イギリス生まれのストーミングホームは、イギリスのチャンピオンステークスのG1を制したサラブレッドで、キャリアは通算24戦8勝。
種牡馬としても日本で2015年に重賞馬が初めて誕生しました。今後の産駒も重賞レースを勝つような産駒の登場が期待されているストーミングホームのデータを見ていきましょう。
今回の目次
ストーミングホームのプロフィール
2000年の2歳時の7月にデビュー。このデビュー戦では2着に敗れたが、2戦目で初勝利。
G3のソラリスステークスでは2着、続くタタソールステークスでも9着と敗れて重賞制覇は出来なかった。
3歳になると、キングジョージⅥ世&クイーンエリザベスステークスに挑戦し4着になる。この時の勝者はガリレオだった。
その後はしばらく勝てない時期が続いていたが、4歳時に挑戦したイギリスチャンピオンステークスで勝利してG1初勝利を果たす。
この勝利を手土産に日本に初来日。ジャパンカップに出走した。このレースでは良いところを見せることが出来ずに15着に敗れた。
5歳になっても現役続行を表明。チャールズウィッティンガムメモリアルハンデキャップを勝って2つめのG1タイトルを獲得。
3つめのG1タイトルを目指してクレメント・L・ハーシュターフチャンピオンシップステークスに挑戦し、見事に勝利して3つめのG1を獲得した。
この勢いでブリーダーズカップターフに出走。当日は1番人気に推されるも7着に敗れた。このレース後に現役引退を発表。
引退後はイギリスとオーストラリアで種牡馬生活を始める。2007年からは日本でも併用されるようになる。
サドンストームやストーミングスター等が短距離重賞で活躍していたが、2015年にはティーハーフが函館スプリントステークスを勝って、ついに重賞馬が誕生した。
サイアーランキングも少しずつ上昇しており、今後も期待されている。
サイアーランキングの推移
- 2015年:46位
- 2014年:51位
- 2013年:63位
- 2012年:83位
- 2011年:180位
種付け料
30万円
代表産駒
ジャッカルベリー、ライオンテーマー、ティーハーフ、サドンストーム等
血統
父のマキャヴェリアンは、ミスタープロスペクター系を代表する名種牡馬の1頭であり、大きなレースでの勝負強さが特徴。
母系は、祖母にラフィアンハンデキャップ等のG1タイトルを5つも獲得し、アメリカの2歳女王にも輝いたイッツインジエアーがいる。
他にもいとこにフランス1000ギニーを勝ったミュージカルチャイムズらがいる。
母父のシャリーフダンサーは1983年のアイルランドダービーを制したサラブレッドである。
ストーミングホーム産駒のデータ
次にストーミングホーム産駒の成績を見ていきましょう。これからご紹介するデータは2014年1月1日から2016年7月7日までのデータを基に分析していきます。
場所別(芝コース)
まずは芝コースの競馬場毎のデータです。上のデータでは、最も勝率が高いのは函館の12.5%、次に高いのが福島の11.4%です。
この2つは回収率が単勝も複勝も100を超えているので、ストーミングホーム産駒が芝でこの競馬場で走るときは狙い目です。
他にも中京や小倉も回収率が高めの傾向にあります。
ストーミングホーム産駒が芝で苦手としているのは札幌、東京、中山を苦手としています。
場所別(ダートコース)
ダートのデータを見ると、最も勝率が高いのが中山の6.8%、次に高いのが福島の5.6%となっています。
しかし、この2つの競馬場での回収率を見ると両方とも100を下回っています。すべての競馬場の単勝適性回収値を見ると、すべての競馬場で100未満の単勝適性回収値となっています。
人気より好走するのは芝の方が多いという証拠でもあります。
単勝などではなく、三連系の軸馬にしたい場合は、複勝回収率が100を超えている新潟や、97という回収値がある東京競馬場等の方が良さそうです。
極端に苦手としているダートは、札幌、函館、京都、小倉の4つです。京都では1勝だけしていますが、他の3つは2014年以降は未勝利が続いています。
クラス別(芝コース)
クラス別の成績も見てみましょう。芝のレースでは新馬戦からG3までの重賞レースであれば勝っても良いかなぁという血統だと思います。
特にG3の回収率が高く、芝のレースでは人気よりも好走する産駒が多いのが分かります。この事は先ほどの競馬場別のデータでも明らかです。
クラス別(ダートコース)
ダートになると芝よりも苦戦傾向で、クラスが上になるほど厳しいです。
ダートでは1600万下クラスから上になるとなかなか勝ちきれない産駒が多いです。
ダートで狙うなら1600万下クラスが良いでしょう。単勝適性回収値も複勝回収率も一番良いデータになっています。
距離別(芝コース)
次に距離別成績表を見ながら分析したいと思います。
上のデータは芝のレースの距離別成績ですが、これを見る限りでは短距離でも長距離でも走れる産駒が多いようです。
ストーミングホーム産駒は短距離というイメージがあるのですが、実際はどんな距離でも勝てる馬は勝てるという事だと思います。
距離別(ダートコース)
ダートでも基本的に距離不問といえそうで、2500m以上は未勝利ですが、これは2014年以降1階下出走していないので参考外で良いでしょう。
現実的には短距離でも2000mを超える距離でも回収率に違いはありません。
むしろ2100m以上の方が複勝回収率が高いくらいです。
馬場状態別
次に馬場状態別の成績です。まず芝に関してですが、重馬場と不良馬場のデータのサンプル数が少ないので信頼度が低いかもしれませんが、馬場が湿った方が複勝率が高いのが分かります。
芝の不良馬場の時の回収率がダントツに高いですが、出走数が4回しかないので過信は禁物です。
芝に関しては、馬場状態に左右されないと思っておいた方が良いでしょう。
ダートの場合は、不良馬場以外であれば良馬場でも重馬場でも成績に違いは無いと思います。
強いて言えば、ダートの重馬場は回収率が高くなる傾向にあります。
性別と年齢別
次に牡馬・セン馬と牝馬の年齢別の成績を分析してみましょう。下の2枚のデータがありますが、上が牡馬・セン馬、下の画像データは牝馬になります。
まず牡馬とセン馬から見ていきましょう。牡馬とセン馬は2歳戦よりも3歳になってからの方が連対率や複勝率がグッと高くなります。
3歳から5歳の後半頃までがピークといえるでしょう。6歳以降になると馬券に絡む事が難しくなる傾向にあります。
牝馬に関しても同じで、2歳よりも3歳以降の方が良いと思います。
牝馬のピークは3歳から4歳後半までで、5歳以降になると下降線を辿ります。牡馬よりもピークの期間が短いです。
ストーミングホーム産駒の馬券の買い方
ストーミングホーム産駒が短距離に強いというイメージがあるのは、重賞を勝った馬が短距離のレースだったからという理由が大きいと思います。
しかし、実際は長距離でも回収率は変わらず、むしろ距離が長い方が回収率自体は高い傾向にある事を念頭に入れて下さい。
ダートよりも芝のレースの方が回収率が高いので、出来れば芝のレースで馬券を買ってほしいと思っています。
馬場状態は、芝もダートも重馬場の回収率が高く、やや湿った馬場を得意としています。
2歳の早い時期に成績が良くなくても、3歳以降になって好走する産駒もいるので、早い時期に見限る必要は無いと思います。