2000年に生まれたスタチューオブリバティは、アメリカで生まれ、アイルランドやイギリス、フランス等でも競争歴のあるサラブレッドです。
イギリスのコヴェントリーステークス等の重賞レースを制し、通算キャリアは7戦2勝を記録しています。
そんなスタチューオブリバティのデータを見ていきましょう。
今回の目次
スタチューオブリバティのプロフィール
2歳時にデビュー。この年にはコヴェントリーステークスで勝利して重賞初制覇。
3歳時には、イギリスのアスコット競馬場で開催されたセントジェイムズパレスステークスに挑戦するも8着に敗れる。
その後、イギリスのグッドウッド競馬場でサセックスステークスで頭差の2着と健闘。続くムーランドロンシャン賞では9着になる。
その後はG2レースで1番人気に推されながらも7着と敗れ、アメリカに遠征してシービスケットハンデキャップも8着に終わる。このレース後に現役引退。
引退後は種牡馬生活をスタート。アイルランドとオーストラリアでシャトル併用され、オーストラリアのG1馬のヘイリストなどを輩出。
2007年にはフランスのファーストシーズンリーディングサイアーで2位と躍進、2008年からは日本でも併用されることが決まる。
日本では毎年60頭以上に種付けされるほど高い人気を誇った。
しかし、日本では重賞を勝つような産駒を出すことが出来ず、2012年にはオーストラリアに輸出される。
スタチューオブリバティが去った日本では2013年には、産駒のカシノピカチュウがファルコンステークス2着になり、2014年にはアクティブミノルが函館2歳Sを勝った事で日本の産駒として初めて重賞馬が誕生した。
2015年にはアクティブミノルがセントウルステークスも勝って、芝とダートで重賞勝ち馬を輩出する結果となった。
サイアーランキングの推移
- 2015年:45位
- 2014年:52位
- 2013年:52位
- 2012年:80位
- 2011年:173位
種付け料
不明
代表産駒
アクティブミノル、キクノストーム、カシノピカチュウ、ヘイリスト等
血統
父のストームキャットは、アメリカでリーディングサイアーに輝いた事もある名種牡馬で、現在欧米で父系を伸ばしている。
日本でも直系の孫にあたるヨハネスブルグが種牡馬として活躍している。
母系はアメリカの名門血統のひとつで、半兄にベルモンドステークスを勝ったレモンドロップキッド、叔父にスプリントCを制したウルフハウンド、従兄弟にアメリカのリーディングサイアーになったエーピーインディらがいる。
スタチューオブリバティ産駒のデータ
次にスタチューオブリバティ産駒の成績を見ていきましょう。これからご紹介するデータは2014年1月1日から2016年7月7日までのデータを基に分析していきます。
場所別(芝コース)
スタチューオブリバティ産駒は芝の方が出走回数は少ないですが、勝率や回収率ではダートより芝の方が良い傾向にあります。
例えば、札幌、函館、福島、新潟の4つのローカル競馬場で二桁の勝率があり、単勝適性回収値もこの4つではすべて100を超えています。
逆に中山や阪神、小倉などでは回収率がかなり低い傾向にあります。
場所別(ダートコース)
ダートの場合は、函館、中山、中京の3つの競馬場で良い成績を期待できます。一番勝ち鞍が多いのは中山の6勝で、次に中京の5勝になっています。
逆にダートで苦手としているのは、札幌、新潟、京都、小倉は苦手の傾向にあります。
クラス別(芝コース)
クラス別の成績で見た場合、最も回収率が見込めるのは新馬戦とオープン特別クラスの2つのクラスです。
新馬戦は複勝率が31.3%もあり、オープン特別クラスになると44.4%とさらに高くなります。
芝のレースではこの2つのクラスであれば積極的に買っても面白いと思います。
クラス別(ダートコース)
ダートの場合は、1000万下、1600万下の2つのクラスで狙うのがお勧めです。
この2つのクラスでの複勝率とその回収値が100を超えているので、三連系の軸にしても良さそうです。
逆に新馬戦や未勝利戦では回収率が高くないので、ダートで狙うなら下級クラスを勝ち上がって1000万下クラスか1600万下クラスで走るスタチューオブリバティ産駒がお勧めです。
距離別(芝コース)
スタチューオブリバティ産駒の距離適性はマイル以下にあるという説が一部にありますが、実際のデータで分析すると2000mまで距離が伸びても回収率に違いが無いことが分かります。
ただし、これは芝のレースにいえる事で、ダートになると少し違ってきます。
距離別(ダートコース)
ダートのデータを見た場合は、芝と違ってマイル以下という認識の方が良いと思います。
芝では2000mまで距離が伸びても大丈夫ですが、ダートだとマイル以下の方が良さそうです。
1700mから2000mまでの複勝率は2割ありますが、勝率と連対率を見てもマイル前後の距離の方が明らかに良いと思います。
馬場状態別
スタチューオブリバティ産駒の特徴の一つに重馬場に強いというデータがあります。
芝とダート両方の重馬場の時の勝率や回収率が高いことが分かります。良馬場の時よりも明らかに狙い目なのは重馬場の時です。
性別と年齢別
次に牡馬・セン馬と牝馬の年齢別の成績を分析してみましょう。下の2枚のデータがありますが、上が牡馬・セン馬、下の画像データは牝馬になります。
まずは牡馬・セン馬から見てみましょう。上のデータを見ると、2歳戦から6歳戦まで長期間にわたって活躍できる産駒が多いのが分かります。
6歳時の単勝適性回収値が100を超えている部分もあるので、高齢になったからといって割り引く必要は特になさそうです。
牝馬の場合は牡馬よりもデータの分母が少ない事と、時期によって成績にムラがあるのが分かると思います。
牡馬よりも早めに引退する牝馬が多く、牝馬の場合は5歳以降では苦戦傾向にあります。
スタチューオブリバティ産駒の馬券の買い方
スタチューオブリバティ産駒は、芝コースの場合はローカル競馬場との相性が良く、北海道や福島、新潟などでの回収率が明らかに高い事が特徴のひとつです。
ダートになると逆にローカルの札幌や新潟が不得意となるので、馬券を買うときは芝とダートで得意な競馬場の違いを頭に入れておいた方が良いと思います。
距離は短距離からマイルが基本ですが、芝の婆は2000mまで距離が伸びても問題ないです。
勝率も1700mから2000mまでの芝が一番高いので、この距離のレースで得意としているローカル競馬場であれば積極的に狙いたい馬券だと思います。
馬場状態が一番得意な重馬場であればさらに良いですね。
牡馬と牝馬ではやや牡馬の方が優勢で、息の長い活躍をするのも牡馬の方が多いです。