今回の目次
レイデオロのプロフィール
- 生年月日:2014年2月5日
- 生産者:ノーザンファーム
- 馬主:キャロットファーム
- 調教師:藤沢和雄
血統
レイデオロは父がキングカメハメハ、母がラドラーダ(母父がシンボリクリスエス)で、キングマンボ系の血統です。ミスプロの3×4、ノーザンダンサーの5×5が入っていて、兄弟は1つ上のティソーナ、1つ下にレイエンダがいます。
母のラドラーダは18戦4勝で1400mから1800mを主戦場にしており、一番多いのが1600mのレースで10戦しています。
レイデオロの母方の祖母にあたるレディブロンドはキャリア6戦5勝と活躍。距離は全て1200mの短距離でした。
デビュー戦
レースデータ
デビュー戦は2016年10月9日の新馬戦の東京2000m。この時は重馬場のレースとなりました。
最内枠の1番枠でスムーズにスタートを決めて、道中は5,6番手と絶好のポジションでレースを進める。
4コーナー辺りから徐々に進出し、最後の直線になった時には前にポールヴァンドルがいたので、暫く追い出しを待ち、前が開いた一瞬にゴーサイン。
上がり最速の34.7秒を出してポールヴァンドルを振り切ってデビュー戦勝利を飾りました。
この時点では、いずれダービーを勝つというインパクトはそれほどありませんでした。圧倒的な勝ち方をしたわけではないですし、馬場の影響もあってタイムを見ても特別な印象はなかったです。
レース動画(新馬戦)
2戦目(葉牡丹賞)
レースデータ
2戦目は2016年12月3日の中山競馬場の葉牡丹賞。デビュー戦と同じく単勝1倍台の圧倒的人気で迎える。
スタートは後ろからで、向正面まではゆったり進み、3コーナーから徐々に進出。
最後の直線の入り口でもまだ後方から2番手辺りで、映像を見る限りでは「あのポジションからでは1着は厳しいかな」と思ったのですが、素晴らしい末脚を発揮。
コマノインパルスも中々良い末脚を見せたのですが、唯一の上がり34秒台を出して見事に差しきり勝ち。
デビュー戦よりも楽勝で500万クラスを勝った印象を持ちました。
レース動画(葉牡丹賞)
3戦目(ホープフルステークス)
レースデータ
3戦目は12月25日の中山競馬場の芝2000のホープフルステークス。このレースでも単勝1倍台に。
レース序盤から中盤までは順調に折り合って進み、3コーナー辺りから徐々に前に。最後の直線の残り200メートルでの加速は、他の馬との格の違いを見せつけ快勝。
このレースでも上がり最速をマークし、デビューから3連勝。
この頃から同じ舞台設定の皐月賞タイトルの筆頭候補と囁かれるようになりました。
レース動画(ホープフルステークス)
4戦目(皐月賞)
レースデータ
本来なら弥生賞を叩いてから本番の皐月賞へいくプランがあったようだが、ソエの影響で前哨戦を回避。皐月賞へはぶっつけ本番で臨むことに。
レース当日は牝馬のファンディーナが1番人気になり、レイデオロは5番人気。このレースで初めて1番人気を外す。故障で前哨戦を回避したことが嫌われた格好に。
この日の馬場は超高速馬場。前日の中山も全体的に早い時計で決着しており、この日も高速馬場のまま皐月賞がスタート。
レースペースは前半からよどみの無いペースで進み、レイデオロはゆったりスタートして道中は後ろから3番目辺りを追走。
3,4コーナーも終始内ラチ沿いを走り、最後の直線からスパート。前残りの馬場にもかかわらず、上がり2位の34.0秒で5着と健闘。
レースぶりを見ると、殆ど無理をせず、最後の直線だけ本気で走った印象で明らかにダービーにピークを持って行く仕様に。
レース動画(皐月賞)
5戦目(日本ダービー)
レースデータ
皐月賞を前哨戦と位置づけ、レイデオロは日本ダービーにピークを合わせるように仕上げてきたと競馬関係者から見られて臨んだレース当日。
アドミラブルに次ぐ2番人気になり、12番枠からスタート。このレースは前半からかなりのスローペースに。
鞍上のルメール騎手は向正面で後方待機策から一気に先頭集団に行くことを選択。
この判断が功を奏し、最後の直線入り口でマイスタイルに次ぐ2番手に。そしてマイスタイルをかわし、そのまま後続を振り切り優勝。
最初の1000mが63.2秒、レースの上がり3ハロンタイムが33.8秒という事で、もし後ろから追い込んでいたとすれば間違いなく1着は外していたと思います。
レース動画(日本ダービー)
6戦目(神戸新聞杯)
レースデータ
ダービーを制した後、藤沢和雄調教師は菊花賞よりも古馬路線への挑戦を表明。メインターゲットはジャパンカップとし、その前哨戦として神戸新聞杯に。
レース当日はダービー馬の貫禄で1番人気。後の菊花賞馬のキセキが2番人気になり、サトノアーサーが3番人気。
順調にスタートを決め、道中は比較的前目のポジションの4番手辺りを走る。
最後の直線の入り口には3番手になり、そのまま前にいたダンビュライトをかわし、そのままゴールし快勝。キセキの猛追を比較的危なげなく振り切った。
順調に前哨戦を勝ち、ついに強豪古馬と初対決のジャパンカップへ。