今回の目次
東京競馬場芝1,600Mのコースの特徴
東京競馬場の芝1600Mはスタートが2コーナー辺りからスタートします。向こう正面の入り口からスタートし、3コーナーと4コーナーの2つのコーナーを曲がって最後の直線の勝負コースです。
3コーナーの手前辺りから下り坂になるので、スピードが出やすくなり競走馬は休む時間帯が少ないので、スタミナの要素も大事になると思います。スピードを持続できる馬が有利でしょう。
種牡馬別では、シンボリクエスエスが狙い目になるでしょう。この馬は有馬記念を制覇したことのある馬なので、スタミナはあるでしょう。
ただし、条件別に見て見ると種牡馬の傾向が違ってきます。このページでは、2010年から2016年1月までの東京芝1600Mで開催された条件別のデータを見ていきましょう。
新馬・未勝利クラス(2010年~2016)
新馬戦・未勝利戦ではどの種牡馬の血統を買うのが良いか?
新馬戦や未勝利戦の場合は、ディープインパクト産駒の勝率が高いです。複勝率も高いので、このクラスでは狙い目になるでしょう。
ただし、単勝回収値が低いので過剰人気気味になってしまっています。単勝回収値が高いおいしい馬券を狙うならステイゴールドやシンボリクエスエスも良いと思います。
他にはタイキシャトル産駒も勝率が良いので、穴を開けるかもしれませんね。
新馬戦・未勝利戦の母系の血統は?
母父の血統では、サンデーサイレンスは別としてウッドマンの勝率が高いです。ウッドマンとエルコンドルパサーはミスプロ系なので、この系統を狙うのも良いかもしれません。
勝率だけならストームキャットの血も高い勝率があるので、覚えておきましょう。
新馬戦・未勝利戦の騎手の成績は?
騎手別では、三浦騎手、北村宏司騎手、戸崎圭太騎手が安定感があります。単勝回収値が高いのは横山騎手や内田博幸騎手のベテラン勢です。
未勝利戦の前走着差
未勝利戦の前走着差別の成績を見て見ましょう。やはり、前走で着差がほとんどない馬の勝率が28%と高いです。複勝率も60%近くあるので、このような馬を狙うのがスタンダードです。
ただ、どうしても人気が高くなってしまうので、あえて違う馬を軸にする事もありますが、未勝利戦では、前走で好走した馬を軸にした方が確率は良いと思います。
未勝利戦の前走距離別の成績
前走にどの距離を使った馬の成績が良いかを見ると、1500Mを使った馬の勝率が高いです。前走が2200Mを走った馬も良いですね。
前走が1500から2200までの距離を使った馬をベースに考えていきましょう。
新馬戦・未勝利戦の枠順別の成績
枠順別では、得に大きな違いはないようです。勝率や複勝率も極端な偏りはないです。強いて言えば、3枠の勝率が一番高いようです。複勝率も一番高いですが誤差の範囲といえると思います。
新馬戦・未勝利戦の脚質別成績
脚質別では、先行馬の成績が良いです。その次に良いのは逃げ馬です。スタミナがある血統で、逃げ馬であれば十分勝負できる可能性があります。
ただし、上級クラスになると逃げ馬は厳しい傾向になります。このような下級クラスだからこそ逃げでも通用する時があるのだと思います。
500万以下クラス(2010年~2016)
500万クラスではどの種牡馬の血統を買うのが良いか?
新馬戦・未勝利戦と違うのはハーツクライの勝率が違う事です。500万クラスの方が勝率も単勝回収値も高くなるのが特徴です。
さらにファルブラヴ産駒も相性が良いという結果になっています。キングヘイローやロージズインメイも注目だと思います。
500万クラスの母系の血統は?
母父だとサクラユタカオーやキングマンボ系の血が入っていると相性が良いと思われます。得にキングマンボが母父の場合は注目だと思います。
500万クラスの騎手の成績は?
騎手別では、引き続き横山騎手も良いですし、一番勝率と複勝率が高いのがルメール騎手です。このクラスでルメールが騎乗するという事だけで人気になります。
500万クラスの前走着差
前走着差を見ると、前走で0.6秒から0.9秒の大差で勝った馬よりも、同じクラスで前走走って惜敗した馬の方が成績が良いのが分かります。
下のクラスで勝ったからといって、上のクラスでもすぐに勝てるとは限らないという事ですね。
500万クラスの前走距離別の成績
一番勝率が高いのは前走で1700を走った馬です。次に高いのは1800を使った馬で、同距離の1600を使った馬よりも良い成績を残しています。
このデータを見ると、前走で1400から2000までの距離を走った馬の範囲で馬券を考えた方が良いでしょう。
500万クラスの枠順別の成績
枠順別では、2枠の成績が一番良くて、3枠の勝率が極端に悪いです。4枠の勝率も低いので、中の枠よりも内枠か外枠の端に近い所からスタートするのが比較的良い結果を残しています。
500万クラスの脚質別成績
脚質別では、中団で競馬して最後の直線で差す馬の成績が下のクラスより上昇しているのが分かると思います。
最後方で追い込み一気の馬の成績も少しだけ良くなる傾向にあります。
1000万~1600万以下クラス(2010年~2016)
1000万~1600万以下クラスではどの種牡馬の血統を買うのが良いか?
クラスが1000万クラスに上がると、ダイワメジャーやシンボリクリスエスの勝率が上がります。しかし、シンボリクリスエスは単勝回収値が100を下回っているので、過剰人気気味なのが分かります。
他にもアグネスタキオンやフジキセキ産駒もオススメ出来るのではないでしょうか。
1000万~1600万以下クラスの母系の血統は?
母父の血統では、セルカークがとても相性が良いです。セルカークを母父に持つ馬がいれば必ずマークした方が良いと思います。
セルカーク自体は2013年に亡くなってしまっているので、すでにこの血を持っている馬は少ないですが、もしいたら要注意です。
1000万~1600万以下クラスの騎手の成績は?
このクラスでは横山騎手が過剰人気になっています。新馬戦や500万クラスでは横山騎手はおいしい馬券だったのですが、1000万クラスになったら人気が高くなりすぎてしまっています。
このクラスで騎手優先で選ぶとすれば、戸崎圭太騎手か福永祐一騎手になるでしょう。二人の複勝率や単勝回収値が安定しているのでオススメ出来ます。
1000万~1600万以下クラスの前走着差
このクラスまで上がってくると、下級クラスとは少し違い、前走で0.3秒から0.5秒の差を付けて勝ってきた馬の成績が良いです。
下級クラスでは力の差がハッキリ出るので、すぐ下のクラスで圧勝したとしても、クラスが上がると苦戦することが多いですが、クラスが上がる毎に前走で勝った馬が次のクラスでも勝てる確率が上昇します。
1000万~1600万以下クラスの前走距離別の成績
前走の距離別成績では、前走で2000を使った馬の成績が一番良いのが分かります。同じ距離の1600を走ってきた馬よりも良いので、注目すべき数字だと思います。
このクラスでは、前走が1400から2000を目安にしますが、これは下の500万クラスと同じ傾向と理解して良いでしょう。
1000万~1600万以下クラスの枠順別の成績
枠順別では5枠の勝率が高いです。次に勝率が高いのは8枠となっています。500万クラスと同じで、このクラスでも3枠の勝率が高くないようです。
複勝率だけを見ると悪くないのですが、不思議と3枠の勝率が悪いですね。
1000万~1600万以下クラスの脚質別成績
脚質別では、差し馬の勝率が先行馬より高いのが特徴です。下級クラスでは差し馬の勝率は先行馬より低かったのですが、このクラスまで上がってくると先行馬より差し馬の方が有利になるようです。
オープン~全重賞クラス(2010年~2016)
オープン~全重賞クラスではどの種牡馬の血統を買うのが良いか?
オープンクラス以上になると、ディープインパクト、クロフネ、ハーツクライ、ステイゴールドの成績が良くなります。良血馬の産駒が順当な結果を残しています。
特にステイゴールド産駒は、勝率も複勝率も高いのでオススメだと思います。
オープン~全重賞クラススの母系の血統は?
母父の血統では、下の背景が黄色の「マキャベリアン」の血を持つ馬の勝率が高いです。他にも7位の所にある「サドラーズウェルズ」を母父に持っている馬も要注意です。
他にもストームキャットやスペシャルウィークの血も侮れないと思います。
オープン~全重賞クラスの騎手の成績は?
騎手別では、横山騎手が再びおいしい馬券になります。新馬戦や500万クラスではおいしい馬券だったのですが、1000万・1600万クラスで一度人気が過剰気味になりましたが、オープンクラス以上では、再び単勝回収値が100を超えています。
勝率も高いし、横山騎手は狙い目だと思います。さらにと崎騎手や田辺騎手も単勝回収値が100以上のおいしい馬券になる可能性があります。
オープン~全重賞クラスの前走着差
前走で0.6秒以上の大差を付けてきてオープンクラスに乗り込んでくる馬は相当強いようで、勝率も27%、複勝率が45%と非常に安定感があります。
単勝回収値も高いので、1600万クラスで圧勝した馬はそのまま重賞レースでも馬券になる可能性が十分にあるという事です。
オープン~全重賞クラスの前走距離別の成績
下のクラスでは、前走で1400から2000を使った馬を推奨していましたが、このクラスでは前走1400を使った馬は成績が落ちる傾向にあります。
注目すべきは前走で1500・1700・2200・3000を使った馬の勝率が極端に高いですが、これは分母の数が少ないのであまりあてにしない方が良いでしょう。
基本的には同じ距離の1600を使った馬が無難な選択肢になると思います。
オープン~全重賞クラスの枠順別の成績
オープンクラス以上になると、今までの下のクラスと全く違う結果になっています。今までは3枠の勝率が低かったのですが、このクラスでは3枠の勝率が一番高いという結果になっています。
これは原因不明の不思議な現象です。論理的な理由が見つからないのでなんともいえませんが、一応覚えておいてください。
オープン~全重賞クラスの脚質別成績
脚質別でみると、先行馬の勝率が一番高いです。しかし、逃げ馬の勝率も悪くないので、このクラスでは前で競馬ができる馬の方が有利になるでしょう。
ただし、ハイペースになると差しや追い込みが決まるので展開次第ともいえます。
その他の参考データ
調教師別の成績は?
東京競馬場の芝1600を得意としている調教師のデータも見て見ましょう。下のデータで一番勝率が高いのは堀宣行調教師です。単勝回収値も高く、知名度が高いのに期待に応える結果を残しています。
他にも菊沢隆徳、勢司和浩調教師もおいしい馬券になる可能性を秘めています。
稍重や重馬場、不良馬場の場合は?
馬場が湿ってくると、稍重や重馬場、さらに不良馬場になる事もあります。こんな時に強い血統は下のデータになります。
シンボリクリスエス、ロージズインメイが強いです。さらにクロフネやアドマイヤマックス産駒も良い結果を残しているので、馬場が悪くなればこのデータを是非参考に予想するのが良いでしょう。
脚質別の特徴では、馬場が悪くなると逃げ馬の複勝率が高くなります。つまり、前にいる方が裕利だという証拠になります。
馬場が悪くなると、切れ味鋭い脚を持っている馬でも、本来の力を発揮しづらい状況になります。
だからもし馬場が悪いときは、脚質を見て前で競馬する馬の評価を少しプラスにして予想をした方が良いと思います。