このページでは、札幌競馬場の芝2000mのコースの特徴、相性の良い血統や騎手、枠順等のデータを分析しています。
このコースで開催される重賞レースは、8月下旬に開催される札幌記念のG2があります。
それでは、札幌競馬場の芝2000mの傾向分析をしてみましょう。
今回の目次
札幌競馬場芝2000Mのコースの特徴
4コーナー奥のポケットからスタートし、スタンド前を通って1コーナーに侵入していくコースです。競走馬はスタンド前を2回通過する事になります。
スタートしてから1コーナーまでの距離は約270mありますが、これは1800mのレースよりは90m程長くなっています。
1コーナーまでの距離が伸びる分、逃げ馬や先行馬の複勝率は1800mより低くなり、差し馬が勝つ場合も多少増えます。
重要なポイント!
だからといって、基本的に最後方から追い込み一気はなかなか決まりづらいので、基本的には真ん中より前の位置で競馬する方が良いと思います。
各クラス毎の走破タイム
各クラス毎の優勝タイムを見ていきましょう。集計期間は、2010年から2016年までの期間で、良馬場限定のデータになります。
未勝利戦
平均勝ち時計:2分2秒5
勝ち馬の平均上がり3ハロン:36.0秒
平均レースPCI:51.2
500万下
平均勝ち時計:2分1秒7
勝ち馬の平均上がり3ハロン:35.4秒
平均レースPCI:52.3
1000万下
平均勝ち時計:2分1秒9
勝ち馬の平均上がり3ハロン:35.7秒
平均レースPCI:51.7
1600万下
平均勝ち時計:2分0秒9
勝ち馬の平均上がり3ハロン:34.9秒
平均レースPCI:51.7
オープン・重賞レース(札幌記念)
平均勝ち時計:1分59秒3
勝ち馬の平均上がり3ハロン:35.2秒
平均レースPCI:50.8
枠順別での傾向
枠順別の成績も見ていきましょう。
内枠有利と思いきや、実際は1枠の勝率は4.9%と一番低い勝率になっています。連対率や複勝率は高いですが、1枠が必ずしも有利ではないようです。
勝率が一番良いのは3枠の9.7%と5枠の9.2%、6枠の9.1%と続いています。
回収率で評価した場合、最も単勝適性回収値が高いのは5枠の115、次に3枠の108、6枠の107となっています。
スタートから1コーナーまでの距離があるので、枠順に敏感になる必要はそれほど無いでしょう。
脚質別の成績
脚質別の成績も見てみたいと思います。
札幌競馬場のコース特性上、前にいる方が有利なのは確かです。逃げ馬の勝率は19.0%、連対率が24.1%と高いです。
先行馬も10.4%、連対率が24.6%となっています。中団の位置だと6.5%、後方にいた場合は0.3%の勝率です。
1800mのコースと脚質別の成績を比較すると、後方にいてもマクる競馬をする馬のチャンスが大きくなります。
距離も2000mあるので、中盤でペースが緩む事があり、その時にマクって上位の位置につける事が出来ればチャンスが広がるでしょう。
1コーナーのポジション別の成績表
このデータは、札幌芝2000mのレースで1コーナーでのポジション別の成績表です。
このデータを見ると、基本的には前にいる方が有利ですが、13番手以下にいても勝率が4.5%あるので、出遅れたからといってもチャンスが無くなったわけではないと思います。
前走距離別の成績
札幌競馬場の2000mを走る馬の、前走距離別の成績です。
まず同じ距離の2000mを走ってきた馬の勝率は7.2%、連対率15.4%、複勝率が23.2%あります。
それよりも勝率が高いのが前走で2400mを走ってきた馬です。この前走2400mを走ってきた馬の勝率は22.2%、連対率が30.6%あります。
他にも前走で2200mを走った馬の勝率が15.2%と高い水準にあります。
基本的に距離短縮してきて2000mを走る馬は成績が良い傾向にあります。
前走1600mを使った馬も好成績
距離短縮馬の成績が上昇するのは分かりますが、前走1600mを走ってきた馬も高い成績があります。
その前走で1600mを使ってきた馬は、どの競馬場の1600mを走ってきた馬が成績が良いかを調べてみました。
下記は前走1600mのコース別の成績表です。
前走の新潟の芝1600mを走ってきた馬の複勝率が66.7%となっており、複勝回収率も558となっています。
他にも東京、京都内回りの1600mを使ってきた馬の成績が良いです。
種牡馬別の成績
札幌競馬場の芝2000mに強い種牡馬を見てみましょう。
注目のディープインパクト産駒は勝率が13.4%、複勝率が34.3%と流石の安定感があります。
しかし、単勝適性回収値や複勝回収率は100を下回っているので、過剰人気気味になっているわけです。
ディープインパクトよりも勝率が高いのがロージズインメイ産駒で、勝率が23.1%、複勝率が46.2%とディープインパクト産駒よりも高い成績を出しています。
他にもホワイトマズルも勝率が14.3%、複勝率42.9%とディープインパクトよりも高いです。
札幌競馬場の芝2000mで注目の血統はロージズインメイとホワイトマズルだと思います。
ディープインパクト産駒の取捨
先ほどホワイトマズルとロージズインメイが注目の血統だと書きましたが、ディープインパクト産駒も魅力なのは確かです。
そこでディープインパクト産駒の母父の血も見てみたいと思います。下記はディープインパクト産駒のブルードメアサイアー別の成績表になります。
これを見ると、母父にトニービン、シンボリクリスエスやブライアンズタイムのロベルト系とのコンビが良い成績を出しているようです。
ディープインパクト産駒の取捨に迷った時はこのデータを参考にして下さい。
母父(ブルードメアサイアー)別の成績
今度は母父別の成績も見てみます。
下のデータを見ると、勝率が高いのはノーザンテースト、Dixieland Band、ニジンスキー等です。
単勝適性回収値が100を超えているのが、トニービン、ノーザンテースト、サドラーズウェルズ、マルゼンスキー、ヘクタープロテクター、Dixieland Band、カーリアン等です。
血統コンビも注目
種牡馬×母父の系統の血統コンビでの成績もご覧下さい。
ホワイトマズルとサドラーズウェルズ系のコンビは勝率33.3%、複勝率が83.3%と非常に魅力的な数字になっており、回収率も非常に高いです。
他にも回収率が高いおすすめの血統コンビは下記の通りです。
- ゼンノロブロイ × ニジンスキー系
- マンハッタンカフェ × ネイティブダンサー系
- ディープインパクト × グレイソヴリン系
- シンボリクリスエス × サンデーサイレンス
- ステイゴールド × ダンチヒ系
- ハーツクライ × ニジンスキー系
- ゼンノロブロイ × グレイソヴリン系
- ディープインパクト × サドラーズウェルズ系
血統コンビも参考資料としては面白いと思いますので、参考にして下さい。
騎手別の成績
人気の福永祐一騎手ですが、勝率が高くて複勝率も抜群に高いです。勝率が22.2%、連対率55.6%と圧倒的な数字になっています。
他には四位洋文、宮崎北斗、津村明秀、井上俊樹騎手等の回収率が高いです。
調教師別の成績
調教師別の成績も見て下さい。鹿戸雄一、北出成人、杉浦宏明調教師等の成績と回収率が高いです。
知名度の高い池江調教師や堀宣行調教師の成績も悪くないですが、回収率が100を下回っているので、過剰人気気味の状態だと思います。