2017年4月2日に阪神競馬場の芝2000mで開催される第61回 大阪杯(G1)の予想をしてみたいと思います。

今年の大阪杯には、昨年の年度代表馬のキタサンブラック、昨年のダービー馬のマカヒキ、そのマカヒキに勝ったサトノクラウン、金鯱賞を連覇したヤマカツエース、そして昨年の大阪杯の覇者のアンビシャス等が参戦予定になっています。

例年以上の好メンバーだと思います。個人的にも非常に楽しみにしているレースです。

現状では15頭の出走予定となっていますが、ディーマジェスティは先日の日経賞に出たので、大阪杯には出走しないでしょう。

2017年の大阪杯の出走予定表

大阪杯の過去の傾向

それでは、過去に行われた大阪杯のレース結果を見ながら、過去の傾向を分析していきたいと思います。

大阪杯の過去の傾向

上記の過去5年のデータを見ると、3着以内には6番人気以内の馬が全てであり、堅い決着が続いている状況といえます。

単勝オッズで見ても、15倍以内の馬で決着しているので、高配当を狙うと言うよりも過去の実績通りに馬券を買った方が良いのかもしれませんね。

大阪杯の過去10年の配当データ

過去10年の大阪杯の払い戻し結果も見てみましょう。

大阪杯の過去10年の配当データ

過去10年の配当結果を見ても、三連単が10万円を超えたのは2010年の1回だけで、それ以外はかなり堅い三連単になっています。

大阪杯の過去5年の血統傾向

大阪杯の過去5年のレースで、3着以内になった馬の血統表データも見てみましょう。

大阪杯の過去5年の血統傾向

過去5年では、父にサンデーサイレンス系のディープインパクトマンハッタンカフェ産駒等の活躍が目立ちます。

母父の血統では、ストームキャットを母父に持つ馬の成績が良い事にも気づくと思います。

ひとついえる事は、キングカメハメハ産駒との相性がこの大阪杯では良くないです。

過去10年で、キングカメハメハ産駒は9回走って、一度も3着以内がありません。

2017年の大阪杯に登録している馬の血統表

先ほど、大阪杯とキングカメハメハ産駒との相性の悪さを書いたのですが、今回の大阪杯の出走予定馬の中には、キングカメハメハ産駒は4頭と多めの出走になっています。

2017年の大阪杯に登録している馬の血統表

中でも注目は、ミッキーロケットとヤマカツエースの2頭のキングカメハメハ産駒です。

この2頭は馬券に絡んでも不思議ではないと思うのですが、この大阪杯とキングカメハメハ産駒の相性の悪さがどう影響するのかを考えるのがポイントの一つになるのではないでしょうか。

さらに、母父にストームキャットを持つ馬がロードヴァンドールです。この大阪杯では、母父のストームキャットの血脈を持つ馬も注視する必要があるかもしれません。

過去10年の大阪杯の母父の血統別成績

過去10回の大阪杯の母父(ブルードメアサイアー)別の成績も見てみましょう。

このデータでは、ストームバード系(ストームキャットを含む)の成績が素晴らしいのが分かります。

過去10年の大阪杯の母父の血統別成績

血統的に穴馬を狙うとすれば、母父にストームキャットを持つロードヴァンドールになるでしょう。

この馬は、阪神競馬場と相性も良いし、2000mという距離も相性の良さがあります。

阪神競馬場の芝2000mの種牡馬別成績

次に、阪神競馬場の芝2000mの種牡馬別の成績表です。このデータは今回出走予定の15頭の種牡馬に限定し、2014年から現在までの最新データになります。

サトノクラウンの父のマルジュとマルターズアポジーの父のゴスホークケン(ストームキャット系)は、2014年以降では、阪神の芝2000mは初めての出走になるので、データにはありません。

阪神競馬場の芝2000mの種牡馬別成績

2014年以降のデータ

このデータを見ると、先ほどキングカメハメハ産駒と大阪杯の相性の悪さを指摘したのですが、阪神競馬場の芝の2000mのレースとしてのデータでは、キングカメハメハ産駒の成績はディープに次ぐ好成績になっています。

ただし、このデータは下級条件のレースも多く含まれるので、G1レベルでどうなのか?という事も考える必要があるでしょう。

大阪杯の過去10年の枠順別成績

枠順別の成績も見ていきましょう。このデータでは、過去10年で1枠と2枠の連対率がゼロなのが特徴的です。

大阪杯の過去10年の枠順別成績

最も良いと思われるのが、3枠から外目の枠です。内枠よりもどちらかというと、スムーズに外に出しやすい枠の方が良さそうなデータになっています。

大阪杯の過去10年の脚質別成績

脚質別の成績も見てみましょう。下記のデータを見ると、逃げ馬の勝率や連対率が高いですが、回収率は意外と悪いです。

大阪杯の過去10年の脚質別成績

人気馬が逃げても、他にも実力馬が多いので逃げ切るのが難しいというデータなのかもしれません。

昨年も、キタサンブラックは逃げ切れずにゴール直前でアンビシャスにかわされています。

コース・距離適性などを分析

次に、各出走馬のコース・距離・レースの格のデータをそれぞれ見てみたいと思います。

阪神競馬場の成績

まずは、阪神競馬場での成績から。このデータからは、キタサンブラック、ミッキーロケット、ロードヴァンドールの成績が良いのが分かります。

大阪杯に出走する馬の阪神競馬場の成績

ヤマカツエースは過去4回走って、今まで一度も馬券になっていません。

芝2000mの成績

次に距離適性で、芝の2000mの過去の成績です。

大阪杯に出走予定の馬の2000mの成績

ディーマジェスティは今回走らないので除外しますが、それ以外ではキタサンブラック、マカヒキの2頭が複勝率100%となっています。

他にも、ロードヴァンドール、ミッキーロケット、サクラアンプルールの複勝率も芝の2000mでは適性があると思われます。

G1での成績

レースの格でも分析してみたいと思います。

大阪杯自体は、今回からG1に昇格するのですが、今までG1レースでの成績も見てみましょう。

大阪杯に出走予定の馬のG1での成績

今回が初めてのG1を走る馬も少なくありません。

やはりG1クラスのレースとなると、今までG3やG2で好走してきたとしても、レースレベル自体はG1だとかなり上昇するので、G1で戦ってきた馬の方が基本的には重視したいと思っています。

スピード指数で比較

次にスピード指数での比較をしていきたいと思います。

TARGETのZI指数で比較

まずはTARGETのスピード指数から。このデータでは、キタサンブラックの134が一番高いです。今までの実績を鑑みると納得の指数だと思います。

TARGETのZI指数で比較

次に高いのが先日の金鯱賞を連覇したヤマカツエースの129となっています。ヤマカツエースは阪神競馬場での成績があまり良くないのと、大阪杯と相性の悪いキングカメハメハ産駒です。

ヤマカツエースの取捨は大きなポイントの一つといっても良いでしょう。

KLANのスピード指数で比較

KLANの指数で比較しても、キタサンブラックが95前後の高い指数を複数回記録しています。

KLANのスピード指数で比較

他にもミッキーロケット、マカヒキ、アンビシャス、ヤマカツエース、ステファノス等の指数が高いです。

有力馬の指数が前評判通りとなっているのが分かります。

予想オッズ

netkeiba.comさんの月曜日時点での予想オッズも見てみましょう。

2017年の大阪杯の予想オッズ

やはり、2016年の年度代表馬のキタサンブラックが1番人気になる可能性が高いと出ています。

今まで馬券圏内を外したのは1回だけと、抜群の安定感があるので一番人気になる事も納得です。

サトノクラウンとマカヒキも人気になりそうです。この2頭の比較は難しいですね。馬場が乾いていればマカヒキ、馬場が渋ればサトノクラウンの方が良さそうな印象を個人的には思います。

まとめ

今までの大阪杯は堅い決着が多いので、人気馬同士で決まる可能性は高いと思いますが、1頭くらいは穴馬をピックアップして馬券を買いたいと思っています。

そこで現時点で気になる馬をリストアップしてみました。

  • キタサンブラック
  • アンビシャス
  • マカヒキ
  • サトノクラウン
  • ステファノス
  • ロードヴァンドール

今のところ、上記の6頭が気になる馬になります。キングカメハメハ産駒はあえてリストアップしませんでした。

基本的にディープインパクト産駒を重視し、母父にストームキャットを持つロードヴァンドールを穴馬にしようかと現時点では思っています。

馬券戦略

※4月1日23時更新

今回の大阪杯は、日曜日当日の馬場はある程度回復して良馬場に近い状態で開催できる見込みだそうです。

そこで、最終的な予想を公開したと思います。下記が最終的な私の印になります。

  • ◎⑭マカヒキ
  • 〇⑤キタサンブラック
  • ▲⑫アンビシャス
  • ▲⑦サトノクラウン
  • △④ステファノス
  • △①ミッキーロケット
  • △⑪マルターズアポジー

本命はマカヒキにしました。このレースは、前年のダービー馬の成績がとても良い事と、今回はフランス遠征帰りの休み明け2戦目と2000mの距離短縮等、上積み材料は多いと思います。

前走の京都記念で、マカヒキの評価が少し下がってしまったようですが、今回は本命にしたいと思います。

対抗はキタサンブラックにしました。キタサンブラックは本命に近い対抗ですが、キタサンブラックはこのレースの後も天皇賞、宝塚記念の2つのレースを使う予定という事で、このレースでは100%の仕上げにはなっていないと見込んで対抗にしました。

ただし、馬券の買い方はキタサンブラックを中心にする三連単フォーメーションにする予定です。

アンビシャスに関しては、去年の覇者でもあるし、マルターズアポジーやロードヴァンドールなどがいることで、少しペースが速くなればアンビシャスに向く展開になると思っています。

サトノクラウンも重視しています。最近のサトノクラウンの成績が素晴らしいことと、最近調子の良いデムーロ騎手を評価しました。

ステファノスは、追い込みが効く展開になれば十分馬券になる可能性があると思っています。

ミッキーロケットも、現4歳世代ではトップクラスの実力があると思うので、このレースと相性の悪いキングカメハメハ産駒ですが、馬券に入れます。

あとはスタートを決めてくれればと思っています。

最後にマルターズアポジーの事です。人気があまり無い馬の中で、この馬かロードヴァンドールのどちらかの馬券を買おうと思っていましたが、ロードヴァンドールよりマルターズアポジーの方が強いと思ったので、この馬を穴馬として馬券を買います。

ロードヴァンドールは、阪神の芝2000mでの成績が良い事と、母父にストームキャットが入っている事で印を付けようと思っていたのですが、マルターズアポジーも父の血統がストームキャット系との事なので、こちらを選ぶことにしました。

もし、気持ちよくマイペースで逃げることが出来れば、3着の可能性はあり得るのではないでしょうか?

具体的な買い目は、三連単フォーメーションで、キタサンブラックが2着か3着に来た時に的中するようなフォーメーションにしました。

  • ⑦⑫⑭-⑤-①④⑪(15点)
  • ⑦⑫⑭-①④⑪-⑤(15点)

上記の30点の三連単フォーメーションで買おうと思います。

1着候補は、マカヒキ、サトノクラウン、アンビシャスの3頭で、2着か3着ににキタサンブラック、3列目(2着か3着候補)にはステファノス、ミッキーロケット、マルターズアポジーとしました。

人気のヤマカツエースは、印を付けませんでした。自分の中ではヤマカツエースは寒い時期に活躍しているイメージがあり、暖かくなるとイマイチな印象を4歳の時から思っていました。

キングカメハメハ産駒とは相性が良くないことも外した理由です。もしヤマカツエースが単勝オッズで20倍位であれば買ったかもしれませんが、現在は単勝オッズで4番人気となっているので、この位人気になるのであれば逆にミッキーロケットの方を買いたいと思います。

今回の大阪杯の馬券戦略は以上になります。

皆さんも良かったら参考にしてみて下さい。

同時期に開催されるレースの予想

大阪杯は日曜日のレースですが、その前日に開催されるダービー卿チャレンジトロフィーの予想もこちらでしていますので、良かったらご覧下さい。

予想結果とレース回顧

※4月2日17時更新

さきほど大阪杯が終了しました。結果的には1番人気のキタサンブラックが快勝し、私が本命にしたマカヒキは見せ場無く4着に敗れてしまいました。

キタサンブラックが馬券に絡む可能性が高いと思って、2着、3着固定の三連単フォーメーションを買ったのですが、休み明けの競馬で楽勝されたのは予想以上の強さでした。

それにしても、マカヒキは3歳時の勢いは全く無くなったような印象になってしまいましたね。

前回は馬場適性や距離適性の問題もあるのかなぁと思っていたのですが、今日のレースでヤマカツエースにも敗れてしまったという事は、正直ショックな負け方です。

今後は、人気が下がったとしても手が出しづらい馬券になりそうです。

気を取り直して、来週の桜花賞を頑張りたいと思います。


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