2016年6月26日に阪神競馬場の芝2200mで開催される、第57回 宝塚記念(G1)の予想をしてみたいと思います。
昨年2冠馬のドゥラメンテや天皇賞春の1,2着馬のキタサンブラックやカレンミロティック、ラブリーデイやアンビシャス等の強豪が目白押しです。
今年はどんな馬が勝つのか今からとっても楽しみですね。早速過去の傾向や血統データ等を見ながら分析してきましょう。
※下記は6月23日に枠番と騎手決定後の出馬表です。
今回の目次
宝塚記念の過去の傾向
近年5回の宝塚記念の結果を見ながら傾向分析をしていきたいと思います。
配当性向
近5走の宝塚記念では人気馬と中人気の馬の組み合わせでの決着が多いようです。昨年は人気薄の馬が3頭とも来たので、三連単が50万馬券になりました。
2014年も三連単が25万馬券になっていて、それほど人気の無い馬も馬券に絡むレースといえます。
牝馬に注意
近年では2012年以外は牝馬が1頭以上馬券になっており、馬券的中の鍵を握っている可能性があります。
昨年は人気の無い牝馬が2頭も来ていますが、今年はどうでしょうか?
ちなみに今年は、昨年のエリザベス女王杯の1,2着のマリアライトとタッチングスピーチが出走登録しています。
この2頭は決して弱い馬ではないので、要注意といえるかもしれません。
池添騎手の得意としているレース
近5年の宝塚記念では池添騎手が3回馬券になっていて、このレースとの相性が良いジョッキーとして評価出来ます。
阪神芝2200mに強いジョッキーは?
宝塚記念だけでなく、阪神の芝2200mで結果を出しているジョッキーも見てみたいと思いますので、下記のデータをご用意しました。
下記のデータは、2014年以降の阪神芝2200mでの騎手別の成績です。赤枠で囲んであるのは単勝適性回収値というもので、この2つ隣の単回値(単勝回収値)よりも信頼度が高い計算式で出された単勝の回収値です。
上のデータを見ると、池添騎手よりも相性の良い騎手が沢山います。2014年以降で一番勝っているのは川田騎手の5勝で、武豊騎手、岩田康成騎手の3勝となっています。
福永祐一騎手も複勝率が高いので、池添騎手以外で選ぶとすれば上のデータの1位から4位までのジョッキーに期待できそうです。
良血馬の血統がやはり強い
G1レースともなると、血統面でも良い血統の馬が勝つことが多いです。ディープインパクト、キングカメハメハ、ステイゴールド、ハーツクライといったサイアーランキング上位の血統で決まるレースです。
下のデータは、宝塚記念の過去10年の3着までの馬の血統データです。
これを見ると、良血馬が来ていることが分かります。サンデーサイレンス系が強いですが、意外なことにディープインパクト産駒は今まで一度も勝っていないのです。
ディープインパクト産駒よりもステイゴールドやキングカメハメハ産駒の方が結果を出しているようです。
サンデーサイレンス系の次にはロベルト系も強さを発揮しています。ちなみに今回はヤマカツエースの母父がロベルト系です。
下のデータは、今回の宝塚記念の出走リストの血統が分かるデータです。
前走の出走レースについて
次に前走でどんなレースを走った馬が強いかという事ですが、下のデータを見る限りでは天皇賞春、鳴尾記念、ヴィクトリアマイルを走った馬が強い事が分かります。
今回の登録リストの中で、上記を走った馬は下記9頭になります。
- キタサンブラック(天皇賞春1位)
- カレンミロティック(天皇賞春2位)
- シュヴァルグラン(天皇賞春3位)
- トーホウジャッカル(天皇賞春5位)
- フェイムゲーム(天皇賞春8位)
- サトノノブレス(鳴尾記念1位)
- ステファノス(鳴尾記念2位)
- マジェスティハーツ(鳴尾記念5位)
- ヤマカツエース(鳴尾記念6位)
枠順別の傾向
過去10年の宝塚記念のデータでは、下記の通り1枠と8枠の複勝率が高いです。勝率が高いのは6枠と8枠で外目枠の馬の勝率が良いようです。
脚質別の傾向
脚質別の成績も見てみましょう。下記のデータは、宝塚記念の過去10年の脚質別成績表です。
このデータでは、逃げ馬か先行馬の成績が良い事が分かります。比較的前の位置でレースできる馬が有利といえるでしょう。
阪神芝2200mに強い血統は?
宝塚記念でのデータだけでなく、阪神競馬場の芝2200mで強い血統を見てみましょう。下のデータは2014年以降のデータになります。
父系の血統
このデータでは、やはりキングカメハメハの成績が良いです。マンハッタンカフェやシンボリクリスエスもとても相性の良いコースといえそうです。
ただし、今回の出走リストではマンハッタンカフェ産駒とシンボリクリスエス産駒はいません。
ディープインパクト産駒に関しては、それほど成績が良くない事が分かります。宝塚記念でも1着は今まで無い事に納得できるデータといえますね。
宝塚記念ではキングカメハメハ産駒が中心になるかもしれません。今回キングカメハメハ産駒は下記の4頭がいます。
- ドゥラメンテ
- ヒットザターゲット
- ヤマカツエース
- ラブリーディ(昨年の覇者)
ただし、ディープインパクト産駒も1着が無いだけで宝塚記念では十分馬券になる産駒である事は忘れないで下さい。
母系の血統
次に母父の成績を見てみましょう。サンデーサイレンスは当然として、トニービンやダンスインザダーク、シンボリクリスエスを母父に持つ馬の成績が良いです。
今回の出走馬で、母父にサンデーサイレンス、ダンスインザダーク、トニービンを持っている馬は下記の3頭です。
- サトノノブレス(母父トニービン)
- ドゥラメンテ(母父サンデーサイレンス)
- ラブリーデイ(母父ダンスインザダーク)
スピード指数で比較
次に2つのスピード指数のデータを用いて分析していきましょう。
TARGETのZI指数で比較
まずはTARGETによるスピード指数を見てみましょう。斤量と書いてある右横のZIと書いてある数値がスピード指数の事です。
このデータでは、キタサンブラックの134がトップで、ドゥラメンテの131、シュヴァルグランの128、マリアライトの126、アンビシャスの124と続いています。
やはり有力馬は指数が高いですね。
KLANのスピード指数で比較
今度はKLANのスピード指数を見てみましょう。
この中で一番高いのはキタサンブラックの101、次に95を出しているドゥラメンテとラブリーデイ、マリアライトの94、ワンアンドオンリーの93となっています。
キタサンブラックがダントツの指数ですが、私個人的にはキタサンブラックよりもドゥラメンテの方が強いのではないかと思っています。
上がりタイムで比較
今度はレースの上がり3ハロンのタイムを比較してみましょう。下のデータは登録馬の近5走の上がりタイムです。
色が濃くなっている部分が、そのレースで上がりタイムが3位以内だったレースになります。薄くなっている部分は、そのレースで上がりタイムが4位以下だったレースです。
これを見ると、多くの馬が速い上がりを使える事が想像できます。
上のデータでは、アンビシャス、シュヴァルグラン、ステファノス、ドゥラメンテ、ラブリーデイ辺りが良い上がりを使える馬といえそうです。
まとめ
今回は本当に楽しみなメンバー構成になりましたね。現在の4歳世代は5歳や6歳世代より強い可能性があると思っています。
ドゥラメンテやキタサンブラック辺りが主役になりそうなイメージを抱いています。連覇を目指すラブリーデイも強いと思いますが、今回は4歳世代が勝つのではないかと思っています。
ただし、8歳馬のカレンミロティックや2頭の牝馬も不気味な存在といえます。
現時点で気になる馬をリストアップしてみました。
- ドゥラメンテ
- キタサンブラック
- アンビシャス
- カレンミロティック
- マリアライト
- ラブリーデイ
- サトノノブレス
現時点ではこの7頭でしょうか。どの馬が勝つのか本当に楽しみですね。皆さんも良かったら参考にしてみて下さい。
馬券戦略
※下記は6月25日22時更新
今回から馬券戦略として、私が購入予定の買い目を書いてみようと思います。ただし、もしこれをご覧頂いた方が同じ買い方をしてハズれても責任持てませんので、あくまで参考程度に見て下さいね。
実際の買い目
このレースは三連複フォーメーションの2-7-7の買い目25点にします。
まずは最終的な私の印です。
- ◎シュヴァルグラン
- ○アンビシャス
- ▲ドゥラメンテ
- △ラブリーデイ
- △カレンミロティック
- △フェイムゲーム
- △マリアライト
◎と○とフォーメーションの1列目にして、▲と△の合計5頭を2列目と3列目に入れます。
的中条件は、まずは◎と○の両方もしくはどちらかが3着以内になり、残りは印を付けた馬がいずれも3着以内にくれば的中です。
今回は人気馬のキタサンブラックを思い切って切りました。
当日は良馬場発表の可能性も少しありますが、今回の雨でパンパンの良馬場ではなく、荒れた馬場になると思います。
だから今回はスタミナがありそうなハーツクライや、ミスタープロスペクター系の血統が入っている馬を上位評価にしています。
牝馬も馬券に絡む可能性が高いレースなので、マリアライトも入れました。
良かったら参考にして下さい。