歴史的な名牝のウォッカを輩出したタニノギムレット。産駒はコンスタントに活躍しており、サイアーランキングでも20位前後と確かな実績を残しています。

そんなタニノギムレットのデータを分析しながら見ていきましょう。

タニノギムレットのプロフィール

2歳の8月に札幌のダートでデビュー。このデビュー戦ではレアパールに敗れて2着となる。

12月の未勝利戦で、2着に7馬身差の大差を付けて圧勝して初勝利。

3歳1月のシンザン記念で重賞初勝利を飾ると、続くアーリントンカップとスプリングステークスも勝ち、重賞3連勝を果たす。

クラシック戦線の主役になり、皐月賞では1番人気に推される。レースでは、ノーリーズンに敗れて3着となる。

次戦のNHKマイルカップでも1番人気になるが、テレグノシスに敗れてここでも3着に終わる。

5月のダービーでも1番人気でレースに臨むことになったが、このレースではシンボリクリスエスを破って見事クラシックホースとなった。

その後に屈腱炎を発症して、道半ばで引退することとなった。引退後は種牡馬となる。

産駒初年度には、G1を7勝した名牝のウォッカを輩出して一躍注目を浴びた。

その後も毎年のように優秀な産駒を送り出していたが、近年は当初ほどのインパクトに欠ける産駒になっている印象が強い。

それでも毎年ランキング30位以内をキープしているというのは立派である。

サイアーランキングの推移

  • 2015年:24位
  • 2014年:24位
  • 2013年:20位
  • 2012年:18位
  • 2011年:18位

種付け料

50~80万円

代表産駒

ウォッカ、ヒラボクロイヤル、スマイルジャック、タニノハイブリッド等

血統

タニノギムレットの血統表

父のブライアンズタイムは、三冠馬のナリタブライアンなどの数々の名馬を輩出して一時代を築いた大種牡馬。

母のタニノクリスタルは、オープン特別のアネモネステークスを勝って、G3のサファイアSでも3着になった実績がある。

母系を見ると、叔父に朝日チャレンジCや北九州記念を買ったタニノスイセイ、従兄弟にダイヤモンドS3着のタニノエタニティらがいる。

タニノギムレット産駒のデータ

次にタニノギムレット産駒の成績を見ていきましょう。これからご紹介するデータは2014年1月1日から2016年6月15日までのデータを基に分析していきます。

場所別(芝コース)

場所別の勝率(芝)

タニノギムレット産駒が最も得意としている芝のコースは函館です。勝率自体は特別高いわけではないですが、連対率や複勝率がとても優秀な数字をだしています。

他には、中京競馬場でも単勝回収値が高いのも覚えておいてほしいです。

逆に苦手なコースは、福島、東京、阪神で成績が良くないです。

場所別(ダートコース)

場所別の勝率(ダート)

ダートでは、福島競馬場との相性が最も良く、複勝率が22%を超えています。新潟は中京でも狙っても面白いと思います。

ダートで苦手なコースは、札幌、東京、京都ではあまり成績が良くないようです。

クラス別(芝コース)

クラス別成績(芝)

クラス別の成績では、オープン特別クラスでの成績が一番良いです。特に複勝率が高いので、タニノギムレット産駒のオープン特別クラスでは是非狙ってみてほしい馬券です。

重賞レースのレベルになると、少し分が悪くなってしまいます。馬券を買うならオープンまでの方が良いと思います。

クラス別(ダートコース)

クラス別成績(ダート)

ダートになると、1600万下クラスまでならお勧めできますが、オープン特別クラス以上になると厳しい結果になりそうです。

距離別(芝コース)

距離別(芝コース)

距離別の成績を見ると、芝のレースでは長距離になった方が力を発揮できる産駒が多いです。短距離よりも2000m以上のレースでは、回収率が高いのが特徴です。

距離が短いと勝率がかなり低くなるので注意して下さい。

距離別(ダートコース)

距離別(ダートコース)

ダートでは芝とは違って短距離での成績が一番良いのが不思議です。タニノギムレット産駒をダートで買う場合は、短距離に絞った方が良いです。

馬場状態別

タニノギムレット産駒の馬場状態別成績

馬場状態別では、基本的に芝であればどんな馬場でも大丈夫です。強いて言えば、馬場が乾いている方が連対率が高いです。不良馬場になると信頼度が落ちます。

ダートでも良馬場か稍重程度までの方が良いと思います。ダートで重馬場以上になると、かなり厳しい数字になっています。

性別と年齢別

次に牡馬・セン馬と牝馬の年齢別の成績を分析してみましょう。下の2枚のデータがありますが、上が牡馬・セン馬、下の画像データは牝馬になります。

タニノギムレット産駒の牡馬・セン馬の年齢別成績

牡馬・セン馬の年齢別成績

ますは牡馬とセン馬から見ていきましょう。2歳戦からそれなりに走れる産駒で、ピークは3歳後半から5歳後半までといえます。

牝馬より牡馬の方が明らかに成績を残しているのも特徴のひとつです。

タニノギムレット産駒の牝馬の年齢別成績

牝馬馬の年齢別成績

牝馬になると、成績にムラが大きくて特徴がつかみにくいです。ひとつはっきりしているのは、牝馬は牡馬よりも信頼度が落ちるという事です。

上のデータで連対率や複勝率を牡馬と比較しても、牝馬の馬券は買いづらいと思ってしまうと思います。

タニノギムレット産駒の馬券の買い方

芝のレースであれば長い距離のレースを、ダートであれば短距離で買うべき産駒だと思います。特に芝の2500m以上のレースでの回収率が素晴らしいので、長距離レースではマークした方が良いでしょう。

芝であれば函館や中京が狙い目で、ダートでは福島で狙ってみてほしいです。

牝馬よりも牡馬の成績が安定していて、3歳後半から6歳まで長期間にわたり走れる産駒が多いのも長所です。

馬場状態は、芝もダートも良馬場か稍重までの方が良い傾向にあります。


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