2002年生まれのサムライハートは、競走馬時代に5戦3勝のキャリアがあり、ドンカスターカップ等を制した事があります。
種牡馬としても名門牝系の血脈なので、人気の種牡馬となりましたが、現時点で中央の重賞を勝った馬は出ていません。
名門牝系なだけに、そろそろ大物の産駒の誕生が期待されています。
そんなサムライハートのデータを分析してみましょう。
今回の目次
サムライハートのプロフィール
2004年の11月に新馬戦でデビュー。父がサンデーサイレンス、母はエアグルーヴという文句なしの良血馬という事で、デビュー前から注目されていた。
サムライハートはこのデビュー戦で、単勝オッズ1.4倍の圧倒的人気に応えて見事に快勝する。
2戦目は12月のエリカ賞に出走。当日は単勝オッズ1.1倍という人気を背負うが、5着に敗れた。レース後に故障が判明した為にクラシック戦線に挑む事が出来なかった。
3歳の前半は休養に充て、10月の500万下クラスのレースで復帰。約10ヶ月ぶりの復帰戦を勝利で飾る。
復帰2戦目のドンカスターカップも勝って復帰2連勝。
4歳になり、3月のアクアマリンステークスに出走するも8着に敗れた。このレースが現役最後のレースとなった。体質が弱かったので、レースキャリアはわずか5戦に終わった。
引退後は種牡馬入り。血統的には超がつく良血なので当然人気になり、初年度から100頭以上の牝馬と交配する。
今まで大きなレースを勝った産駒は出ていないが、甥に当たるドゥラメンテが登場した事で、改めて牝系の潜在的なポテンシャルに注目が集まっている。
サイアーランキングの推移
- 2015年:52位
- 2014年:45位
- 2013年:58位
- 2012年:69位
- 2011年:132位
種付け料
20万円
代表産駒
オヤコダカ、プレミアムブルー、フリオグレイスー、レイモニ、ローレルブレット等
血統
父のサンデーサイレンスは言わずと知れた歴史的な名種牡馬。
母のエアグルーヴは現役時代にオークスや天皇賞秋等を勝ち、繁殖牝馬としてもエリザベス女王杯を制したアドマイヤグルーヴ、クイーンエリザベス女王杯を勝ったルーラーシップなどを輩出している。
母系を辿っても、先日引退した2冠馬のドゥラメンテ、高松宮記念を制したオレハマッテルゼ等の素晴らしい競走馬を輩出している超エリートの牝系である。
サムライハート産駒のデータ
次にサムライハート産駒の成績を見ていきましょう。これからご紹介するデータは2014年1月1日から2016年7月15日までのデータを基に分析していきます。
場所別(芝コース)
サムライハート産駒が芝で走る場合、最も勝率が高いのは札幌競馬場です。勝率が6.5%、連対率が16.1%、複勝率は29%あります。
次に勝率が高いのが京都競馬場の5.9%となっています。連対率は14.7%、複勝率は22.1%になります。
ただし、上のデータを見ると単勝適性回収値が100を超えている競馬場が一つも無い事が分かります。
サムライハート産駒は名門の牝系なので人気が高くなる傾向がありますが、実際の成績は人気より好走する事が少ないので、単勝適性回収値が100を下回っています。
過去の実績がそれほど高くない馬なのに人気になっている場合は、割り引いて評価した方が良いでしょう。
場所別(ダートコース)
ダートの場合、単勝適性回収値が100を超えている競馬場が3つ有ります。函館、阪神、小倉の3つです。
特に函館の単勝適性回収値は198と一番高く、複勝率も40%と高くなっています。サムライハート産駒が函館で走るときは、マークした方が良いでしょう。
阪神や小倉は勝率は高くないですが、回収率は高いので穴狙いで狙ってみても面白いかもしれません。
ダートで苦手な競馬場は、中京競馬場と京都競馬場です。この2つの競馬場は勝率が3%以下で、複勝率も8%を下回っています。
この2つの競馬場で走る場合は、評価を1ランク下げた方が良いと思います。
クラス別(芝コース)
次に条件選別の成績です。まず芝のレースのデータを見ると、新馬戦から1000万下クラスまでのレースで勝ち星を挙げています。
1600万下クラス以上になると勝ちきるのは難しくなり、馬券を買うとすれば1000万下クラスまでに絞った方が良さそうです。
最も勝率と複勝率が高いのは1000万下クラスで、勝率が7.1%、複勝率が32.1%となっています。
クラス別(ダートコース)
ダートでも下級クラスでは勝つことが出来ますが、クラスが上がると厳しくなります。
ダートの場合は1000万下クラス以上になると勝てなくなる傾向が強いです。ダートで最も回収率が高いのは新馬戦で、勝率が9.5%、連対率が19%、複勝率が23.8%となっています。
ダートでは新馬戦限定にして考えた方が良いかもしれません。
距離別(芝コース)
距離適性に関しては芝とダートでは多少傾向が違います。
芝に関しては短距離から長距離になっても問題なく走れる産駒が多いです。複勝率だけで評価した場合、距離が長いほど複勝率が高くなっています。
距離別(ダートコース)
ダートに関しては芝と少し違って、マイル戦に最も適性を発揮する産駒が多いです。
連対率や複勝率でも1400mから1600mまでの距離でのレースが最も確率が高くなります。
馬場状態別
馬場状態別で評価した場合、芝では良馬場か稍重、ダートでは稍重か重馬場の時が確率が高まります。
芝では重馬場以上になると苦戦する感じで、ダートでは良馬場の時が最も勝率が低いです。
性別と年齢別
次に牡馬・セン馬と牝馬の年齢別の成績を分析してみましょう。下の2枚のデータがありますが、上が牡馬・セン馬、下の画像データは牝馬になります。
牡馬・セン馬の場合、2歳戦よりも3歳以降になってから力を発揮する産駒が多いです。
特に4歳から5歳にかけての時期にピークを迎え、この時期の回収率も高いです。
5歳後半以降になると力の衰えが顕著になってくるでしょう。
牝馬の場合は2歳戦の早い時期から好走する産駒が多く、ピークは3歳の時期にむかえる傾向が強いです。4歳以降の成績よりも、2歳と3歳の早い時期の方が信頼度が高くなります。
サムライハート産駒の馬券の買い方
2014年以降、芝で21勝、ダート19勝となっていて、その差は殆どありません。
ダートでは2100m以上の長い距離以外であれば問題なく走れますが、出来ればマイル前後のダートが最も良いと思います。
芝に関しては距離不問と言っても良い位で、距離が長い方が複勝率が高くなっています。
競馬場によっても特別な偏りが少ないのもサムライハート産駒の特徴で、芝のレースではどんな競馬場でも大差有りません。
ダートになっても競馬場によっての成績の差が小さいので気にしなくても良いでしょう。
スピードが出やすい馬場状態を得意としていて、芝であれば良馬場か稍重、ダートであれば少し湿った馬場の方が狙い目です。
牡馬であれば4歳から5歳、牝馬であれば2歳か3歳を狙う事が回収率を安定させる事につながるはずです。