わずか14歳で亡くなってしまったスズカマンボ。2015年には、産駒のサンビスタが中央のダートG1を制しました。
ミスタープロスペクター系で、ダートを得意としている産駒が多いです。そんなスズカマンボ産駒のデータを見ていきましょう。
今回の目次
スズカマンボのプロフィール
2歳の8月に武豊ジョッキーとのコンビでデビュー。この時は4着に敗れるも、次戦の実料理戦で初勝利。
10月の札幌2歳ステークスでは9着になるも、次戦の萩ステークスではレコード勝利でキャリア2勝目を飾る。
12月に朝日杯フューチュリティSに挑戦するも、ここでは7番人気で13着と良いところがなかった。
3歳時、若葉ステークスで2着となり、皐月賞に挑むも17着と大敗する。次戦の京都新聞杯でハーツクライに敗れて2着となってダービーに挑戦。ここでは15番人気ながら5着と健闘。
9月に朝日チャレンジカップで重賞初制覇。この勢いで菊花賞に挑むも、ここでは6着に敗れる。
4歳になってからは、4月の大阪ハンブルクカップで3着となり、天皇賞春に挑戦。当日は13番人気の低評価を覆し、見事G1初制覇。
種牡馬になってからは、3年目産駒のメイショウマンボがオークス、秋華賞、エリザベス女王杯の3つのG1を勝利して、種牡馬として注目度が一気にアップした。
2014年にはサンビスタがJBCレディスクラシック、2015年にはチャンピオンズカップの2つのダートG1で勝利を飾った。
2015年に亡くなってしまったが、今後も産駒の活躍が期待されている。
サイアーランキングの推移
- 2015年:27位
- 2014年:26位
- 2013年:21位
- 2012年:43位
- 2011年:71位
種付け料
2015年死亡により不明
代表産駒
メイショウマンボ、サンビスタ、ユーロビート、ピッチシフター等
血統
父のサンデーサイレンスは言わずと知れた大種牡馬。母系は、半妹にスプリングサンダー、一族からはオークスを勝ったダンスパートナー、菊花賞馬のダンスインザダーク、桜花賞のダンスインザムードらがいる。
母父のキングマンボはブルードメアサイアーとしてフローラステークスを制したミッドサマーフェアらを輩出している。
スズカマンボ産駒のデータ
次にスズカマンボ産駒の成績を見ていきましょう。これからご紹介するデータは2014年1月1日から2016年6月18日までのデータを基に分析していきます。
場所別(芝コース)
まずは競馬場別の芝レースから見ていきましょう。ダートよりもサンプル数は少ないですが、このデータでは新潟と中山競馬場の2つのコースで連対率が高いです。
逆に福島と小倉競馬場に関してはかなり苦手にしている傾向があります。札幌と函館はサンプル数が少ないので、はっきりとした傾向は分かりません。
場所別(ダートコース)
ダートになると、札幌と函館を得意としていて、特に札幌競馬場では素晴らしい勝率を残しています。北海道シリーズではスズカマンボ産駒は是非マークしたいですね。
他にも福島競馬場での回収率も高いので、ここでも狙ってみても面白いかもしれません。
ダートで苦手としているのは、中京と京都を比較的苦手としています。複勝率を見ると、中京は約10%、京都は約14%と高くないのが分かります。
クラス別(芝コース)
次にクラス別の成績を見ていきましょう。芝のレースでは重賞レースにまでレベルが上がると、2014年以降では1回も勝っていません。
オープン特別クラスまでなら勝負になりそうなので、馬券を買うときはオープンまでの方が良いと思います。
クラス別(ダートコース)
ダートも芝と同じで重賞レースではなかなか勝てていません。唯一重賞レースで勝ったのは、2015年12月に中京競馬場で開催されたチャンピオンズカップで、サンビスタが勝利しただけです。
やはり、オープン特別クラスまでで買いたい血統といえそうです。オープンまでなら回収率が高いのも特徴的といえるでしょう。
距離別(芝コース)
距離適性では、基本的に中距離に最も適性がある産駒が多いです。1600mから2000mまでの範囲のレースでなら買っても良いと思います。
2100m以上のレースでも3勝しており、これは新潟で1回(当日13番人気)、中京で2回(当日7番人気と9番人気)勝っています。
長距離でも時々穴を開けるのが少し意外なデータです。
距離別(ダートコース)
ダートでも中距離が最も得意で、1700mから2000mまでのレースで成績が良いです。出走数もこの範囲の距離が一番多く、いかにスズカマンボ産駒の適性距離が中距離にあるかを証明しているともいえます。
馬場状態別
馬場状態別の成績も見てみましょう。まずは芝のレースに関してですが、スピードが出やすい良馬場か稍重で良い結果を出しています。
重馬場や不良馬場になると少し割り引いた方が良さそうです。
次にダートでの成績を見ると、こちらは良馬場よりも不良馬場の方が勝率が高く、複勝率も不良馬場が一番良いです。
しかし、データのサンプル数が違うので、ダートではどんな馬場でも走れるという評価で問題ないと思います。
性別と年齢別
次に牡馬・セン馬と牝馬の年齢別の成績を分析してみましょう。下の2枚のデータがありますが、上が牡馬・セン馬、下の画像データは牝馬になります。
牡馬とセン馬では、2歳の7月から9月までは全く駄目ですが、2歳の10月以降であれば良い結果を期待できそうです。
ただし、3歳以降になると成績があまり良くありません。勝利数と勝率を牝馬と比較しても牝馬より劣ります。
牝馬の場合、2歳戦よりも3歳以降になってからの方が好走する産駒が多いです。3歳から4歳の秋位までがピークで、この範囲の産駒を狙ってほしいです。
牡馬よりも牝馬の方が信頼性が高いので、スズカマンボ産駒では性別も注意して見て下さい。
スズカマンボ産駒の馬券の買い方
基本的には芝よりもダートが得意で有り、勝利数の7割はダート戦によるものです。
しかし、芝のレースでも決して駄目というわけではなく、芝のレースで相性の良い新潟と中山の中距離であれば、狙ってみても面白いかもしれません。
ダートでは中距離戦で狙うべきで、札幌や函館のダート中距離では軸馬にしても良いくらいだと思います。
性別にも注意が必要で、全体的に牡馬よりも牝馬の方が成績が良いので、牡馬は軽視しても良いかもしれません。