東海ステークスは中京競馬場のダート1,800Mで開催される重賞レースで、今年で33回目の開催になります。2011年以降の5回のレースを振り返ってみると、2012年のレースの三連単が159,380円になったのが最高配当で、大穴が来る様なレースにはなっていません。ここ2年は1番人気が1着に来ています。
この直近5回で10番人気以降の馬が3着以内に入ったのは2012年の11番人気のサイレントメロディだけで、他は9番人気が最も人気薄で馬券に絡んだ程度です。ダートでのレースなので、追い込み馬よりも先行・差し馬の方が良い結果を出しています。
昨年勝利したコパノリッキーはスタートで2番手辺りの先行団を走り、最終コーナーでトップに立つとそのまま後続を引き離し、2位のグランドシチーに4馬身もの大差を付けて勝利しました。直近5回で追い込み馬が結果を出したのは、昨年3着になったインカンテーションだけです。このページでも2010年以降の中京競馬場のダート1,800Mで、オープンクラス以上のデータを見ながら分析してみましょう。
父系の種牡馬の傾向と分析
まず、下のデータを見てみるとキングカメハメハ産駒だけが2勝しています。しかし、出走頭数が多いので勝率自体はあまり高くありません。単勝回収値も54と低い数字になっているので、キングカメハメハと言うだけで馬券が買われ、人気の割には馬券に絡んでいないという証拠でもあります。
逆に勝率や複勝率が高いのはフレンチデュピティやスペシャルウィーク、スズカマンボになっています。キングカメハメハ産駒は勝率が8%と低いので馬券を買うのを迷ってしまうかもしれませんが、過去3年の東海ステークスのレース結果を見れば、有力候補に変わりはないとご理解いただけると思います。その証拠が下のデータです。このデータは過去3回の東海ステークスの3着以内に入った馬のデータです。2013年以前は中京競馬場ではなく、京都競馬場で行われ、さらに距離が1,900メートルだったので、このデータからは除外してあります。
上のデータを見てみると、キングカメハメハ産駒は3年連続馬券に絡んでいることがわかります。優勝こそしていませんが、馬券に絡む可能性は十分にあると見ていいでしょう。ダートに強い血統であるゴールドアリュールも要注意だと思います。
母系の血統の傾向と分析
母方の血統に関しては、チェロキーランや、フジキセキ、ミシル等が単勝回収値が高く期待できるのではないでしょうか。東海ステークスのレースに限って言うと、父方の血統の所で説明した画像をご覧頂くと分かると思いますが、ティンバーカントリーやマキャベリアン、フォーティナイナーが目立ちます。これらはミスタープロスペクター系(ミスプロ系)で、ダートに強い血統でもあるので頭の片隅に入れておいてください。
上のデータにあるアスリートやミシルもミスプロ系に属しています。背景色が黄色の馬はすべてミスプロ系になります。
騎手別の成績を見る
騎手別の成績を見てみると、ルメールやデムーロ騎手の単勝回収値が高いです。他にも池添騎手も単勝回収値が高く、期待できるのではないでしょうか。
武豊騎手も安定した成績を残していますが、単勝回収値の41となっているので、人気ほどは馬券に絡んでいないというのが現状です。やはり、ここでも外国人騎手は有力な選択肢になると思われます。
人気別の成績を見る
人気別成績では、12番人気で1度優勝がありますが、それ以外は10番人気以降で馬券に絡む確率はかなり低いというデータになっています。単勝馬券を狙うとすれば、5番人気以降の馬は少しリスクがあるかもしれません。
9番人気で優勝した馬は、昨年12月に行われたチャンピオンズカップでデムーロ騎手が騎乗したサンビスタでした。ここでも外国人騎手の強さが発揮されたデータが表されてます。
前走の距離別成績を見る
前走距離別で見てみると、前走2,000メートルを使った馬が1番勝率が高いという結果になっています。ただし、連対率や複勝率に関しては前走が1,900メートルを使った馬の方が高いです。
2,100メートルを使ってるのも確率は悪くない。前走1,600メートルを使ってるのもそれほど成績が悪いわけではないので、前走1,600から2,100までを使った馬が有力候補になるでしょう。 1,200 や1,400という短距離からの距離延長は1回も馬券に絡んでいません。
枠順別成績を見る
枠順に関しては、4枠18枠が勝率の高いが複勝率を見ればそれほど極端な差がないので、かなり意識しなくてもいいかもしれません。
ただし、コースを1周するのでコーナーが4つあり、内側にいる方が距離的には少し有利だと思います。スタートをうまく決めて先行集団で内側を走る展開になる馬が有利になると思います。これは展開次第で変わるので何とも言えません。
調教師別の成績を見る
調教師に関しては安田隆行調教師や高木登調教師、五十嵐忠調教師の勝率が高いです。少し意外なのは、池江調教師との相性が良くないようです。8回出走して連対したのは1度だけです。
まとめ
京都競馬場のダート1,800は、同じ距離では国内屈指の高速コースになっていてタイムが出やすい。つまり、 逃げ馬や先行馬がそのまま前残りでゴールするケースも少なくありません。しかし、この傾向は上級クラスになればなるほど逆で、上級クラスではハイペースになりやすいので逆に差し馬が決まることもあります。
東海ステークスの直近3回のデータでは、逃げ馬は1頭も馬券に絡んでいないのです。先行馬と差し馬が殆どという結果になっています。流石に追い込み馬はリスクがあるので、狙い所は先行・差し馬が妥当な予想になると思います。