このページでは、札幌競馬場の芝2600mのコースの特徴、相性の良い血統や騎手、枠順等のデータを分析しています。
このコースで開催される主なレースは、阿寒湖特別や札幌日経等のレースが行われます。
それでは、札幌競馬場の芝2600mの傾向分析をしてみましょう。
今回の目次
札幌競馬場芝2600Mのコースの特徴
スタート位置は向正面からで、1周半するコースになります。そうなるとコーナーを全部で6つも回る必要があり、器用さも求められるコースだと思います。
スタートしてから最初のコーナー(3コーナー)までは約160mと短いので、外枠よりは内側の方が理論的には有利といえます。
距離が長く、6つのコーナーがあるので距離ロスが無い競馬を出来た馬が上位にくる傾向にあります。
重要なポイント!
洋芝という事もあり、スピードよりもスタミナタイプの馬が有利だと思います。
各クラス毎の走破タイム
各クラス毎の優勝タイムを見ていきましょう。集計期間は、2010年から2016年までの期間で、良馬場限定のデータになります。
未勝利戦
平均勝ち時計:2分44秒2
勝ち馬の平均上がり3ハロン:36.1秒
平均レースPCI:55
500万下
平均勝ち時計:2分42秒8
勝ち馬の平均上がり3ハロン:36.2秒
平均レースPCI:53.2
1000万下
平均勝ち時計:2分41秒3
勝ち馬の平均上がり3ハロン:35.7秒
平均レースPCI:53.1
オープン特別クラス(札幌日経等)
平均勝ち時計:2分40秒9
勝ち馬の平均上がり3ハロン:35.6秒
平均レースPCI:54.9
枠順別での傾向
枠順別の成績も見ていきましょう。
この下のデータを見ると、枠によって勝率や複勝率にムラがある事が分かります。
内枠有利なはずなのに1枠の勝率が5.3%しかないと思いきや、2枠の勝率は13.2%と枠順別では一番高い勝率があります。
8枠の勝率が2.8%と一番低いですが、複勝率は22%とそれほど悪くなく、複勝回収率も8枠だけ100を超えている変なデータになっています。
このデータだと、本当に内枠が有利で外枠が不利なのかよく分からない印象があります。
そこで、もう少し詳しく枠順データの分析をしてみました。
内枠と外枠の人気別の成績を分析
次のデータは、1枠から4枠と5枠から8枠の2つのブロックに分けて、その内枠と外枠の人気別の成績を調べたデータになります。
上が1枠から4枠、下のデータが5枠から8枠の人気別の成績表です。
上の2つのデータを比較したとき、1番人気の確率を比較すると1枠から4枠の方が高いのが分かります。
内側の枠にいる1番人気の勝率が37.5%に対し、外側にいる1番人気の勝率は27.3%となっています。
やはりどちらかというと、内側にいる方が良い可能性があるのではないでしょうか。ただし、距離が長いレースなので、枠順に重きを置く必要は個人的にはそれほど感じません。
脚質別の成績
脚質別の成績も見てみたいと思います。
逃げ馬の勝率が20.9%、連対率37.2%、複勝率44.2%と最も高く、次いで先行馬の確率が高いです。
差しや追い込みでは勝ちきるのは中々難しそうです。長距離でスローペースになる事が多いので、前残りの競馬になる事が多いのだと思います。
1コーナーのポジション別の成績表
スタートしてから最初のコーナーのポジション別の成績表も下に記載させていただきます。
最初のコーナーでトップで通過している馬の勝率は21.1%、複勝率は39.5%となっており、ポジションが前であればあるほど確率が高くなっています。
単勝適性回収値や複勝回収率を見ても、最初のコーナーを3番手以内で通過している馬は100を超えています。
コースの特性上、前の位置でしかもイン側で距離ロスが無い馬が確実に有利になるでしょう。
前走距離別の成績
札幌競馬場の芝2600mを走る馬の、前走距離別の成績です。
同じ2600mを前走で走ってきた馬の勝率は9.0%、複勝率は28.3%となっており、安定感がある成績を出しています。
逆に前走で1700m以下を使ってきた馬は1度も勝てていません。前走で1800m以上を使ってきた馬を中心に選ぶと良いと思います。
前走1800m~2400mを使った馬の種牡馬別成績
前走で1800mから2400mを使ってきた馬の種牡馬別の成績も見てみましょう。
一番お勧めはゼンノロブロイ産駒です。9回走って3勝しているのは札幌の2600mに合っていると思います。
他にもサンデーサイレンス系の長距離血統はやはり信頼度が高いです。
種牡馬別の成績
それでは2010年以降の札幌競馬場の芝2600mに強い種牡馬を見てみましょう。
先ほど、前走から距離を延長して2600mに出走してくる馬の中でゼンノロブロイ産駒がお勧めと書きました。
この下のデータでもゼンノロブロイ産駒の勝率が18.8%と全体的に見ても高い勝率があります。
他にもディープインパクト、ハーツクライ、ステイゴールド、クロフネ産駒等が複数の勝ち星を挙げています。
母父(ブルードメアサイアー)別の成績
今度は母父別の成績も見てみます。
サンデーサイレンスの勝率が3.8%、複勝率が18.9%と苦戦する傾向にあります。回収率も100を大幅に下回っているので、サンデーサイレンス以外を狙ってみても良いと思います。
勝率や回収率が100を超えているのは、ノーザンテースト、サドラーズウェルズ、フレンチデピュティ等です。
これらに共通するのはノーザンダンサー系だという事です。母父の血統にノーザンダンサーの血を持っているのが良いかもしれません。
血統コンビも注目
種牡馬×母父の系統の血統コンビでの成績もご覧下さい。
上のデータでは、ハーツクライ×ミスタープロスペクター系の勝率が50%、複勝率が75%ととても高い数字を残しています。
他にもスクリーンヒーロー×ネイティブダンサー系が2戦2勝の記録を残しています。
このスクリーンヒーロー産駒はゴールドアクターの成績なので、一概にこのコンビが良いとは限りませんが、スクリーンヒーロー産駒も最近注目されているので覚えておいて下さい。
その他にはクロフネ×シーキングザゴールド系、ゼンノロブロイ×ヴァイスリージェント系も期待値が高いです。
騎手別の成績
騎手別の成績を見ると、2010年以降では四位洋文騎手が6勝を挙げていて、勝率も31.6%、複勝率が42.1%と高い数字を残しています。単勝適性回収値も187と儲かる騎手になっています。
他に単勝適性回収値が100を超えているのは、吉田隼人、福永祐一、津村明秀、藤岡康太騎手等です。
調教師別の成績
調教師別の成績では、栗東の松永幹夫、美浦の中川公成調教師等が良い結果を残しています。
知名度の高い藤沢和雄調教師は、勝率16.7%で単勝適性回収値も100を下回っています。