2002年生まれのヴァーミリアンは、ダートで素晴らしい成績をおさめ、ジャパンカップダートやフェブラリーステークス等のダートG1を勝った名サラブレッドでした。
種牡馬になっても、芝の重賞レースの勝ち馬を輩出するなど、今後は益々種牡馬としての期待が高まっています。
そんな人気上昇中のヴァーミリアンのデータを見ていきたいと思います。
今回の目次
ヴァーミリアンのプロフィール
2004年の10月に新馬戦でデビュー。このデビュー戦は芝の1800mでのレースだったが、2着に0.6秒差を付けての快勝であった。
2戦目の萩ステークスと3戦目の京都2歳ステークスで共に2着となり、4戦目のラジオたんぱ杯2歳ステークスで快勝したことで、翌年のクラシック候補となる。
しかし、3月のスプリングステークスで14着、皐月賞でも12着、神戸新聞杯で10着と大敗が続いた。
この大敗を受けて、秋からはダート路線に変更、ダート初戦のエニフステークスで勝利する。
浦和記念でダート重賞を初めて制すると、5歳1月の川崎記念でG1初制覇を果たす。
秋にはJBCクラシック、ジャパンカップダート、東京大賞典とG1を3連勝する快挙を成し遂げる。
この活躍が認められ、2007年に最優秀ダートホースに選出された。
6歳以降も、フェブラリーステークス、JBCクラシック、帝王賞、川崎記念と交流重賞で数々の勝利を挙げる。
8歳の終わり頃まで現役を続け、2010年に引退。2011年から種牡馬となった。
ヴァーミリアン自身はダートに適性があったが、産駒の中にはノットフォーマルの様に芝の重賞レースを勝つような産駒も誕生している。
2011年の種牡馬デビューから5年連続で100頭以上と交配しており、人気種牡馬となっている。
サイアーランキングでも、さらなる上昇が見込まれている。
サイアーランキングの推移
- 2015年:50位
- 2014年:93位
- 2013年:-位
- 2012年:-位
- 2011年:-位
種付け料
120万円
代表産駒
ノットフォーマル、ダイリンザン、イッセイイチダイ、メモリーミリオン、ラインシュナイダー等
血統
父のエルコンドルパサーは1999年の日本の年度代表馬であり、2002年に腸捻転で急逝してしまったが、種牡馬としての潜在能力の高さを示した。
母系は日本屈指の名門のスカーレットインク系で、半兄に東海ステークスを勝ったサカラート、半弟にソリタリーキング、シリウスステークスを制したキングスエンブレムらがいる。
母父のサンデーサイレンスはブルードメアサイアーとしても9年連続でトップに君臨している。
ヴァーミリアン産駒のデータ
次にヴァーミリアン産駒の成績を見ていきましょう。これからご紹介するデータは2014年1月1日から2016年7月12日までのデータを基に分析していきます。
場所別(芝コース)
ヴァーミリアン自身がダートに強い競走馬だったので、産駒も基本的には芝よりもダートに強い事は間違いないです。
しかし、芝でも勝利しているので芝が全然駄目という事も無いです。そんな中でも東京、中山、阪神の3つの競馬場で回収率が高い傾向になります。
回収率が高いという事は、人気オッズよりも好走する産駒が多いという事なので、上のデータを見て回収率が高い競馬場では狙ってみても良いかもしれません。
場所別(ダートコース)
ダートでは2014年以降、すべての競馬場で勝ち鞍があります。特に得意としているのは中京競馬場です。
勝率が14%、複勝率が27.9%と高く回収率も高い数値になっています。
単勝適性回収値が100を超えているのは唯一中京競馬場だけなので、中京で走るヴァーミリアン産駒はマークしても良いと思います。
中京以外の競馬場のデータも一定の確率のデータになっていますが、回収率が予想よりは高くないので、過信はしない方が良いと思います。
クラス別(芝コース)
クラス別の成績を見てみましょう。このデータでは新馬戦から500万下クラスまでが精一杯かなぁと思ってしまうデータになっています。
G3でも1勝していますが、基本的に芝の場合は下級クラスで買うことが賢明だと思います。
クラス別(ダートコース)
ダートも現時点では1000万下クラスまでで、それより上のクラスになると苦戦する傾向があります。
初代の産駒がまだ4歳(2016年時点)なので、今後はもっとダートで活躍する産駒が増えるかもしれません。
距離別(芝コース)
距離別の成績のデータを見ると、芝の場合はマイル戦で最も確率が上がります。回収率もマイル戦であれば100を超えているので、芝ではマイル限定に絞った方が良いです。
距離別(ダートコース)
ダートでもマイル戦が最も高い複勝率がありますが、短距離になってもマイル戦と同じ位の勝率になっています。
回収率だけを見ると、単勝適性回収値はマイル戦よりも短距離戦の方が高いので、穴狙いで短距離のヴァーミリアン産駒を狙う事も考え方の一つといえるでしょう。
馬場状態別
馬場状態別では、芝ではやや渋った馬場の時が良い傾向があります。
ダートでは基本的に良馬場が良いですが、馬場が渋っても十分勝負できると思います。
特にダートの不良馬場になった時の勝率が上がる事も念頭に入れておいた方が良いでしょう。
性別と年齢別
次に牡馬・セン馬と牝馬の年齢別の成績を分析してみましょう。下の2枚のデータがありますが、上が牡馬・セン馬、下の画像データは牝馬になります。
ヴァーミリアン産駒は牡馬と牝馬で成績に偏りは無く、牡馬でも牝馬でも2歳戦から走れる産駒は多いです。
まだ新しい種牡馬なので、5歳以降のデータはありません。5歳以降のデータはもう少し時間が経ってみないと分かりません。
牝馬も完成度が高い産駒が多く、力のある馬は2歳戦から買っても良いと思います。連対率や複勝率を見ると、3歳よりも4歳の方が良いです。
ヴァーミリアン産駒の馬券の買い方
芝で活躍する産駒もいるのですが、基本的にはダート産駒です。ダートでも上のクラスになると苦戦してしまうので、現時点では下級クラス限定で狙うべき血統といえます。
距離適性はマイルが最も適性がありますが、ダートの短距離でも好走する産駒がいます。
穴党の方であれば、マイル戦でなく、あえてダートの短距離を狙う手もあります。そのときに得意な中京競馬場であれば期待値がさらに上がるでしょう。
2016年で4歳になる産駒が初年度産駒なので、ヴァーミリアン産駒がどのような特徴があるかをまだ分かっていない部分もあります。