2016年7月10日に福島競馬場の芝2000mで開催される、第52回 七夕賞(G3)の予想をしてみたいと思います。

このレースは3歳以上のハンデ戦になります。月曜日時点では18頭の出走登録になっています。

新潟大賞典3着のシャイニープリンセスや、天皇賞春に出走したヤマニンボワラクテ等が出走予定です。

それでは過去の傾向を見ながらデータ分析していきたいと思います。

※下記は7月4日現在の暫定出走リストです

第52回 七夕賞の暫定出走リスト

七夕賞の過去の傾向

近5年の七夕賞のレース結果を見ながら傾向を分析していきましょう。

七夕賞の過去の傾向

配当性向

ハンデ戦という事もあってか、二桁人気の馬が馬券に絡む事も少なくありません。

昨年は8番人気と16番人気が馬券になった影響で、3連単の配当が100万馬券になりました。直近5回のレースで最も3連単配当が低かったのは、2011年の84,620円でした。

1番人気は過去5回中3回、2番人気は過去5回中2回しか馬券になっておらず、波乱含みのレース傾向にあるでしょう。

過去5年の血統傾向

次に過去5年のレースで3着以内になった馬の血統を見てみたいと思います。

父方の血統ではサンデーサイレンス系が多く、母父の血統でもサンデーサイレンス系やミスプロ系が多い印象です。

過去5年の血統傾向

前走の出走レースについて

次は、七夕賞で馬券になった馬は前走でどんなレースに出走していたかを調べてみました。

下のデータを見ると、重賞レースに出走していた馬が多いです。その中でも、鳴尾記念や東京新聞杯等です。

前走の出走レースについて

今回の出走登録リストを見ると、殆どの馬が前走で重賞レースを走っています。

枠順別の傾向

枠順別の成績も見てみましょう。全体的に内側の方が若干成績が良いです。

しかし、それほど極端な偏りは無いです。

枠順別の傾向

脚質別の傾向

脚質別の成績も見ていきたいと思います。このデータで明らかなのは、前で競馬をするほど勝率や複勝率が高いという事です。

脚質別の傾向

それぞれの脚質を見て、前で競馬が出来る馬を選ぶのも大事なレースといえそうです。

福島の芝1800mで強いジョッキーは?

福島の芝1800mの騎手別成績も見てみます。下のデータは2013年以降のデータです。

このデータの中で、一番右の列の「単適回値」か、その隣の「複回値」が100を超えているジョッキーを狙った方が良いです。

2013年以降の福島の芝1800mの騎手別成績

これを見ると、津村明秀、柴田大知、蛯名正義、江田照男騎手等の回収率が高いです。

現時点ではジョッキーは決定していないですが、このデータも参考程度に見てみて下さい。

福島の芝1800mで強い血統コンビは?

次に七夕賞と同じレース条件の福島競馬場の芝1800mの血統のコンビ別成績も見ていきましょう。

下のデータは2013年以降のデータになります。一番左の「順位」の右隣の「ワーク1×ワーク2」というデータに注目して下さい。

この列の左側の種牡馬の名前は父で、左側の〇〇系というのは母父の血統になります。

つまり、父と母父の血統の掛け合わせ別の成績です。

福島の芝1800mで強い血統コンビ

上のデータを見ると、父がシンボリクリスエスで母父がサンデーサイレンス系のコンビが2013年以降では4勝しています。回収率もまずまずの数字です。

それではこのデータの中で、今回出走登録している血統コンビと照らし合わせながら個別に評価していきましょう。

ディープインパクト×ヌレイエフ系

成績:0-1-0-2/3

複勝回収値:110

該当馬:アルバートドッグ・マーティンボロ

2013年以降では3回出走して2着が1回の成績です。複勝率は33.3%ですが、未勝利なので単勝適性回収値は0になっています。

マンハッタンカフェ×ヌレイエフ系

成績:0-0-0-3/3

複勝回収値:0

該当馬:アロマカフェ

2013年以降では3回出走してすべて着外となっています。今回はアロマカフェが該当するのですが、この過去3回もすべてアロマカフェ自身の出走データです。

ダンスインザダーク×ダマスカス系

成績:無し

複勝回収値:データ無し

該当馬:ウインリバティ

今回はウインリバティがこの血統に該当しますが、2013年以降ではダンスインザダークとダマスカス系の血統コンビの出走が無かったので、評価対象外になりました。

ダンスインザダークの種牡馬だけのデータを見たときは、1-2-4-22/29という成績です。

クロフネ×サンデーサイレンス系

成績:0-0-1-7/8

複勝回収値:500

該当馬:オリオンザジャパン

クロフネとサンデーサイレンス系のコンビでは8回出走して3着が1回となっています。

基本的に相性はあまり良くないですが、この時の3着は16番人気の馬だったので複勝回収値は500と高い数字になっています。

これをどう評価するかは皆さんにお任せします。

スパイキュール×サドラーズウェルズ系

成績:無し

複勝回収値:データ無し

該当馬:カンタベリーナイト

スパイキュールとサドラーズウェルズのコンビは2013年以降のデータは無かったので、サンデーサイレンス系×サドラーズウェルズ系のコンビでデータを抽出すると、0-0-1-4/5でした。

キングヘイロー×ファイントップ系

成績:無し

複勝回収値:データ無し

該当馬:クリールカイザー

キングヘイローとファイントップ系のコンビは出走データ無しでした。ちなみに父のキングヘイローを持つ産駒の成績は、1-0-0-7/8です。

キングヘイロー×ネイティブダンサー系

成績:1-0-0-1/2

複勝回収値:310

該当馬:シャイニープリンセス

2013年以降では2回の出走データがあり、この2回はいずれも今回出走予定のシャイニープリンセスが出走したものです。

今年の4月の福島民報杯では9番人気だったシャイニープリンセスが勝っています。この時のシャイニープリンセスの単勝オッズは21.5倍でしたが、見事に勝ちました。

ゼンノロブロイェ×ヌレイエフ系

成績:0-1-0-1/2

複勝回収値:230

該当馬:ステラウインド

ゼンノロブロイとヌレイエフ系の血統コンビは2013年以降2回出走して2着が1回あります。

今回出走予定のステラウインドが昨年の七夕賞で2着となったデータが含まれています。

ステラウインドは昨年の七夕賞では8番人気でしたが、2着と健闘しました。

ディープインパクト×ミスタープロスペクター系

成績:2-1-1-6/10

複勝回収値:60

該当馬:ダコール

この血統の組み合わせは勝率2割、複勝率が4割と比較的高めの確率があります。

ただし、4回馬券になっている馬はすべて3番人気以上の人気馬だったので、この血統だから強いという訳ではなく、ただ単にその馬の能力自体が高かっただけという見方も出来ます。

ステイゴールド×ネイティブダンサー系

成績:0-0-0-2/2

複勝回収値:0

該当馬:ナカヤマナイト

ステイゴールドとネイティブダンサー系の組み合わせは近年では2戦しかなく、2戦共に馬券になっていません。

ブライアンズタイム×ミスタープロスペクター系

成績:0-0-0-2/2

複勝回収値:0

該当馬:バーディイーグル

これも2013年以降では2戦して共に着外というデータになっていて、特別相性の良い血統コンビとはいえない状況です。

チーフベアハート×サンデーサイレンス系

成績:2-1-1-0/4

複勝回収値:195

該当馬:マイネルラクリマ

過去4戦してすべて3着以内になっていて、2013年以降の複勝率は100%になっています。

複勝回収率も195と高いので、このコースでは魅力的な血統コンビだと思います。

ハーツクライ×ボールドルーラー系

成績:1-0-0-1/2

複勝回収値:80

該当馬:マジェスティハーツ

過去2戦で1着が1回と着外の1回あります。マジェスティハーツ自身は2年前の福島記念で4番人気で10着になっています。

グラスワンダー×サンデーサイレンス系

成績:0-0-1-1/2

複勝回収値:95

該当馬:メイショウカンパク

グラスワンダー産駒は2013年以降16回走って3着が1回と相性は良くないです。グラスワンダーとサンデーサイレンス系でみても、それほど魅力的なデータにはなっていません。

ハーツクライ×サドラーズウェルズ系

成績:2-1-1-3/7

複勝回収値:170

該当馬:メイショウナルト

複勝率が57%と高く、複勝回収値も170と高くなっています。メイショウナルト自身も2年前の七夕賞の優勝馬であり、昨年もクビ差の4着と福島の2000mを得意としています。

キングカメハメハ×ノーザンダンサー系

成績:1-0-1-0/2

複勝回収値:555

該当馬:ヤマニンボワラクテ

この血統コンビの2戦は、今回出走予定のヤマニンボワラクテ自身のもので、2年前の500万下クラスでは10番人気で1着、今年4月の福島民報杯では2番人気で3着と2回とも馬券になっています。

ヤマニンボワラクテ自身がこのコース条件に合っているのかもしれません。

メイショウサムソン×サンデーサイレンス系

成績:0-2-0-8/10

複勝回収値:155

該当馬:ルミナルウォリアー

メイショウサムソンとサンデーサイレンス系のコンビでは10回走って2着が2回だけとなっています。

スピード指数で比較

次にスピード指数で比較してみましょう。

KLANのスピード指数で比較

私が普段参考にしているKLANの有料サービスで見る事が出来るスピード指数のデータを記載します。

下のデータは指数87以上をハイライト表示させています。

スピード指数で比較

これを見ると、近5走ではナカヤマナイトの96がトップで、メイショウナルトの95、ヤマニンボワラクテの92と続いています。

上がりタイムで比較

次に近5走の上がり3ハロンのタイム比較表です。

ハイライト表示になっているのは、そのレースで上がりタイムが3位以内の場合にハイライト表示されます。

上がりタイムで比較

これを見ると、ヤマニンボワラクテは3戦連続で上がり最速でレースをしています。

オリオンザジャパンも近3層では上がりタイムが上位でレースをしています。

今回のレースでは前の位置で競馬が出来る馬の方が有利なので、この上がりタイムがどれだけ予想に強い影響を及ぼすかは微妙かもしれません。

まとめ

現時点で気になる馬をリストアップしてみました。今回はスピード指数父と母父の血統コンビの2つをメインファクターにしました。

  • ステラウインド
  • シャイニープリンセス
  • ダコール
  • マイネルラクリマ
  • メイショウナルト
  • ヤマニンボワラクテ

現時点ではこの6頭が気になる存在です。

皆さんも良かったら参考にして下さい。

馬券戦略

※下記は7月10日0時更新

このレースは三連複フォーメーションの2-7-7の25点で勝負したいと思います。

下記が最終的な私の印です。

  • ◎シャイニープリンセス
  • ○ダコール
  • ▲マジェスティハーツ
  • △マイネルラクリマ
  • △メイショウナルト
  • △ヤマニンボワラクテ
  • △バーディーイーグル

◎と○を三連複フォーメーションの1列目にし、▲以下の5頭を2列目と3列目にいれた形の25点になります。

具体的には、④⑯-①③⑥⑦⑨-①③⑥⑦⑨というフォーメーションです。

皆さんも良かったら参考にして下さい。

同時期に開催されるレースの予想

同時期に開催される他のレースの予想もしていますので、良かったらご覧下さい。


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