次にスピード指数での比較をしていきたいと思います。
TARGETのZI指数で比較
まずはTARGETの指数から。下記のデータでは、ソウルスターリングの126が1番高く、次に125を出しているアドマイヤミヤビとカラクレナイ、124のレーヌミノル、120のミスエルテと続いています。
KLANのスピード指数で比較
次はKLANの指数です。
一番高い指数はソウルスターリングの85で、次に83のリスグラシュー、82のミスパンテールと続いています。
アドマイヤミヤビは81、アエロリットは80という指数が出ています。
netkeiba.comのスピード指数で比較
netkeiba.comさんのタイム指数も見てみましょう。
mnetkeiba.comのタイム指数でも、ソウルスターリングが109と1番高いです。
次に108のアドマイヤミヤビ、107のミスパンテール、106のアエロリットとリスグラシュー、105のレーヌミノルという順番です。
上がり3ハロンのタイムのデータ
今度は、過去10年の桜花賞のレースで、最後の3ハロン(600m)の上がりタイム別のデータも見てみます。
上がりタイムで上位3位以内に入った馬が、圧倒的な連対率を記録しています。
回収率もかなり高く、切れ味で勝負するような馬にとってはかなり有利なレースになるでしょう。
注目馬のデータ
今度は、人気になりそうな注目馬に限定してデータを見ていきたいと思います。
ソウルスターリング
今回の優勝候補筆頭のソウルスターリング。昨年の12月の阪神ジュベナイルでG1を快勝し、年明けの3月のチューリップ賞でもリスグラシューらに再び完勝。
現時点で弱点が見当たらない感じです。やはり、素直に本命候補にしようかとおもっています。
強調材料:デビューから無敗の4連勝で、G1をすでに勝っている。チューリップ賞からのローテーションも王道路線。スタートも上手で上がり3ハロンのタイムも速い。
不安材料:特になし
アドマイヤミヤビ
おそらく2番人気の可能性があるアドマイヤミヤビ。ソウルスターリングとは初めての対決になります。
2走前の百日草特別では、後の重賞馬のカデナやアウトライアーズに勝っています。前走のクイーンカップも快勝し、打倒ソウルスターリングの筆頭と評価されています。
強調材料:上がり速度のデータは64キロ台を出していて、ソウルスターリングと遜色ない数字を出している。
不安材料:クイーンカップ組からは過去10年未勝利。
ミスパンテール
チューリップ賞では、7番人気ながらソウルスターリングに次ぐ2着になったミルパンテール。約7ヶ月ぶりのレースにもかかわらず、ポテンシャルの高さを感じる事が出来たチューリップ賞でした。
強調材料:回収率が高いダイワメジャー産駒でもあり、まだ2戦ながら伸びしろの大きさを感じる
不安材料:特になし
ミスエルテ
昨年の12月の朝日杯フューチュリティステークスを走る前は、ソウルスターリングと同じ位の評価を得ていたミスエルテ。
しかし、朝日杯FSでは4着に敗れてしまいました。今回は、約4ヶ月ぶりのレースとなるのでどのような結果になるか注目したいです。
強調材料:世界的に注目されているフランケル産駒
不安材料:阪神の1600mの持ちタイムはソウルスターリングより2秒以上遅い。レース間隔も不安。
リスグラシュー
阪神ジュベナイルフィリーズでは、ソウルスターリングに次ぐ2番人気でした。レース当日は大外枠でスタートに失敗し、かなり不利な状況でしたが、怒濤の追い込みで2着になりました。
前走のチューリップ賞では、逆転が期待されたのですが、このレースでもソウルスターリングに完敗した印象です。
強調材料:切れ味は素晴らしく、瞬発力勝負になればチャンスがあるかも
不安材料:ソウルスターリングとの勝負付けは済んでしまっているかも。逆転は厳しいか・・
カラクレナイ
前走のフィリーズレビューでは、見事に追い込みが決まって3連勝でこの桜花賞の切符を手に入れました。
追い込み脚質のようなので、レースペースによっては上位進出は厳しい可能性もあると思います。
強調材料:末脚は確実なので、ハイペースで差し馬有利の展開になればチャンスありかも。
不安材料:今まで4戦全て1400mで、1600は初めての経験。レースペースに左右されるリスクあり。
予想オッズ
netkeiba.comさんの予想オッズになります。木曜日時点でのオッズなので、レース当日の本当のオッズは変わると思いますが、ソウルスターリングの1番人気、アドマイヤミヤビの2番人気は変わらないかもしれません。
まとめ
やはり、今回もソウルスターリングがあっさり勝のか、あるいはアドマイヤミヤビ等がソウルスターリングを負かすのか。とても注目の桜花賞になると思います。
今回、このページで分析したデータでのポイントは下記になると思います。
- 前走でどのレースを走ってきたか
- 前走からのレース間隔
- 雨予報で馬場が重くなる可能性が高い
- 外目の枠の方が成績と回収率が高い
ここ10年の桜花賞では、チューリップ賞組から選ぶのが一番良さそうな感じです。レース間隔が短かったり、逆に長い馬は割り引いた方が良いと思います。
そこで、現時点で気になる馬をピックアップしたいと思います。
- ⑯ミスパンテール
- ⑭ソウルスターリング
- ⑥リスグラシュー
- ⑮アドマイヤミヤビ
- ⑫アエロリット
- ⑩レーヌミノル
- ⑨ゴールドケープ(重馬場走りそう)
上記7頭が気になる馬になります。
ミスエルテは今回は消しの方向で検討中です。この馬にとって1枠は決して良い枠では無い印象がありますし、馬場が重くなるので印は無しになるかもしれません。
馬場の状態を予想して、ダイワメジャー産駒の評価を少し上げたいと思います。ダイワメジャー産駒は馬場が重いときでも走れる産駒が多いからです。
そこでダイワメジャー産駒のミスパンテールとレーヌミノルの評価を相対的に少し上げます。
特にミスパンテールは、前走7ヶ月ぶりのキャリア2戦目でソウルスターリングに次ぐ2着にきているので、今回はさらに上積みがあるのではないかと期待しています。
オッズも5番人気辺りになりそうなのも丁度良い感じですね。
カラクレナイも1600m未経験でもあるし、相性の悪い前走フィリーズレビュー組という事でこの馬も消しの方向でいくつもりです。
馬券戦略
※4月8日23時更新
土曜日の午後に数千万円の単勝の買いが入って、ソウルスターリングが単勝1.1倍になっていました。
今ブログを書いている23時前後でも1.2倍になっています。これだけ圧倒的な人気になるのはルメール騎手もプレッシャーですね。
最終的な印が決まりましたので書きたいと思います。下記が最終的な印になります。
- ◎⑭ソウルスターリング
- 〇⑯ミスパンテール
- ▲⑥リスグラシュー
- △⑮アドマイヤミヤビ
- △⑫アエロリット
- △⑩レーヌミノル
- △⑨ゴールドケープ
やはり、ソウルスターリングを本命にします。ミスパンテールを本命にしようかと迷っていたのですが、1着になる確率はどっちが高いのかと検討した結果、ソウルスターリングには逆らえませんでした。
ミルパンテールを2番手評価の〇にしました。前走は7ヶ月ぶりのデビュー2戦目にもかかわらず、リスグラシューを差したのは評価出来ます。
叩き2走目の上積みも見込めそうですし、ダイワメジャー産駒なので馬場適性も向いているのではないかと推測しました。
3番手評価はリスグラシュー。結局チューリップ賞組を上位評価にしたという事です。
アドマイヤミヤビも不気味ですが、圧倒的な1番人気と圧倒的な2番人気の馬を本命と対抗にするのもつまらないので、4番手評価にして3連単フォーメーションの3着付けにしようと思います。
そこで最終的な買い目は、⑭-⑥⑯-⑨⑩⑫⑮(10点)の3連単フォーメーションにします。
ソウルスターリングを1着固定にする以上、買い目を限定しないと儲からないので10点の買い目にしました。
・・・と思ったのですが、レース直前に三連単の1列目と2列目を入れ替えた⑥⑯-⑭-⑨⑩⑫⑮(10点)も買うかもしれません。
ソウルスターリングが2着になる三連単になれば、配当も格段に良くなるので検討中です。
皆さんも良かったら参考にして下さい。
予想結果とレース回顧
※4月9日18時更新
ソウルスターリングがまさかの3着に敗れてしまいました。
ダイワメジャー産駒の評価を上げるといったのですが、私が高い評価をしていたミスパンテールではなく、違うダイワメジャー産駒のレーヌミノルが勝ってしまいました。
レーヌミノルは、来ても3着までかなと思っていたので驚きです。
リスグラシューの2着は予想できましたが、レーヌミノルの1着は予想できませんでした。
ソウルスターリングは、今回はそれほど凄みを感じなかったですし、アドマイヤミヤビも、終始手応えが悪そうな走りでした。
馬場が原因なのかは分かりませんが、ソウルスターリングの3着よりアドマイヤミヤビの大敗の方が個人的には驚きです。
クイーンカップで負かしたアエロリットと比較すると、今日のアドマイヤミヤビはクイーンカップとは別の馬の様に見えましたね。
アドマイヤミヤビは、馬場が会わなかった可能性もあるので、今度のオークスでは人気が多少下がって逆に狙いたい馬になるかもしれません。
また気持ちを切り替えて来週の皐月賞を頑張りたいと思います。