4月30日に京都競馬場で開催される第155回 天皇賞(春)(G1)の予想をしてみたいと思います。
今年は、キタサンブラックとサトノダイヤモンドという2強が参戦予定で、他にもゴールドアクターやシュヴァルグラン、シャケトラ、ディーマジェスティ、レインボーライン等の好メンバーが揃いました。
現時点では、19頭が出走登録しています。
今回の目次
天皇賞(春)の過去の傾向
過去10年の天皇賞・春のデータを分析していきましょう。
人気別の成績
まずは人気別の成績から。過去10年で1番人気になった馬は1度も勝てていないことが意外です。
2着も一度もなく、3着が1回だけと非常に悪い成績になっています。
1番良いのは2番人気の馬で、5-1-1-3という1番人気とは対照的に素晴らしい結果を出しています。
回収率を考えれば、1番人気以外の馬を本命にするという考え方も面白いかもしれません。
単勝オッズ別の成績
次に単勝オッズ別での成績も見てみましょう。
下記のデータを見ると、単勝オッズで4倍未満の馬は一度も連対しておらず、4倍から7倍未満辺りの馬を狙うと高い回収率が見込めます。
キタサンブラックとサトノダイヤモンドの2頭が人気を分け合うでしょうから、データ上では、この2頭のどちらかが飛ぶ可能性もあるかもしれません。
しかし、個人的にはこの2頭は両方とも馬券圏内になりそうなイメージなのですが・・。
年齢別の成績
次に年齢別の成績です。下記のデータを見ると、4歳から6歳までの馬が勝利しています。
7歳以上の馬では勝ちきるまでは厳しく、良くても2着までというデータです。
今年の出走馬の年齢を見ても、7歳以上の馬から勝ち馬は出ないでしょう。
枠順の傾向
天皇賞・春のレースでは、1枠が素晴らしい成績を出しています。1枠と2枠の複勝回収率が素晴らしく、人気薄でもこの内枠に入れば穴を開ける可能性があるでしょう。
逆に外枠になると、回収率や複勝率も不利になります。
種牡馬別の傾向
次に過去10年の春の天皇賞で、今回の出走メンバーの種牡馬別の成績も調べてみました。
このデータを見れば分かりますが、ディープインパクト産駒は今までこのレースでは一度も勝てていない事が分かります。
このレースで相性が良い種牡馬は、ステイゴールド、マンハッタンカフェ、ブラックタイド(キタサンブラック)産駒です。
今年は、サトノダイヤモンドやディーマジェスティらがディープインパクト産駒なのですが、今年はディープインパクト産駒の勝利があるのでしょうか。
前走のレース傾向
今度は前走レース別の成績です。前走でどのレースを使ってきた馬の成績が良いかというデータになります。
下のデータを見て頂くと、前走で日経賞・阪神大賞典・大阪杯・京都記念の4つのレースのいずれかを使ってきた馬の成績が良い事が分かります。
他のレースを使ってきた馬では殆ど馬券になっておらず、基本的には上記の4つのレースを走ってきた馬を中心に考えた方が良いと思います。
そして、下のデータは、上記の4つのレース(日経賞・阪神大賞典・大阪杯・京都記念)で、その時に何着になったかを調べたデータになります。
このデータでは、4つのレースで1着か2着になった馬の成績と回収率が高いです。
つまり、日経賞・阪神大賞典・大阪杯・京都記念のレースで2着以内だった馬が予想の基本と考えるべきだと思います。
今回のレースでは、下記の4頭の馬が該当します。
- キタサンブラック(大阪杯1着)
- サトノダイヤモンド(阪神大賞典1着)
- シュヴァルグラン(阪神大賞典2着)
- シャケトラ(日経賞1着)
スピード指数で比較
ここからはスピード指数での比較になります。
TARGETのZI指数で比較
まずはTARGETのスピード指数から。このデータでは、キタサンブラックの135が一番高く、次に131のサトノダイヤモンド、124のシャケトラ、123のアルバート、121のシュヴァルグランと続いています。
KLANのスピード指数で比較
KLANの指数も見てみましょう。KLANでは、102の指数を記録しているキタサンブラックとゴールドアクターが一番高いです。
次に101を出しているサトノダイヤモンド、99のシュヴァルグラン、96のトーセンバジル、95のディーマジェスティとタマモベストプレイ、スピリッツミノルとなっています。
予想オッズ
netkeiba.comさんの予想オッズです。
キタサンブラックとサトノダイヤモンドの差が殆ど無い状態のオッズになっています。
レース直前にならないと、どちらが1番人気になるか分からない様な感じですね。
まとめ
このレースでは、キタサンブラックとサトノダイヤモンドが1番人気と2番人気で圧倒的なオッズになると思われます。
この2頭が共に馬券に絡むと配当がかなり低くなりそうな感じですが、だからといってどちらかを切る度胸も私には無いです。
ここは素直に2頭が馬券にからむ前提で予想する方向です。
他に気になる馬はゴールドアクターです。
この馬の取捨に迷いそうです。昨年の天皇賞でも良くなかったので、この距離自体が向かない可能性はありますが、今回は人気薄になる可能性があるので逆に狙ってみたい衝動に駆られます。
3番人気や4番人気なら消そうと思っていますが、7番人気とか8番人気とかになるのであれば、馬券を買うかもしれません。
枠順等も考慮しながら、色々予想していきたいと思います。
馬券戦略
※4月29日22時更新
今回は、キタサンブラックとサトノダイヤモンドの2強対決といわれていますが、馬券を考えると、この2頭で1,2着の馬券を買うのは配当的に面白くないです。
枠順を考えると、キタサンブラックを◎して、サトノダイヤモンドは△にした三連単フォーメーションにしようと思います。
最終的な印は下記になります。
- ◎③キタサンブラック
- 〇①シャケトラ
- ▲⑥シュヴァルグラン
- ☆⑫ゴールドアクター
- △⑦アルバート
- △⑩アドバイヤデウス
- △⑮サトノダイヤモンド
- △⑯レインボーライン
本命はキタサンブラックにします。レース展開と枠順を考えると、サトノダイヤモンドよりキタサンブラックを優先することにしました。
実力的にはサトノダイヤモンドの方が上の可能性もありますが、外枠から内枠のキタサンブラックを捉えるのは難易度が高いと思われます。
配当を考えてサトノダイヤモンドは3着固定で買います。
馬券の買い目は三連単フォーメーションで、③-①⑥⑫-①⑥⑦⑩⑫⑮⑯(18点)と1列目と2列目を入れ替えた①⑥⑫-③-①⑥⑦⑩⑫⑮⑯(18点)の合計36点で勝負したと思います。
良かったらみなさんも参考にしてみて下さい。
予想結果とレース回顧
※4月30日22時更新
本日の天皇賞が終わりました。
結果的にはキタサンブラックがディープインパクトのレーコードタイムを更新し快勝。2着と3着も人気馬で三連単は一応的中しました。
出来ればアドマイアデウスが3着になってくれればそれなりの配当になったので、サトノダイヤモンドの3着は馬券的には残念でした。
それにしてもキタサンブラックは素晴らしい強さですね。
この先行力とスタミナなら凱旋門賞も期待したくなりますね!
次走は宝塚記念を予定しているようなので、ここでも最有力となるでしょう。