このページでは、札幌競馬場の芝1500mのコースの特徴、相性の良い血統や騎手、枠順等のデータ分析しています。
札幌競馬場は函館競馬場と同じで、洋芝なのが特徴のひとつです。洋芝は一般的に野芝より柔らかく、時計が掛かると共にパワーが必要な芝質です。
洋芝適性も必要なのが北海道の競馬場なのです。
今回の目次
札幌競馬場芝1500Mのコースの特徴
1500mという距離のレースは、JRAのすべての競馬場を通じてもここ札幌競馬場だけ開催されています。
札幌競馬場は右回りのコースで、直線が短くて大きな円を描くようなコース形状になっています。
スタート地点は1コーナーのポケットになり、最初のコーナー(2コーナー)まで170m位しかありません。
そうなると、必然的に内枠にいる馬の方が有利になります。外枠を引いた馬は終始外側を走らされるので不利になります。
重要なポイント!
この札幌競馬場の芝1500mのコースは中山競馬場の芝1600mと似ています。
札幌の芝1500mで好走した馬は、中山競馬場の芝1600でも好走出来る可能性が高いです。
また、その逆のパターンもあり得るので覚えておいた方が良いと思います。
各クラス毎の走破タイム
各クラス毎の優勝タイムを見ていきましょう。
※このページのすべてのデータの集計期間は、2010年から2016年までの期間で、良馬場限定のデータになります。
新馬戦
平均勝ち時計:1分31秒3
勝ち馬の平均上がり3ハロン:35.3秒
平均レースPCI:54.4
未勝利戦
平均勝ち時計:1分30秒6
勝ち馬の平均上がり3ハロン:35.7秒
平均レースPCI:51.1
500万下
平均勝ち時計:1分29秒2
勝ち馬の平均上がり3ハロン:35.2秒
平均レースPCI:49.8
1000万下
平均勝ち時計:1分28秒9
勝ち馬の平均上がり3ハロン:34.9秒
平均レースPCI:51.1
オープン特別クラス(クローバー賞)
平均勝ち時計:1分30秒6
勝ち馬の平均上がり3ハロン:35.4秒
平均レースPCI:52.6
枠順別での傾向
枠順別の成績も見ていきましょう。先ほどコースの特徴を解説している時に、内枠の方が有利だと書きましたが、実際のデータでもそのような傾向にある事が分かります。
1枠の勝率が9.9%、2枠の勝率が13.9%と高い確率がありますが、7枠と8枠の外枠では勝率が低くなっています。
1番良いのは2枠で、連対率も28.7%と一番高いです。単勝適性回収値と複勝回収率も2枠が一番良い数字になっています。
脚質別の成績
脚質別の成績も見てみたいと思います。
やはり逃げ馬や先行馬が圧倒的に有利なデータになっています。最後の直線が短い札幌なだけに、スタートを上手に決めて前の位置で最初のコーナーに入っていける展開が有利になります。
馬群の中団や後方待機の馬だとかなり厳しい状況になると思われます。
前走距離別の成績
札幌競馬場の芝1500mを走る馬の、前走距離別の成績です。
このデータを見ると、基本的には今回距離延長する馬よりも今回距離短縮する馬の方が確率は上がります。
一番良いのは前走で1600mか1800mを使ってきた馬の成績が良いです。勝率では前走1600m、複勝率では前走1800mを走った馬が一番良いです。
前走で同じ札幌競馬場の芝1500を使った馬の確率も悪くないですが、それよりも距離短縮馬にも注目した方が良いと思います。
中山競馬場の芝1600を使った馬が有利
勝率が最も高いのが前走1600mを使った馬ですが、その1600mはどこの競馬場で走ったかを知るデータも掲載します。
注目すべきは中山競馬場の芝1600と中京の芝1600mを走った馬の成績が良い事が分かります。
回収率を考えると、前走で中山競馬場の芝1600を走った馬が良さそうです。
前走1800mを使った馬はどこの競馬場が有利か
次に前走1800mを走った馬のコース別成績です。このデータでは、阪神の芝1800mを走ってきた馬の成績が良いです。
種牡馬別の成績
札幌の芝1500mに強い種牡馬を見てみましょう。
下のデータを見ると、ディープインパクト産駒の勝率が17%と高いです。
勝率が20%以上ある種牡馬もいますが、出走数自体が少ないのでディープインパクト産駒の方が信頼性が高いと思います。
複勝率も44.4%、複勝回収率も188と高い水準にあるので馬券の軸馬にしても良いと思える数字になっています。
他にもクロフネ、ハーツクライ、グラスワンダー、ゼンノロブロイ産駒も信頼性が高いと思います。
重要なポイント!
クロフネ産駒に関しては、母父にサンデーサイレンスの馬に絞った方が良いと思います。
このコースで好走しているクロフネ産駒の多くは、母父がサンデーサイレンスの馬です。
下のデータは、クロフネ産駒の母父別の成績表です。
母父(ブルードメアサイアー)別の成績
今度は母父別の成績も見てみます。
サンデーサイレンスの数が多いのですが、それ以外ではサクラバクシンオーの勝率が16.7%と高いです。
他にもマヤノトップガン、オペラハウス、マイネルラヴ等も期待できるでしょう。
血統コンビも注目
種牡馬×母父の系統の血統コンビでの成績もご覧下さい。
先ほども書いたように、クロフネ×サンデー系の勝率や複勝率が素晴らしいです。
他にもディープインパクト×ロベルト系の複勝率が100%、ステイゴールド×サドラーズウェルズ系の複勝率が66.7%という数字にも注目です。
騎手別の成績
騎手別の成績を見ると、2010年以降では引退した藤田騎手が9勝で最も勝ち星を挙げています。
次に8勝の横山典弘騎手で、この横山ジョッキーの勝率も20%、複勝率が43.6%と高い数字になっています。
単勝適性回収値が100を超えているのは、勝浦正樹、四位洋文、津村明秀、芝山雄一、松岡正海、藤岡康太騎手等です。
クリストフ・ルメール騎手は北海道ではイマイチの成績で、勝率が8.3%と高くないデータになっています。
調教師別の成績
調教師別の成績では、橋田満調教師が手がける馬の勝率が55.6%と非常に相性が良いのが分かります。
他にも池江泰寿調教師や杉浦宏昭調教師なども高い勝利率を誇っています。