2011年から2014年まではサイアーランキングトップ5に入っていたのですが、2015年は11位だったシンボリクリスエス。
様々なタイプの産駒を輩出している万能サイアーであるシンボリクリスエスのデータを見ていきましょう。
今回の目次
シンボリクリスエスのプロフィール
2歳の10月に岡部幸雄ジョッキーとのコンビで新馬戦デビュー。ここで快勝すると、年明け3歳から500万下クラスで3戦連続未勝利に終わる。
キャリア5戦目で2勝目を記録すると、続く青葉賞も武豊ジョッキーとのコンビで快勝し重賞初制覇。
この勝利でダービーへの出走権を得ると、本番のダービーで3番人気に押される。レースでは、1番人気のタニノギムレットに惜しくも敗れて2着になる。
9月の神戸新聞杯を快勝した後は、初めての古馬対決となる天皇賞秋に挑戦。3番人気だったが、ナリタトップロード、テイエムオーシャンらを破ってG1初制覇を成し遂げた。
この勢いのままにジャパンカップに挑むも、ここでは3着に敗れる。しかし、次戦の有馬記念では2着のタップダンスシチーに半馬身の差をつけて2度目のG1制覇を果たす。
この結果を受けて、2002年度の年度代表馬に選ばれた。
有馬記念の後はしばらく休養し、4歳の6月に宝塚記念で復帰。この時は5着に敗れるも、次戦の天皇賞秋では見事連覇を達成。
次戦のジャパンカップでは前年と同じく3着になるが、年末の有馬記念では2着に1.5秒差の大差を付けて、有馬記念も連覇を達成した。この時にレコードタイムを記録している。
有馬記念の快勝が評価されて2年連続で年度代表馬に選出された。この有馬記念が現役最後のレースとなり、翌年から種牡馬生活に入る。
初年度産駒は2007年にデビューし、この年にフレッシュサイアーランキングでトップに輝く順調な種牡馬人生の幕開けとなった。
2009年にはサクセスブロッケンがフェブラリーステークスを制して産駒初のG1馬となる。
2011年にはアルフレードが朝日杯フューチュリティステークスを制し、翌2012年にはストロングリターンが安田記念を制した。
2013年にはエピファネイアが菊花賞を制して、牡馬クラシック馬が誕生。エピファネイアは翌2014年にはジャパンカップも勝ち、種牡馬としてのシンボリクリスエスの評価を確かなものにした。
2015年にはエピファネイアが引退した影響もあり、サイアーランキングで11位とランクダウン。6年連続でトップ5以内を維持していたが、この記録が途絶えた。
サイアーランキングの推移
- 2015年:11位
- 2014年:4位
- 2013年:3位
- 2012年:4位
- 2011年:3位
種付け料
150万円
代表産駒
エピファネイア、ストロングリターン、サンカルロ、アリゼオ、サクセスブロッケン、ユールシンギング、ショウナンラグーン、モンテクリスエス、ミッキーペトラ、ソロル、サイレントメロディ、サナシオン等
血統
父のクリスエスは、ロベルト系の素晴らしい種牡馬であり、勝負強さに秀でていた。主な産駒では、イギリスダービー馬のクリスキン、BCターフを勝ったプライズド、BCディスタフを制したワイルドキャットなどがいる。
母のティーケイは、アメリカG3のマーサワシントンSを勝った馬で、シンボリクリスエスの半弟にピサノデイラニらがいる。
母系からは、ドバイワールドカップを勝ったウェルアームドやアメリカG3馬のパットンズヴィクトリー等がいる。
シンボリクリスエス産駒のデータ
次にシンボリクリスエス産駒の成績を見ていきましょう。これからご紹介するデータは2014年1月1日から2016年6月2日までのデータを基に分析していきます。
場所別(芝コース)
上のデータをご覧下さい。一番勝率が高いのは新潟競馬場です。新潟では複勝率も一番高いです。
単勝回収値も100を超えているので、新潟でシンボリクリスエス産駒が芝のレースで走るときは、選択肢に入れた方が良いと思います。
一番苦手なのは京都競馬場です。勝率はわずか2%台で複勝率も13%と明らかに苦手としているコースとなっています。
京都では単勝回収値が7となっているので、京都でシンボリクリスエス産駒は思い切って消しても良いと思います。
場所別(ダートコース)
次にダートコースのデータを見てみましょう。このデータでは小倉競馬場での成績が一番良いのが分かります。勝率も10%近くあるし、複勝率も小倉が一番高い数字になっています。
逆に苦手なコースは札幌、新潟、阪神競馬場が比較的勝率が低いです。
新潟競馬場は芝のコースなら買いですが、ダートコースだと評価を一段下げた方が良いかもしれません。
クラス別(芝コース)
条件クラス別の成績を見ていきましょう。新馬戦や未勝利戦では意外と成績が良くありません。特に勝率は2.5%と低い勝率になっています。
クラスが上になっていく方が比較的連対率や複勝率が高くなります。一番安定した成績を期待できるのは1000万下クラスが狙い目です。
クラス別(ダートコース)
ダートになると、芝のレースよりは新馬戦での成績が良くなります。芝よりもダートの方が上のクラスになると苦戦する傾向があります。
ダートの重賞レースの時は評価を1ランク下げて馬券構成を考えてみて下さい。
距離別(芝コース)
距離別の成績を見てみると、短距離から長距離までどんな距離でもそれなりに走るというデータになっています。
その中でも一番回収率が良いのは2100mから2400mまでのやや長めの距離のレースです。この距離での複勝率は他の距離よりも明らかに良いです。
距離別(ダートコース)
ダートの場合は、芝よりも適性距離の幅が狭くなる傾向があります。短距離だと成績がかなり悪くなります。
一番良いのは2100mから2400mで、1700mから2000mの距離でもダートの場合は安定しています。
馬場状態別
次に馬場状態別の成績です。まず芝のレースに関しては、良馬場と稍重での成績に殆ど違いはありません。
一番目を引くのは、芝の不良馬場での複勝率です。38%は魅力的な数字なので、不良馬場になってみたら狙ってみても良いと思います。
ダートの場合も重馬場や不良馬場になった方が良い成績を出しています。シンボリクリスエス産駒は馬場状態によって複勝率の違いがあるので、覚えておくと良いでしょう。
性別と年齢別
次に牡馬・セン馬と牝馬の年齢別の成績を分析してみましょう。下の2枚のデータがありますが、上が牡馬・セン馬、下の画像データは牝馬になります。
まずは牡馬とセン馬から見てみましょう。良血の馬は2歳戦での成績が良い事が多いのですが、シンボリクリスエス産駒の場合はあまり2歳戦を得意としていません。
本格化するのは3歳以降になってからの馬が多いです。成績が下がるのは5歳の秋以降になってからで、3歳から5歳の前半までは安定した結果を期待できるでしょう。
牝馬でも牡馬と同じ傾向で2歳戦はそれほど得意としていません。やはり牝馬も3歳から5歳前半までの成績が良いです。
シンボリクリスエス産駒の馬券の買い方
芝もダートも2100mから2400mの中長距離を最も得意としており、馬場状態でも成績が違うのが特徴です。
特に芝の不良馬場では穴を開ける可能性が期待できます。ダートの場合は湿った馬場になった方が良い成績を期待できます。
条件戦では、芝もダートの1000万下クラスでの成績が良い事も覚えておいて下さい。
それと障害戦でも強さを発揮する事が多い事も併せてチェックしておいてほしい情報です。