2016年7月31日に札幌競馬場の芝1800mで開催される、第64回クイーンステークス(G3)の予想をしてみたいと思います。

3歳以上の牝馬の別定戦になり、現時点では17頭の出走登録になっています。

今年のオークスで2着になったチェッキーノや、福島牝馬ステークス1着のマコトブリジャール、2着のシャルール等が出走予定になっています。

昨年のクイーンステークスで優勝したメイショウスザンナや、2着になったレッドリヴェールも出走登録しています。

下記が暫定出走リストになります。

クイーンステークスの暫定出走リスト

クイーンステークスの過去の傾向

それでは直近5回の過去のクイーンステークスの傾向を見ていきたいと思います。

※2013年は札幌競馬場ではなく函館競馬場で開催

クイーンステークスの過去の傾向

配当性向

過去5年のレース結果を見てみると、5年連続で1番人気の馬が3着以内になっているのが分かります。

過去5回の内、4回は2着以内と連帯しているので今回レースでは1番人気になるような実績のある馬を軸馬にするのが良いかもしれません。

今回はチェッキーノが1番人気になる可能性が高いので、この馬を中心に馬券戦略を考えるかどうかが最初のポイントになるでしょう。

過去5年の血統傾向

過去5回のクイーンステークスで3着以内になった馬の血統を見てみましょう。

過去5年の血統傾向

上のデータを見ると、ミスタープロスペクター系、ノーザンダンサー系が多いのが分かります。

サンデーサイレンス系が多いのは当然として、この2つの血が入っている馬との相性が良さそうです。

ちなみに今回のクイーンステークスに出走予定の血統表も下記に添付します。

クイーンステークスに出走予定馬の血統表

札幌の芝1800mに強い種牡馬

札幌競馬場の芝1800mの種牡馬別成績も見てみましょう。

このデータでは、ディープインパクトの勝率が29.5%と非常に高く、複勝率も54.5%と素晴らしいです。

しかし、今回はディープインパクト産駒は1頭もいないです。

札幌の芝1800mに強い種牡馬

2010年以降の統計データ

札幌の芝1800mに強いブルードメアサイアー(母父)

今度は母父の成績を見てみましょう。フレンチデピュティ、ラムタラ、クロフネ、エルコンドルパサー等の回収率が高いです。

札幌競馬場の芝1800mに強いブルードメアサイアー

2010年以降の統計データ

枠順別の傾向

枠順別の傾向では、全体的に外目の枠の方が回収率が高めの傾向にあります。

枠順別の傾向

札幌競馬場の芝1800コースは、正面スタンド前からスタートして1周します。つまり4つのコーナーをクリアする必要があります。

スタートしてから1コーナーまでは185m程しかないので、基本的に内枠にいる方が有利になります。

過去5回のクイーンステークスでは外目の枠の方が良さそうなデータですが、これは外枠の馬がスタートから前に出していって、1コーナーまでにある程度有利なポジションを狙った結果と推測できます。

あるいは次項の脚質別成績にも関係してくるのですが、外枠の馬はスタートで無理に前に出さずに後方待機し、追い込みスタイルで馬券圏内に入ってきた馬もいると思います。

理論的には外枠よりも内枠の方が有利だと思われます。

脚質別の傾向

脚質別の成績を見ると、逃げ馬は1頭も馬券になっていないのが分かります。

一番確率が良いのは先行馬ですが、回収率では追い込み馬が一番高いです。

脚質別の傾向

札幌競馬場のコーナーの角度はそれ程きつくないので、後ろから追い込み馬でも展開次第では勝てる場合があります。

スピード指数で比較

次にスピード指数のデータを用いて分析していきましょう。

TARGETでのZI指数で比較

まずはTARGETのZI指数から見ていきましょう。このデータではチェッキーノの143という指数がダントツに高いです。

続いて119のリラヴァティ、115のロッテンマイヤー、113のウインプリメーラと続いています。

それにしてもチェッキーノの数字が際立っています。

TARGETでのZI指数で比較

KLANのスピード指数で比較

今度はKLANのスピード指数です。KLANの指数では、ナムラアンの90が最高で、次に87のマコトブリジャール、86のウインプリメーラとシャルールが続いています。

チェッキーノは84とトップではありません。指数の計算式では3歳馬の指数が低めになる傾向があるので、その影響かもしれません。

KLANのスピード指数で比較

上がりタイムで比較

今度は近5走の上がり3ハロンのタイムです。目立つのは、チェッキーノとシャルールです。

チェッキーノは新馬戦からすべて1位か2位の上がりタイムを出しています。シャルールも前走のヴィクトリアマイル以外で上がりタイムが1以下2位をマークしています。

上がりタイムで比較

今回は札幌競馬場の洋芝という事で、この上がりタイムがどのような影響を与えるか楽しみですね。

ちなみにチェッキーノは札幌は初出走、シャルールは今回で4回目の出走です。

シャルールは新馬戦が札幌競馬場の芝1800mで、この時は2着に1秒差の大差を付けて圧勝しています。

上がりタイムも35.5秒で1位のタイムを記録しています。上がりタイム2位が36.0秒だったので、札幌の芝との相性も良さそうな感じがします。

出走馬毎の評価

それでは、競走馬毎に近走データを見ながら評価していきたいと思います。各馬をアルファベットのAからEの5段階で評価してみたいと思います。

ウインプリメーラ:B

ウインプリメーラの近走成績

札幌は初めてのウインプリメーラ。今年の京都金杯の覇者で、京都牝馬S、阪神牝馬でも勝ち馬と差の無い競馬をしています。

前走のヴィクトリアマイルでは11着と敗れましたが、それ以外では勝ち馬との差が少ないレースをしています。

カトルラポール:E

カトルラポールの近走成績

未勝利戦を勝ち上がるまで9戦を要し、500万下クラスに上がってもそれほど強さを感じる事が少ないと思っています。

1800mのレースも今回が初挑戦になります。斤量が51キロと恵まれますが、今回は厳しいかもしれません。

キャットコイン:D

キャットコインの近走成績

デビューから3連勝で桜花賞に出走しましたが、それ以降は二桁着順と目立つような成績は残せていません。

シャルール:B

シャルールの近走成績

デビュー戦が札幌競馬場の芝1800で快勝しており、500万下クラスでも札幌で2着が2回と洋芝適性はありそうな馬です。

ヴィクトリアマイルでは凡走しましたが、それ以外では好走しているので注目したい1頭だと思います。

ダンツキャンサー:D

ダンツキャンサーの近走成績

この馬は過去に1800mのレースは3回経験がありますが、最高が9着であとの2回は二桁着順の記録があります。

距離適性は1800mより短い方が良さそうなイメージがあります。

チェッキーノ:A

チェッキーノの近走成績

おそらく当日の単勝オッズで1番人気になる可能性が高い馬です。

3歳なので、斤量も52キロと恵まれますし本命候補の1頭といえるでしょう。デビュー戦から5戦すべてで連対しているので、軸馬としても信頼できそうです。

テルメディカラカラ:B

テルメディカラカラの近走成績

去年の8月に札幌競馬場の芝1800でのレースで勝っていて、洋芝も問題ない様に思えます。

今年に入ってから、勝てなかったレースも着差が少なく全体的に安定感のある走りをしています。

ナムラアン:B

ナムラアンの近走成績

1800mのレースを主戦場にしており、距離適性は問題ないと思います。

前走のレースは良いところが無かったのですが、それ以外ではまずまずのレースをしているので、不気味な存在といえるでしょう。

ノットフォーマル:E

ノットフォーマルの近走成績

近走のレースではあまり良いところが無く、二桁着順が続いています。

個人的には今回のメンバーでは厳しいと思います。

ビービーバーレル:C

ビービーバーレルの近走成績

3歳牝馬で51キロと斤量に恵まれた1頭です。桜花賞にも出走した馬で、そこそこ力はあると思います。

比較的スローペースになれば、チャンスがあるかもしれません。

ベルフィカ:B

ベルフィカの近走成績

レース中は、後方待機で脚を溜めて最後の直線で勝負するタイプの馬です。

札幌競馬場は初めての挑戦ですが、札幌は差し馬が来る事があるのでチャンスがあるかもしれません。

マイネグレヴィル:C

マイネグレヴィルの近走成績

この馬は過去2回札幌の2000mを走っていて、2回とも2着になっています。

父がブライアンズタイムという血統も、札幌競馬場の芝1800で高い回収率があるので大穴候補の1頭かもしれません。

マコトブリジャール:D

マコトブリジャールの近走成績

前走の福島牝馬ステークスでは道中2番手を走り、スローペースの展開に助けられて勝ったと思っています。

実力的には少し厳しいという評価をしたいと思います。

メイショウスザンナ:D

メイショウスザンナの近走成績

昨年のクイーンステークスの女王のメイショウスザンナですが、実力的には2着になったレッドリヴェールの方が強いと思っています。

今回は低めの評価とさせて頂きます。

リラヴァティ:B

リラヴァティの近走成績

直近の2レースを勝っていて、調子の良さがうかがえます。

ゼンノロブロイ産駒の回収率も高いので、馬券候補の一角になる可能性がある馬だと思っています。

レッドリヴェール:C

レッドリヴェールの近走成績

昨年のクイーンステークスで2着になった馬です。昨年は1番人気でレースに臨んだのですが、最近の凡走結果を見ると今回は人気薄になりそうな気もします。

そうなると、逆に狙いたくなってしまうのが私の悪癖です。

ロッテンマイヤー:C

ロッテンマイヤーの近走成績

3歳で51キロの斤量でレースが出来るのはプラス材料です。

前走のオークスでは、最後の直線で伸びなかったですが、力はある馬だと思っています。

今年の2月13日には、私も東京競馬場で実際にロッテンマイヤーの走りを見ています。

この時のクイーンカップは、メジャーエンブレムの強さだけが際立っていたのですが、ロッテンマイヤーも悪くなかったと思います。

まとめ

現時点で私が気になる馬をピックアップしてみました。

  • チェッキーノ
  • シャルール
  • テルメディカラカラ
  • ナムラアン
  • リラヴァティ
  • レッドリヴェール
  • ロッテンマイヤー

以上の7頭が気になる存在です。皆さんも参考にしてみて下さい。

札幌競馬場の芝1800mの傾向を分析したページもありますので、良かったらこちらも参考程度にご覧下さい。

馬券戦略

※7月30日23時更新

今回はチェッキーノが出走回避になって、余計難しくなった印象です。

今回のクイーンステークスでは、三連複フォーメーションの2-5-8の30点で勝負したいと思います。

下記は最終的な私の印です。

  • ◎ロッテンマイヤー
  • 〇レッドリヴェール
  • ▲テルメディカラカラ
  • ▲メイショウスザンナ
  • ▲リラヴァティ
  • △ダンツキャンサー
  • △ナムラアン
  • △シャルール

具体的な馬券は、④⑧-③⑫⑬-④⑦⑪の三連複フォーメーションにしたいと思います。

皆さんも良かったら参考にしてください。


おすすめの記事