2012年には地方競馬の2歳リーディングサイアーに輝いたタイムパラドックス。自身も産駒もダート色が強い血統です。
タイムパラドックス自身はジャパンカップダートやJBCクラシックを連覇していて、ダートでの実績が素晴らしいです。
そんなタイムパラドックスのデータを分析してみたいと思います。
今回の目次
タイムパラドックスのプロフィール
タイムパラドックスは現役時代に通算50戦のキャリアを誇り、そのうち49戦がダート戦。3歳の春の新馬戦でデビューし、8歳の終わり頃までダートで活躍した。
6歳時に平安ステークスで重賞を初めて勝つと、ジャパンカップダートではアドマイヤドンという強豪馬を破ってG1を初めて制した。
7歳になると、川崎記念(川崎競馬場)、帝王賞(大井競馬場)、JBCクラシック(名古屋競馬場)の3つの交流重賞を制し、東京大賞典で3着、かしわ記念で2着と活躍した。
8歳になっても衰え知らずで、JBCクラシックの連覇を果たしてG1で5つのタイトルホルダーとなった。
6歳以降に参戦したダートG1の回数は18回あり、その中で6着以降になったのはたった2回という素晴らしい安定感を発揮した。
9歳から種牡馬入り。タイムパラドックス自身は晩成傾向にあったが、産駒は早い段階から活躍を始める。
2012年には、サウスヴィグラスを上回って地方の2歳リーディングサイアーに輝いた。
2015年は地方リーディングランクで4位になり、総合でも30台と順位を上げてきている。
サイアーランキングの推移
- 2015年:38位
- 2014年:48位
- 2013年:45位
- 2012年:53位
- 2011年:83位
種付け料
30万円
代表産駒
インサイドザパーク、ソルテ、ゴールドブラザー、オウマタイム、タイムズアロー、エイコーンパス等
血統
父のブライアンズタイムは、芝でもダートでも大物の産駒を輩出する事が出来る名種牡馬として名高い。
タイムパラドックスはフリオーソと同じくダートで活躍した。
母のジョリーザザは、フランスで4勝の実績の持ち主で、母系の従兄弟に天皇賞春や有馬記念を制したサクラローレル、イタリアのグランクリテリウムを勝ったスチーマーダックらがいる。
タイムパラドックス産駒のデータ
次にタイムパラドックス産駒の成績を見ていきましょう。これからご紹介するデータは2014年1月1日から2016年6月28日までのデータを基に分析していきます。
場所別(芝コース)
タイムパラドックス産駒はダート専門と言っても良い位で、2014年以降の芝のレースの出走回数がかなり少ないです。
上のデータを見ても、全部で53回しか出走していないので、芝のデータは無いに等しいといっても良いでしょう。
馬券になっているのも、中山競馬場だけでそれ以外の競馬場では一度も馬券になっていません。
場所別(ダートコース)
ダートの出走回数は多いですが、競馬場によって回収率に大きな違いがあります。
回収率が高いのは、札幌、函館、福島、中京の4つです。これら4つの競馬場での単勝適性回収値はすべて100以上になっています。
特に安定しているのは中京競馬場で、勝率は15.4%、複勝率が33.3%と高いです。札幌の確率も高いですが、データのサンプル数が少ないので中京競馬場のデータの方が信頼できます。
苦手なコースは、新潟、東京、中山の3つです。新潟では2014年以降未勝利ですし、中山でも61回出走して1回しか勝てていません。
クラス別(芝コース)
次にクラス別の成績を見てみましょう。まずは芝からですが、出走数が少ないのであまり参考にならないデータになってしまいました。
2014年以降は2着と3着が2回ずつマークしています。いずれも1000万下クラスでの成績になっています。
最初の競馬場別のデータと合わせてみると、唯一馬券になっている中山競馬場の1000万下クラスでしか馬券になっていない事が分かります。
クラス別(ダートコース)
ダートでの成績を見ると、新馬戦での成績が良くないです。普通は新馬戦や未勝利戦での成績が良いのですが、タイムパラドックス産駒は新馬戦を苦手としています。
一番良いのは、500万下クラスでの成績で、単勝回収率と複勝回収率がいずれも100以上になっているので、500万下クラスでのダートであれば狙い目だと思います。
距離別(芝コース)
続いて距離適性を見てみましょう。芝のレースでは53戦しかデータがないのでなんともいえないのですが、1400mから1600mまでのレースで4回だけ馬券になっています。
それ以外の距離では一度も馬券に絡んでいません。
距離別(ダートコース)
ダートでのデータを見た場合、最も回収率が高いのは2100mから2400mまでの距離のレースです。
この距離のレースは勝率や9.1%、連対率が22.7%、複勝率が40.9%もあります。
マイル戦は以外にも勝率が一番低く、回収率も苦戦傾向にあります。
馬場状態別
馬場状態別にも見てみましょう。芝のレースではサンプル数の関係で評価対象外としたいと思います。
ダートでの馬場状態別の成績で最も単勝適性回収値が高いのは不良馬場の133、次に重馬場の104と続いています。
ダートでは馬場が悪くなればなる方が回収率が高い傾向にあります。だからといって良馬場が悪いわけではありません。
良馬場でも十分走れる産駒だと思います。
性別と年齢別
次に牡馬・セン馬と牝馬の年齢別の成績を分析してみましょう。下の2枚のデータがありますが、上が牡馬・セン馬、下の画像データは牝馬になります。
性別の成績では明らかに牡馬の方が優勢です。上の牡馬・セン馬のデータの複勝率の部分を牝馬と比較しても牡馬の方が高い数字になっています。
ピークを迎えるのは3歳後半から5歳前半までと、競走馬として妥当なデータになっています。
牝馬の場合は牡馬と比較しても勝率や複勝率に大きな違いがあります。2歳時と5歳時、6歳時には一度も勝てていません。年齢別に見ても、5歳以降は厳しいので4歳までの牝馬を買うようにしましょう。
タイムパラドックス産駒の馬券の買い方
タイムパラドックス産駒の馬券を買う場合は、芝よりも圧倒的にダートで買うべき馬券です。芝は2014年以降未勝利ですし、回収率も良くありません。
ダートでも苦手な競馬場があり、新潟、東京、中山では成績が良くないのでこれらの競馬場で買う時は割り引いてみた方が良いです。
距離に関しては、2500mを超えない距離であれば長い距離ほど単勝適性回収値が高い事を念頭に入れておいて下さい。
馬券を買う時は牝馬よりも牡馬の産駒の馬券を買うことを推奨します。牝馬は明らかに信頼度が落ちるし、成績にムラがある場合が多いです。