今までのコース分析では、クラス毎に細かく分けてデータを分析していました。それも勿論大事なのですが、集計データが2010年からのデータを集めていました。
そこである方から、「最新のデータに限定して分析してみてはどうか?」というご意見を頂きました。検討した結果、2015年から現在の2016年2月までの最新のデータを使い、分析してみようと思いました。
そうすることによって、今まで見えていなかった部分が見える事もあります。例えば種牡馬別成績でも最新のデータと2010年以降からのデータでは種牡馬の成績が違ってきているのです。
今回からはクラス毎にあえて分けるのではなく、2015年以降の最新のデータを使いながらコース分析をしていきたいと思います。
今回の目次
東京競馬場芝1,800Mのコースの特徴
第2コーナー奥の引き込み線がこのコースのスタート位置になります。正面スタンド正面のゴールまでは3つのコーナーを回ることになりますが、最初の第2コーナーはゆっくりと曲がっているだけで、実質的にはコーナーとは呼ばないです。
芝1600Mと大きく形態は変わりませんが、200Mの距離が長くなる分だけスタミナの要素が必要になります。
さらに前半のペースがスローペースになりやすいので、最後の長い直線で切れ味鋭い脚を持っている馬が有利と言われています。
内枠有利のコース
このコースでは、スタート枠順にも気を配る必要があります。コースによっては枠順の有利不利が無い場合もありますが、このコースは明らかに内枠有利です。
下のデータをご覧頂ければお分かりですが、1枠と2枠の勝率、連対率、複勝率が高いです。3枠も勝率が高いです。
逆に4枠から7枠までは全体的に成績が良くないですね。8枠になれば少し良くなりますが、それでは内枠有利なデータには変わらないです。
この様な現象が起きる原因があるとすれば、スタートからすぐある最初の緩やかなコーナーの影響なのではないかと考えられています。
若干ですが、内枠より外枠の方が距離ロスが出ると思われるからです。
同じコースで開催されるG2の毎日王冠でも数年の間に外枠の人気馬が馬券にならない事が複数回起きています。
中長距離のサンデー系とキンカメが中心
2015年以降、成績の上昇が著しいのはキングカメハメハ産駒です。直下のデータは2015年から2016年2月までのデータですが、その下の画像は2010年から2014年末までのデータと比較すると、キングカメハメハ産駒の成績が相対的に上昇してきています。
さらにステイゴール産駒の成績も2015年以降良いです。ステイゴールドもキングカメハメハも、スピードの切れ味勝負というよりも、どちらかといえばパワー型で、阪神や中山を得意としている種牡馬のイメージですが、2015年以降は東京の芝1800でも好成績を収めているのです。
もちろん、ディープ産駒も安定した成績を出しているので、当然有力候補になりますが、2015年以降はキングカメハメハ産駒の方が複勝率が高いです。
マンハッタンカフェやネオユニバース産駒も勝率が高いので、単勝の穴馬馬券としてマークしてみるのも面白いかもしれません。
今後はダノンシャンティも注目か
上の2つ有る画像データのうち、下の2010年から1014年末までの種牡馬別成績表をもう一度ご覧下さい。このデータの中に、「フジキセキ」がいます。
このフジキセキ産駒は東京の芝1800と相性が良く、おいしい馬券でもありましたが、2011年に種牡馬を引退したので、現在の5歳馬が最後のフジキセキ産駒になってしまいます。
ですので、今後はフジキセキ産駒が新しく誕生しないのが残念です。しかし、フジキセキの後継種牡馬になる可能性があるのが「ダノンシャンティ」です。
ダノンシャンティはフジキセキ産駒で種牡馬入りしてまだ数年ですが、父親のフジキセキ同様に東京の芝1800と相性が良いかもしれないのです。
2015年以降、ダノンシャンティ産駒が東京の芝1800を走る機会が3回有りました。そのうち1着が2回、5位が1回という成績を出しています。
この2回の1着はそれぞれ4番人気と8番人気の馬でした。5位になった馬も8番人気と、いずれの3回とも人気より好走しているのです。
今後はダノンシャンティがフジキセキの後継種牡馬になれるか注目したいですね!
馬場状態による傾向
季節や天気によって馬場状態が変わりますが、馬場状態によって評価が上がったり下がったりするので、一応覚えておいてください。
良馬場の時に買いたい血統
- ディープインパクト
- キングカメハメハ
- ステイゴールド
- ダノンシャンティ(フジキセキ)
馬場が悪いときに買いたい血統
- ハーツクライ
- キングカメハメハ
以上の様に、馬場状態によって得手不得手がありますので、当日の馬場状態を見極めて馬券を買うようにして下さい。